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夢幻酷法

お勉強しーましょ!

作者: SOR

ご無沙汰しております、如月(きさらぎ)むつきです。



「ねぇみんな、突然だけど私たちに足りないものってなんだと思う?」

「ほんとに突然だな」

師走竜(しわすりゅう)が突っ込む。

「頭が圧倒的に足りてないだろ頭が」

「そんなことないよ(ゆう)

ほら見て!俺メガネかけてるよ!!」

白空(はくう)の中では賢い=メガネっていうのが痛いほどわかったよ」

さすがにこれはひどい。

動物園か、ここは。

「せっかくだし、クイズ形式で勉強しようよ!」

利愛(りあい)の一言により、突如クイズ大会が始まった。

「なんで俺らも参加しないといけないんだよ…」

りゅうさんがぶつぶつ文句を言う。

「参加するのと殴られるの、どっちがいい?」

「参加します、ぜひ参加させてください」

(れい)ちゃんが笑顔で問いかける。

カースト制度を思い出すなあ…

「じゃもういくよ!第一問!

酸素と炭素が化合すると何になるでしょうか!」

では、お一人ずつ答えを見ていきまっしょい。



「炭酸水だろ?バカだなあ。そんなものもわからないのかよ」←白空

どっから水わいてきた。

「酸素と炭素で出来るもの?んー…俺かな?」←りゅうさん

消えてなくなれ。

「二参加炭素!!」←竜

漢字の誤字がすごく気になるなあ。

「ほんとに、男どもはバカだねぇ」

利愛がいう。

「じゃ利愛、答えなんだよ」

「フッフッフ…答えは塩!」

「「「お前に言われたかないわー!!!」」」

4行前の利愛のセリフの返答。

あぁどうしよう…バカばっかりだ…。

「正解はナトリウムでーす」

「え?正解は二酸化炭素でしょ?」

「あ??」

あれ、ナトリウムじゃなかったっけ?

「…今のはノーカウントね」

零ちゃんがため息まじりにいった。

「よっしゃあ!!」

なんでだろう?


「聖徳太子が遣隋使として送った人は?」←零ちゃん

平頼朝(たいらのよりとも)」←白空

「人間」←竜

「十七条憲法」←利愛

「如月むつき天皇」←りゅうさん

最後ぶっ飛んでるんだけど。

私いつのまにか聖徳太子に遣隋使として送られてるんだけど。

「はあ…正解は小野妹子よ」

「なにそれお芋!?おいしそう! !」

「白空黙って」

「はい」

すると、利愛が原曲手を上げた。

「どうしたの利愛」

「あのね、気になったんだけど。

小野妹子は男でしょ?じゃ姉子(あねこ)は男?女?」

零ちゃんの眉間にしわが入った。

「知りません」

「オカマ?やっぱりオカマなのか!?あっははははは!!」

竜が大爆笑する。沸点ひくすぎ…

「もう、次行くわよ」

零ちゃんが教科書を広げて、問題を探す。

あれ…問題を出すのは私の仕事だったんだけどなあ……


「1915年に、日本が中国に出したものは?」←零ちゃん

「はい!百十一条の憲法!」←竜

多いな、おい。

「わかったぞ!原敬(はらたかし)!」←白空

原敬は人の名前だって、知ってるのだろうか。

「ここは、あえてのスルーだな、うむ。」←りゅうさん

いや分からんだけだろ。

「ま、満20歳以上の男女!」←利愛

それは有権者の資格だよ。

「全員外れ。正解は二十一か条の要求よ」

「うわ、俺惜しいじゃん」

「あー白空惜しいわー。あと八十だったわー」

優が棒読みで言う。

八十とか、全然惜しくない。



「じゃあ次はー…これにしよう。

1918年、米の物価の上昇が原因で…」←零ちゃん

「デフレ!!」←白空

「話を最後まで聞いて。あとインフレよこの場合」←零ちゃん

クールイズビューティ零。やはりツッコミの質が違う。

「米の値段が上がったせいで全国的に広がった民衆運動をなんという?」←零ちゃん

「んー…やっぱデフレジャネイロ!」←白空

「紫黒米騒動!」←りゅうさん

「戦 争 」←竜

「嫁騒動!」←利愛

では、上から順番に。

「デフレでもリオデジャネイロでもないです。

あと、紫黒米限定にしないで。お願いだから。ちゃんと白米もあるよ。

戦争は間違ってはないけど!戦争まではいってないからね?そして最後、独身だっているんだよこのヤロー」

「な、なんという的確なツッコミ…!!さすが零ちゃん!」

まさか、ここまで知能レベルが落ちているとは思わなかった。これは緊急事態だ、なんとかしないとまずいことになる。

「勉強って途中で飽きるんだよな〜〜」

そう言って、竜は床に寝転がった。

「暗記ものはフラッシュ暗算がいいって作者が言ってたよ」

「フラッシュ暗算?」

作者って言っちゃってるしね。

メタ発言、ダメ、絶対。

「そうそう、単語カードを書いてね。ただペラペラするんじゃなくて、トランプみたいに分かるものと、わからないものを分けるの。手が動いているから脳に刺激がいくそうよ」

零ちゃんが説明する。

「へぇ、脳に刺激がいくんだ。確かに覚えられそう!」

「最後の一文は適当に言った」

「!? 零ちゃん!!?」

とりあえずそのフラッシュ暗算とやらをやってみようではないか、ほっほっほ。

「零せんせー。作者の語彙力と文章力がなさすぎて、フラッシュ暗算のやり方がわかりませーん。」

「努力なさい」

「ンヒィ∩(´;ヮ;`)∩」

こうして、私たちの長い長い夜はふけていくのであった……。




「なあ、俺の出番少なくね?」

「確かに優少なかったね、頑張れ。レギュラー落とされるよ」

「それはない…と思いたい」

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