面接
光のドアを潜るとそこは暗くて広い廊下に立っていた。中世の貴族が住んでそうな屋敷の廊下だ。「あのここは?」玲奈は太った女性に聞いた「面接会場です。」それだけ言って手を掴んだまま奥の方へと進んでいく。すると大きな扉が目の前に現れたその扉の横に兵隊がいた。玲奈は気づいた「あたし、あの世に居るんですか?ですよねじゃないとこんな変な所にいませんよね!」「いいえあの世ではありません。ここはあの世に近い場所、魔王城です。」するとドアが開いた。目の前に1人の男性が座っていた。机付きで。そして、その男性の前に椅子が置かれていた。玲奈は太った女性にどうぞっと言われて椅子の方へと連れてかれた。「履歴書です。」と言って太った女性が目の前にいる男性に紙を渡した。「えっ!!ちょっと!!」私玲奈は立ち上がろうとしたが立ち上がれなかった。何故か椅子から離れなかったのだ。すると男性が「失礼、私今回の面接を担当になった。ルシエドと言います。早速ですが面接を始めさせていただきます。」と履歴書を見ながら言ってきた。玲奈は焦った。志望理由も何も考えてないし何より何の面接かもわからなかったからだ。「では志望理由ですが。何故当社を選んだのか教えていただきませんか?」玲奈は正直に答える事にした。「その女性に連れてこられたからです。」「成る程、ではこの仕事を選んだのか教えていただきませんか?」「仕事内容も話してもらえてないので理由はありません。」「そうですか…、そうですよね。一応採用とさせていただきます。後の事は任せたぞロゼ。」そう言って男性は席を外した。玲奈は太った女性ロゼに聞いた「何なのよこれ?今すぐ帰してよ。」「お帰りになります?でも時給3000円は惜しくありませんこと。」「3000!」玲奈は驚いた。時給3000円は何処にのバイトでも存在しない。あったとしてもブラックなところだ。「一体何の面接だったの?」ロゼに聞いた。ロゼは笑みを浮かべて「テレフォンアポインターです。」と言った。玲奈は呆気にとられた。