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【10万PV 百合小説】白百合の満開 ― 運命に咲く禁断の花【ヴィジュアル・ドラマチック・ノベル】  作者: 泉水
第3部 最後は愛がすべて

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第83話 雪の結晶と元気っ子の大混乱 ― ゆかりちゃん、あかりちゃんの満開練習

紫藤家「花の間」。

窓から差し込む午後の光が、雪のように白く柔らかく部屋を包んでいた。

白藤 雪乃と白雪 冴華が優しく見守る中、ゆかりとあかりは今日も訓練の真っ最中だった。


「ゆかりちゃん……もう、ちょっと待って! 私、まだ心の準備が……きゃあっ!」


すみれ野 あかりの元気な声が、部屋に響き渡る。

健康的な小柄な体がびくんっと跳ね、明るめで元気な髪が汗で跳ね上がった。

二人は全裸で向かい合い、「雪の結晶位」のような密着姿勢で花芯を重ねていた。

白藤 ゆかりは淡い藤色の髪を優しく揺らし、柔らかな女性らしい体型をあかりにぴったりと寄せながら、困ったように微笑んだ。


「ごめんね、あかりちゃん……また、私の花が先に反応しちゃって……。

 白藤の血筋、コントロールが上手いはずなのに、あかりちゃんの元気な花に触れると、どうしても暴走しちゃうの……」


ゆかりの花は確かに高感度で、白藤家の特徴である細やかなコントロールを持っていた。

しかしあかりとの適性差が大きく、あかりの健康的な花があまりにも敏感に反応するため、

ゆかりが優しく動いただけでもあかりが先に絶頂の波に飲み込まれてしまう。


「あうう……ゆかりちゃんの花芯、熱くて優しくて……私、すぐイっちゃうよぉ……!

 同時になりたいのに……悔しい……!」


あかりは頰を真っ赤にしながら、ゆかりの胸に顔を埋めてじたばたした。

小柄な体がコミカルにくねり、元気いっぱいの声が甘く裏返る。

雪乃(従姉)はくすくすと笑いながら、優しい声でアドバイスを送った。


「ゆかりちゃん、ちょっと動きを緩めて。

 あかりちゃんの花が今、どれだけ『待って!』って言ってるか、ちゃんと聞いてあげて。

 雪華はゆっくり積もるものよ。急がないで」


冴華はクールに腕を組み、的確に指摘する。


「ゆかり。あなたの優しさが逆に暴走の原因。

 あかりちゃん、耐久力をもう少し鍛えないと。

 ほら、呼吸を合わせて。心の雪を降らせて」


二人は「心の工場」を重視した訓練を続けていたが、今日もなかなか上手くいかない。

ゆかりが腰を微妙に動かしただけで、あかりの花が敏感に反応してしまうのだ。


「んっ……あっ……ゆかりちゃんの角度……またいいところに……!

 だめ、だめだめだめ……イっちゃう……イっちゃうよぉ~!」


あかりが可愛く叫びながら、体をびくびく痙攣させる。

琥珀色の……ではなく、あかりの健康的な金色がかった光の粒子が、ぱっと散って部屋を明るくする。

しかしゆかりはまだ絶頂に達しておらず、苦笑いしながらあかりを抱きしめた。


「また……あかりちゃんが先に……ごめんね。

 私、もっと抑えられるようになりたいのに……」


雪乃が手を叩いて明るく言った。


「よしよし、今日はここまで!

 あかりちゃん、かわいいリアクションが最高ね。

 ゆかりちゃんも頑張ってるわ。従妹として誇らしいわよ」


あかりはぐったりしながらも、元気よく拳を握った。


「うう……次こそ同時になるもん!

 ゆかりちゃんの優しい花に、ちゃんとついていくから……!」


しかし次のラウンドが始まると、また同じことが繰り返された。

今度はあかりが積極的に腰を動かしてみた。


「ゆかりちゃん……今度は私が動くね!

 えいっ、えいっ……どう? 気持ちいい?」


あかりの元気な動きが、逆にゆかりの高い感度を刺激してしまう。

ゆかりの柔らかな体がびくっと震え、淡い藤色の粒子が激しく舞い上がった。


「わっ……あかりちゃん……そんなに激しく……あっ……!

 私……もう……んああっ!」


今度はゆかりが先に軽く達してしまい、あかりが

「ええっ!? 今度はゆかりちゃんが!?」

と驚いて転がる。

二人はベッドの上で転がり合い絡み合った。


「ゆかりちゃんの体、柔らかくて気持ちいいのに……なんで同時にならないのぉ……」


「あかりちゃんの元気な動きが可愛すぎて……コントロールできないよ……」


雪乃は笑いを堪えきれず、冴華の肩をポンと叩いた。


「ねえ冴華、この二人……本当に可愛いわね。

 雪華と凍華の指導で、心の雪をしっかり降らせてるのに、

 実際は雪だるまみたいに転がってる」


冴華はクールにため息をつきながらも、口元を緩めた。


「技術より心の工場……と言ったけど、

 この二人は心が先走りすぎて工場が追いつかないタイプね。

 もう一回、心の同期からやり直し」


訓練は続く。

今度は二人が目をじっと見つめ合い、呼吸を完全に合わせる「心の雪降り」タイム。

しかしあかりが我慢できずにくすぐったそうに笑い出し、


「ゆかりちゃんの瞳……綺麗すぎて……くすくす……集中できないよぉ……」


ゆかりもつられて笑い、


「あかりちゃんの笑顔が……可愛すぎて……私も……ふふっ……」


二人は結局笑い合って崩れ落ち、雪乃が「もう!」と優しく頭を軽く叩く。

冴華は「このままでは満開まで百年かかる」とぼそっと呟き、

部屋にコミカルな空気が満ちた。

休憩中、あかりはゆかりの膝に頭を乗せて甘えた。


「ゆかりちゃん……私、もっと強くなりたい。

 ゆかりちゃんを待てるくらい、しっかり耐えられるようになりたいよ」


ゆかりはあかりの明るい髪を優しく撫でながら、


「うん。私も、あかりちゃんをちゃんと待てるようになる。

 同時に咲くのが、私たちの目標だもんね」


そこへ雪乃が温かいお茶を運んできて、


「二人とも頑張ってるわ。

 最初はこんな感じだった私と冴華も、今では毎日メンテナンスしてるのよ。

 焦らずに、心の雪をゆっくり積もらせて」


冴華が冷たい声で付け加える。


「ただし、適性差は無視できない。

 ゆかりのコントロールをもう一段階上げて、あかりの耐久力を鍛える。

 次は全裸で30分、動かずにただ花芯を軽く重ねたまま心の同期だけやる。

 笑ったら即罰ゲームね」


あかりが

「ええっ!? 30分も!? 絶対笑っちゃうよぉ!」

と大げさに驚き、

ゆかりが

「あかりちゃん、頑張ろう……」

と励ます姿は、まるで子猫と子犬のじゃれ合いだった。

訓練の終わり頃、二人は再び花芯を重ねて軽く動き始めた。

今度は少しだけ粒子が増え、淡い藤色と健康的な金色が優しく混ざり合った。

まだ同時ではないが、以前より長く持続できるようになっていた。


「あかりちゃん……少しだけ、同時の予感がした……」


「うん! ゆかりちゃん……次こそ、一緒にイこうね!」


雪乃と冴華は静かに微笑みながら、二人の成長を見守っていた。

甘く、時には笑ってしまうような満開への道。

ゆかりとあかりの蕾は、雪の結晶の中で、少しずつ、確実に美しく育ち続けていた。

部屋の外では、遠い中東の戦火がもたらすレイラインの歪みが、

微かに黒い蔓を伸ばし始めていたが、

今はこの「花の間」だけは、元気な笑い声と優しい光の粒子で満ちていた。


挿絵(By みてみん)


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