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【10万PV 百合小説】白百合の満開 ― 運命に咲く禁断の花【ヴィジュアル・ドラマチック・ノベル】  作者: 泉水
第2部 光は闇を抱いて咲く

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第81話 深紅の棘、甘える蕾 ― ルリちゃん誕生

満開達成の翌朝、白百合女学院は大騒ぎだった。


「えっ、薔薇宮ルリカと藤ノ宮紫苑が……満開!? しかも一晩で!?」

「キャットファイトから即満開って……センセーショナルすぎるでしょ!」

「ルリカ先輩が後輩の1年生に負けたって本当!?」

噂はあっという間に全校生徒に広がり、生徒会室も例外ではなかった。

生徒会の面々は朝のミーティングで固まっていた。

ゆかり「……マジで?」

咲良「……ひよりの件で心臓が痛かったのに、今度はルリカが……」

楓「ふふっ、紫苑ったら本当にすごい子ね」

玲奈「ルリカが満開……しかも相手が紫苑って……予想外すぎて笑える」


特に驚いたのは咲良だった。

1年前に自分を執拗に追いかけていたルリカが、たった一晩で別の誰かと満開を達成した事実に、複雑な表情を浮かべていた。

そして、その日からルリカの性格は劇的に変わった。

薔薇の棘はどこへやら。

深紅の波打つロングヘアを優しく揺らし、グラマラスな体を紫苑にぴったりと寄せ、

甘えた声で一日中べったりくっついている姿が学園の至る所で見られるようになった。


「しおん~……離れないでよぉ……」


休み時間、廊下の真ん中でルリカは紫苑の腕に自分の腕をからめ、頰をすりすりしながら甘える。



挿絵(By みてみん)


後輩の紫苑スレンダーでポニーテールが少し困った顔をしても、離れない。

紫苑が他の女の子と少しでも話をしようものなら、

ルリカはすぐに泣きそうな顔になって、紫苑の後ろに隠れながら睨む。


挿絵(By みてみん)



「しおん……あの娘と何話してたの? 私より楽しそうだった……ひどい……」


変わらないのは強烈な嫉妬と独占欲だけだった。

しかし、見習い中守り人としての訓練を命じられると、

スイッチが一瞬で切り替わる。


「誰に向かって言ってんの? あ?

 私と紫苑はもう正式な満開ペアよ!

 訓練ならちゃんとやるけど、生意気な口の聞き方してんじゃないわよ!」


元の荒々しいルリカが瞬間的に復活し、周囲を震え上がらせる。

紫苑はそんなルリカを「ルリちゃん」と呼びながら、優しく宥めている。

ある日の放課後、校庭のベンチ。

ルリカは紫苑の腕にぎゅっと絡みつき、耳元で甘く囁いた。


「しおん……今日もおまんこいっぱい舐めてあげるね♡

 だからご褒美に、魔法キスたっくさんしてね……?」


周囲の生徒たちが一瞬凍りついた。

紫苑はにこっと笑って、即答した。


「はい、ルリちゃん!」


挿絵(By みてみん)



その瞬間、近くにいた生徒たちが揃って叫んだ。


「ルリちゃん!?!?」

「ルリカ先輩が……ルリちゃんって呼ばれてる……!?」

「グラマラスで怖かったルリカ先輩が……甘えん坊になってる……!」


咲良は遠くからその光景を見て、思わず吹き出した。

ゆかりも肩を震わせて笑いを堪えている。

ルリカは咲良への執念から完全に解放され、

本来の甘えん坊な本性が、紫苑との一生のペア関係でどんどん花開いていく。

紫苑も、そんなべったり甘えてくるルリカから離れられず、

毎日「ルリちゃん」を優しく包み込んでいる。

学園の噂はさらに過熱した。


「ルリカ先輩、実は超甘えん坊だった説……」 「紫苑先輩(1年生だけど)の魔法のキスがルリカを変えたらしいよ」

「今日もルリちゃんが紫苑にべったりくっついてる……可愛い……」


こうして、激しいキャットファイトから始まった二人の関係は、

コミカルで甘く、しかし確かに運命的な守り人ペアとして、

学園中に新しい風を吹き込んでいった。


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