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読書仲間ほぼ恋人

掲載日:2026/01/16

無自覚恋愛。

「いや、告白されても」

「あなたが卒業したらでいいから」

「僕には、そういうの分かりません。先生、気持ちはありがたいけど、この告白はなかったことにして下さい」

「本当はわかってるくせに」


「本当はわかってるくせに、か。

嫌な呪いだな」

1人になって、呟く。

また、告白された。

また、僕は断った。


息を吐き、図書室へ向かう。

放課後の図書室が、なぜか大好きだ。本当に、理由がわからないけど。




「恋愛って、何なんだろうね」

答えは、返ってこない。

「高校生だから、そういうのはわかってるはずだ、みたいな。僕には全くわからないのに」

ただ、本を読んでいる。

「参ったな、まだ1年生なのに。

僕は本が好きで、読んで知ったことを、ただ実践しているだけなのに。

なのに、告白って、困ったな」


「君も、僕に告白していいんだよ?」

「誰がするか」


思わず、にやけてしまう。

早口、低い声で、返してくれる。

質問したら返してくれる、そしてその答えは、いつも、そっけない。


読書仲間の、少女。

同級生で、髪は長く大人しい、少女。


「僕のこと、好きになったりしない?」

「どうしようもない奴だから嫌だ」




僕には、恋愛がわからない。

誰かを好きになるとか、わからない。

でも、何でだろう?


この子と一緒にいると、なぜか落ち着ける。


「さて。

今日は何を読もうかな」


ただの読書仲間、そうとしか思えないんだけどな。

ありがとうございました。

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