最終話 世界の形
ーーゆらり・過去ーー
「起きて!」
ゆらり「えぇ?」
ゆらり「んん、、ゆりふぁ、どうしたの?」
ゆりふぁ「見て!猟師達が帰ってきたよ!」
ゆらり「え?ほんと?!」
私はゆりふぁと一緒に家の外へ飛び出した。
猟師達は3頭程の動物を狩って、村に持ち帰ってきていた。
ゆらり「え、すご。」
ゆりふぁ「今夜、ご馳走かな?!」
ゆらり「かもかも!」
母「今晩は、、、肉よ!」
ゆらり&ゆりふぁ「わーい!」
ゆらりの口からよだれが垂れる。
それはお肉に夢中で、口が開きっぱなしだったため。
ゆりふぁ「ゆらり、お行儀悪いよ。」
ゆらり「ごめん、ゆりふぁ。」
この村は平和だった。
そりゃ、都会じゃないから、不便なところもあるけど、私はこの生活に少なくとも満足していた。
ゆりふぁは村で唯一の同い年で、とても天真爛漫で、すっごく仲良かった。
いっつも笑顔なの。
未来に対して、希望しか持ってないような笑顔。
でも、ある日を境にそれが変わった。
ゆらり「ゆりふぁ、すごい辛そうだよ?大丈夫?」
ゆりふぁ「うん、辛いよ。・・・・・っ❗️誰のせいで、、あたしが❗️」
ゆらり「え、、私、ゆりふぁに何かしたかな、、?」
ゆりふぁ「……………ごめん、ゆらりじゃない。ゆらりのせいじゃないから。」
ゆらり「、、、?」
ゆりふぁ「それよりさ、2人だけの秘密基地作らない?」
ゆらり「、、いいね!」
そのすぐに、やつらはどこからともなく、地上に現れた。
どこからやってきたかなんか分からない。
都市から配られる情報誌が途絶えて、村の人が「おかしいなぁ、おかしいなぁ」って言ってて、私たちは状況が分からなかったから、やつらを知ったのは、私たちがやつらに遭遇した時、つまりは村が襲撃されたあの日。
それ即ち、現在から9年前。
ゆりふぁ「ゆらり❗️秘密基地、分かる?」
ゆらり「そりゃ、、」
ゆりふぁ「秘密基地に行って隠れといて❗️」
ゆらり「わ、わ、分かった。」
なんで、私はゆりふぁに従ったんだろう?
.....私はその時、ゆりふぁが怖かったんだ、普段なら絶対ゆりふぁのために一緒にいる状況だったのに。
でも、何故か私は責任感に負われながら、秘密基地に隠れたのだ。
ガラガラッ!
???「あれ?まだ人いたんだね。私みたいな細かく村を探索する怪物がいなかったら、見つからないとこだったよ。」
そいつは笑っている。
肌が青白く、髪が金髪だ。
ゆらり「え、、、?」
怖い!、何、こいつ。
ゆらり「誰、、ですか?」
ルーラ「んん?私の名前はルーラだよ〜」
ゆらり「....村の人達はどうなりました?」
ルーラ「多分、私が君以外を殺したかな。」
・・・・・・・・・・・・・・・そうですか。
そっか。そうなったんだ。
私の決断の結果、こうなったんだね。
ゆらり「ゆりふぁと、一緒にいればよかった。」
ルーラ「ん〜、、君を私は飼いたい。奴隷になってくれる?」
ゆらり「あ〜、いいですよ行くあてもないですし。」
ルーラ「じゃあ、決まり!君の名は、、、、そうだね、、、ゆらり。ゆらりと名乗れ。」
ゆらり「何の因果か。。そうですね。もうこの時点から、いや最初から、私はどうしようもなく、ゆらりです。」
ーーー
ゆらり「一旦、雨宿りできる巨大樹の中に入ったけど。。ゆりふぁ、大丈夫?」
ゆりふぁ「ゆらり、私に何でこんなことするの?ゆりふぁっていうのは私のこと?私を殺さないの?」
ゆらり「事情が変わった。もう、私とゆりふぁは大丈夫、大丈夫だよ。」
ゆりふぁ「そっか。」
ゆりふぁ『でも.......あたしはゆらりが大丈夫じゃないことを知ってる。』
ゆらり「え?」
ゆらり「「あれ?なんでゆりふぁ、傷治ってーーー」」
ゆらりはゆりふぁにもたれかかった。
ゆりふぁ「力を与えられたものはすぐ死んじゃうんだもん。」
ゆらり「え、何、、それ。」
ゆりふぁ「ゆあが説明しなかったのかな。あ、いや、そうだ、私、ゆあにこのこと説明してないんだわ。」
ゆりふぁ「あはははは、あたしとしたことが、やっちゃった♡」
ゆらりはゆりふぁに抱きしめられた。
ーーーーー
ただ、ゆらりが死ぬことは私の願いに即していない。
ゆりふぁ「だから、ゆらり、生き返って。」
ー
ゆりふぁ「ありがとう?とんでもない、とんでもない。」
ー
ゆりふぁ「私はどうしようもなく、ゆらりが好きだよ。」
ー
ゆりふぁ「そう?両想いなんて最高だね。」
ー
ゆりふぁ「寝る?なら、私も一緒に寝ようかな。」
ー
ゆりふぁ「ん?ゆあのこと?」
ゆりふぁ「あれは大丈夫だよ。生きてる生きてる。」
ー
ゆりふぁ「そんなことより、寝ることの方が大切だよ。」
ー
ーーーここから先は鍵物語に関する内容ーーー
ゆりふぁ「ーーーーーーーいつか、目が覚める時は来る、そりゃそうだ、人間だもの。下を向いてばかりじゃいられない。私だけの世界に囚われることはダメなんだ。」
ゆりふぁ「辛くても、前、、、向かなきゃ。」
「あ、鍵、開いたよー。」
「あ、開いた?」
「うんうん、開いた開いた~」
・・・・『だが、私は進まないよ』・・・・
「え、は❓」
ゆりふぁ「ここじゃあ、物語は終わらない。終えられる訳ない。」
ゆりふぁ「今、良いとこなの❗️」
カチャッ。
「あ、鍵、、、閉まっちゃった。。は❓前歩けよ。」
ロックが開いたのに、、、、
イラつかせても何もないってんのに。。。
「チッ、やっぱ、みんなクソだな。
この物語には最高なんてものはなかった。
全て最悪なストーリー❗️何たるバッドエンド❗️
それに由来して、この物語は
『"それぞれの物語は最悪な物語"』とかどうかな❗️
ハハ!いいね❗️それがいい、傑作だ❗️」
この物語は私の別の物語、フルロックと関係します。
最後の部分はそこと関係しますので、深く考えなくても大丈夫です。
長話でしたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。