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長閑な暮らしがしたいだけなのにっ!  作者: ましろんてぃー
16/24

治療

 


 ソフィーさんがこんなに重症なのになんでグレイさんは冷静なの…?


 グレイさんは、ソフィーさんを置いた後また戦場に戻っていった。


 とにかくソフィーさんをお医者さんの所に連れて行かないと……


 お医者さんの所まで行きコミュ障全開ではあったけどなんとか伝えて、お医者さんに手伝ってもらってソフィーさんを負傷者を寝かせている所に連れて行った。


 片足の欠損と腹部の損傷があり、足はソフィーさんが倒れる前に応急処置で止血していたらしいが、腹部までは止血できていなかったらしい。


 結構私の中では絶対死ぬくらいの重症だと思ってるけど、こちらの世界では治癒魔法で治るほどの負傷だそうだ。


 それならグレイさんが冷静なのも納得した。


 ソフィーさんは気を失っていて薬を飲ませられないので、お医者さんが魔法で治してくれた。


 だが腹部の損傷は治っていても片足の欠損はここの医者では治せるレベルではないのでどうしようもない。




   ◇      ◇      ◇




 30分程経ってから、ソフィーさんが目を覚ました。


「こ……こ…は…」


「ソフィーさん! 大丈夫ですか?ここは中央広場です!」


 少し痛そうにしながらソフィーさんは質問をしてきた


「そう…でしたか…グレイは…どうなりましたか?」


「ソフィーさんを預けた後、走って戻っていきました。スタンピードの状況は悪いんでしょうか…?」


 ソフィーさんは少しだけ微笑んで


「ふふ…大丈夫ですよ。私とグレイが頑張れば全然片付く敵ですから。ですから天音さんはここで待っていてくださいね。」


 と言って立ち上がろうとするが、片足を失った状態で真っ直ぐ立つのも杖がないとできない。


「そんな状態じゃ戦えないですよ…なんでそこまでして戦いに行くんですか?」


「何故って、それが冒険者の役でもあり、天音さんやソラさんを守るためになるからですよ。」


 ソフィーさんは本当にいい人なんだってわかる。だからこそ絶対に死んでほしくない。


「それなら私も着いていきます! 防御の魔道具も頂いているのでソフィーさんを守ります!」


 ソフィーさんは驚いた後、「はぁ……わかりましたが…、危ないと思ったら絶対に逃げてくださいね。」


 呆れた感じで言われたが、ソフィーさんが少しだけ笑っているように見えた。



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