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ようこそ未知の世界へ

ようこそ腹の中へ

作者: リィズ・ブランディシュカ



 ようこそ腹の中へ。


 あなたは化け物に食べられてしまいました。


 このままだと消化されてしまうでしょう。


 生きのびるためにはなんとか、ここから出なければなりません。


 けれどあなたは、運が良いですね。


 今回は二人います。


 ですから、どちらかを踏み台にしていれば、消化される時間を稼げますよ。


 よかった、よかった。


 じゃあ、どちらが死ぬのかはやく決めてしまわないといけませんね。


 おやおや、どうしたんですか。


 そんなに頭を抱えて。


 廃村巡りなんて、するんじゃなかった?


 あらあら、今更後悔ですか?


 ちょっと遅かったですね、


 そんな事は、ヤツに食べられる前に、いいえ見つかる前にすればよかったのに。


 SNSでの話題作りがしたかった?


 目立ちたがりなんですねぇ。


 あらら、もう消化液が。


 時間がありませんよ。


 さあ、どっちが死にますか?


 私の懐にはナイフがあるので、運がよかったら消化される前に、ばけものの腹を切り裂くことができますよ。


 なんでそんなにも冷静なのかって?


 そんなの少し考えればわかるじゃないですか。


 持ち物にナイフがあるなんておかしいでしょう?


 人殺しか、自殺希望者か。


 まあ、そんなところでしょうね。


 どうして人ごとなのかって?


 まあ、えー。ばけものに食われたときに記憶をやっちゃいまして。


 そういうことなんです、はい。


 自分のこともわからないくらい、すっぽぬけました。


 さて、そろそろ本当に時間がなくなってきましたよ。


 さあ、どうしますか?


 自殺志願者だとみて、私からナイフを奪い、死体兼踏み台を一つ作るか。


 人殺しとみて、諦めて殺されるか、反撃されるのを承知で一か八かのかけに出るか。



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