18 納品
そしてついに、納品されましたよ。
"ディスペンシング アンド スローイング シンキング オペレーション スレッド シューター "
命名『デスシオスシ』!
無理矢理なんて言わないであげてください。
略称命名へのアリシエラさんの情熱には、ただただ敬意を表するのみなのです……
「すみません、カミスさん」
「出来ればこの娘も使ってあげてはもらえせんか」
その長槍は『リセマラ』!
そうか、考えてみたら、アランさんのアレのせいで残念な娘扱いなんだけど、
槍としては全く問題無いはずだよね。
分かりました、アリシエラさん。
『リセマラ』、お預かりしますね。
「それでは、頑張ってくださいっ」
はて、なぜか逃げるように大急ぎで去っていったアリシエラさん。
新装備のお礼、したかったんだけどな。
ま、いいか。
『デスシオスシ』と『リセマラ』の分のお礼は、後でまとめてってことで。
刃物の付いた武器だから、取り扱いは慎重に、だよね。
えーと、ひたいに当ててっと、
「これからよろしくね、『リセマラ』」
『リセでいいよ』
?
『よろしくね、カミス』
こちらこそよろしく、
って、『リセマラ』しゃべれるの!
『リセって呼んでね』
『しゃべれるようになったのは、つい最近』
『前のご主人さまの私への思いがスッゴく強かったからかな』
あー、アランさんのロック解除への情熱、スゴかったもんな。
『カミスも私とエッチなこと、したい?』
うひゃっ、なんてこと言うのかな、この娘はっ。
年頃の娘さんがそんなこと言っちゃダメでしょっ。
『もー、いくじなしなんだから』
そうですよっ、どうせ僕なんか、いくじなしのへたれ野郎ですよっ。
って、アリシエラさん、知ってたんでしょ、コレ!




