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零章
まえがき
このお話は奈須きのこ様や西尾維新様とはなんら関係ありません。
偉大なる先人らのフォーマットは少なからず影響していますが。
話は完全オリジナルです。
戯言シリーズに似ていると言われるのは傷つきます。
また、オリジナルに興味がない、西尾維新のオマージュだと思われて来られた方には面白いものを提供できるか分かりません。
精一杯頑張りたいと思います。
零章
「あなたは完全な不完全です。」
彼女は僕にそう告げた。
「そんな事は知っている。」
僕は彼女にそう答えた。
「君は不完全な完全だ。」
僕は彼女にそう告げた。
「そんな事は知っています。」
彼女は僕にそう答えた。
「完全なる不完全なあなたはなにも残さないでしょう。」
彼女は僕にそう告げた。
「なにを今更当たり前のことを?それが完全不完全の由来だよ。」
僕は彼女に当然のように返す。
「不完全な完全であるあなたは誰とも勝負にならないだろう。」
僕は彼女にそう告げた。
「なにを今更当たり前のことを?それが不完全完全の由来です。」
「あなたにひとつ聞きたい。」
「君にひとつ聞きたい。」
「「生きてる意味はあるのかな?」」