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4.1 なにやらいまからあかいえきたいをまくしょーがかいえんしそうです


すみません、圧縮しましたm(_ _)m



………ぬるい。


いや、そんな言葉使ってもまだ表せないっ……!?


戦場へ出陣してからはや20分。

初心者向けの戦場に居た私は場違いな強さを発揮し、好成績を納めていたが……


それと共にこのゲームのFPS初心者に心底呆れていた。




まず、初心者がフルオートでワンマガジンを撃ち尽くしてしまうのは仕方ないだろう。


しかし……



「嘘、マジかよ!」


「いや、ホントだって!」


大声で話す奴が居るわ……




「えっと、このピンを抜いてこうして……何処に投げようかな?」


その数秒間後、彼は爆散した。



つまり、手榴弾がリアル仕様だと思ってない奴か投げないと爆破しないと思ってる奴がいるとか。



………おい、お前らかの説明を聞いてたのかよ?













やめてくれ、お前らちょっといい加減にしてくれ……腹が立つんだ。


このゲームを馬鹿にすんなよ。


喋りたいならRPG行けよ。


手榴弾とか常識考えろよ………



なぁ、なぁ……なあ!?


ぷっつりと私の中でナニカが切れたその時…



「痛っ!!」


後ろから何が倒れてきた。


「…………」


これは良い棒じゃな……いや、何やら気絶している。



……私のせい?


まあ、良い。


まずはFPSのなにもわかってないお前らから処理してやる。



五月雨の件は後回しだ。


腰のホルスターから両方の手で金色の大半が四角で構成されている銃を抜く。


一丁の装弾数は32発。



二丁なんでこれを二倍にして64発。


ああ………まず一人二人を始末しよう。


こんな時に弾の節約なんて元から頭の中にない。



「カートシャワーと呼ばれた君なら紅い雨を降らせる事だって簡単だろぅ?」



その時、金色の銃身に映ったその顔は……四角いボディのせいか何のせいか酷く歪んだ笑みだった。


まるで、これから大好きな何かを純粋に楽しもうとしている子供の様。


……そのようだった。





--------




「さて、誰から? 誰から始めるの〜♪」


スキップを踏みながら、変な歌を歌って進んでいく。



……敵に見つかる?


大丈夫、そんなの関係ないよ。

どうせみんな跡形もなくなっちゃうから。


「♪〜」


そして、少し進むと………



「それはヤベぇな」


「だろ、笑えるよな〜」


あの大声で喋る奴らが居た。


………味方じゃないのか。






少しばかり静止した私は、足に力を込めると


「よし、やろう♪」


スキップではなく、今度は走り出す。


銃を構えていない奴らは気がついても何も出来ないだろう。


さらに、余計に初心者ならば……



距離は……30Meter


20……10


「おい!」



「何だ……って!」


10Meterないところで気がついたところで何が変わるんだろう?


「はい……ばいばい」


そう言って私は引き金を引く。



すると………


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



片方の奴から悲鳴が上がる。


だって、ね。



ヘッドに当たってちがまきあがったんだもん。


当然かな?



「ひ………ひぃ…」


悲鳴を上げた片方の奴が腰を抜かして動けなくなっている。



……当然。


「あ、こんな所にいいまとがある〜♪」



的。


こんなの的でしかない。

戦意のないやつなんか的なんだ。


そう。


だから、私はゆっくり、ゆっくりと笑顔で近づいた。



優しいよね。私。


だって、鬼のような形相じゃないんだよ……笑顔だよ。


そして、金色の銃を頭に突き付けると………



「ばいばい……的なお兄さん♪」


銃の引き金を引いた。





銃口から飛び出した弾は頭蓋骨を両側貫通し地面のグラフィックに突き刺さる。


そのあいだにまきあげられるふくさんぶつはあかいえきたい。


副産物と言えども、

綺麗、奇しくも紅い。


鮮やかな紅。




それを見てにたぁと笑うわたしにかかるあかいえきたい。



弾が切れるまでの二秒間で跡形もなくなっちゃったまと。



まとなんかどうでもいい。


でも、それがまきあげたそれを舐めると、ホントは味がしないはずなのに……何だか甘いような感じがした。



「はぁ…はぁ……はぁ、はぁはぁ、はぁ♪」


何だか息が妙に荒くなる。


あれぇ……まさか私、これに快感感じてる?



弾が切れたマガジンを投げ捨て、新たなマガジンを装填した時に私はそう気がついた。







「やっぱり、はぁはぁ言って発情してる………あれは死神か? いや、血で発情したなら吸血鬼?いや、吸血鬼は血で発情しないかなぁ…」


気絶していた五月雨が眺めているなんて気がつかずに……






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