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3.5 まがりくねったゆきさきへとつづくとんねるを……ぬけた?


加筆修正を入れました。



これで先に進めやすくなったはず……


あれから、あの惨劇が始まってから数時間が経っていた。


私は、ようやく彼女と間違えて入ってしまったホテルから出て来たところであり……



「♪〜」


「………………………」


双方を見れば真逆のようなこんな状態である。




……今鼻歌を歌っている機嫌が良さそうな方と、黙り込み疲れたような顔をしている方のどちらが私だったと思う?



正解はさ…


考えないでも分かるだろうけど、私は後者の溜め息をついていた方よ。

……この数時間でホントに疲れたの。


初めてとか、ホントの性別がアレだからとかの問題じゃないの……よ。


は、激し過ぎる。

あまりに、激し過ぎ……たの。

ああ、思い出しただけで恥ずかしい!!



私はそう思考を働かせ疲れた感じに歩いていた。


他人が見たら表情的に惰性に歩いているとおもうだろうね。


……しかし、今私の目の前には


「あ、お礼に何か私に出来ることはある?」


私が俯きながら歩いていたのをに立ち塞がって見下ろしながら問う彼女。


『見下ろすな、しゃがめ』


いや、なんでもない。




………はぁ。 確かに仮想世界は現実と違って軽い。

比にならないくらいに軽いものと位置付けられている。


でも、なぁ……

はぁ………


ここでの行為はホテル以外不可能な為に強姦などのケースは少ないらしい。(ホテルの中では一応ウインドウを弄らなくても見ずからが意志すればログアウト出来る救いのようなシステムがついてはいたらしいが………知ったのは全てが済んでからである)


しかし、それでもこれが全く無いことは無いらしく……はあ、ここはあなたの想像に任せよう。


「なら、クラン作るから……入ってよ」


軽く溜め息をつきながらそう言うと、私は顔を上げて彼女の方を向く。



しかし、それを聞いた彼女は驚いた表情で私の肩に手を置いて……こう叫ぶ。


「クランを作るって……チュートリアルも終わってないのに!?」


……前言撤回。

コイツ、頭使えない。

=頭ワリィ……



というか、うるさい。

まわりの他人の迷惑と自分の迷惑を考えなさいよ……


「誰が、すぐ即急にクランを作るって言ったの?」


私はジトッとしたような感じで彼女を見つめと、彼女は若干引く感じになる。


まあ、そこは私主体に話が進むからありがたいといえばありがたいんだろうけどさ。


「あ、いや……まあ、ね。 あはははは…」


この五月雨は……はやとちりな上に変態。

頭は使わんし…この鬼畜が。




あと、それ以外何が付け足されるんだろう?


「もう、この変態……」


「あれ? 私に頼みすがって時間を長引かせたのは何処の誰かさんかしら?」


「………………………………………………チッ」


「くっくっく………」


何でもない。

何でもない………ナンデモナイデス。



私は変態ではありません。

そんな百合趣味なんてありません。


掘られることに…………



あれ? これは否定することによって、何か私……さらに墓穴掘ってない?


「まあ、次も可愛いがってあげるから心配しないの」


「な、撫でるなぁ!!」


凄く緩んだ表情で私を撫でる彼女だけど、子供扱いされている感じがして、頭を撫でられるのは嫌。



……というか私、なんでこうなったんだろ?


「ふふ、可愛い♪」


「………………………………………………………」


またまた呆れ返ってしまった私は、もう頭を撫でる彼女こと五月雨に身を任せることにした。



……チュートリアルをしに中央へ向かっただけなのに。


それだけなのに……



私は、何て言う変態に捕まってしまったんだろう。



「もう、さっさと行くよ!!」


しばらく時間が経った頃。

私は撫でられている状態から抜け出すと、そう言った。


何故かって?

それは……もうそろそろチュートリアルしないと、時間が時間になってしまう。(現実とは十倍の時間でゲーム内の時間は進んでいる)



だから、だからそろそろなのだ。


だから、彼女が物足りなさそうな目でこちらを見てきても何も関係はない。


「え〜…」


「ほら、行くよ!!」


「また、そうやって……引きずろうとするのね」



そこまで話を聞く前に、私は彼女の服を掴んで引きずって無理矢理歩かせていた。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


私が彼女こと五月雨を引きずって歩き出してから10分後くらい経った今。


私たち二人の目の前には美術館のように美しいデザインの建物が目の前に広がっている。



「ねぇ、これ……………」


「え、うん……デカいね…」


まさかの本部にも全力だった運営。



……まあ、とりあえずこの中に入ろう。

入れば何とかなる。


そうだ、何とかなる。



筈……






「これっぽっちも保障はないけど」



「良いから、黙ってついて来てよ!!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


しかし、その25分後に私たちは……




「「………………」」


「ご、合格です」


……チュートリアルってこんな軽いモノだったのか。


「ねぇ…」


「何ですか?」


私が担当者に声をかけると、担当者は笑顔で返事をしてくれた。



笑顔なんて求めてないけど……


「FPSナメてんの?」


「………ひぃ!?」


あら、盛大にビビるじゃない。


「武器操作方法を教えるのに10分。実射が2〜3分。弾詰まりを起こした時の対処方などは教えない………」


「いや、全てはガイドに書いてありますので!!」


………コイツ、糞だな。


何言っても無駄か?


「いや、切り上げる事を優先して質問に答えるのを怠る運営って何なの? ………糞なの?」



「す、すみません。……ユーザー様の意見として、以後反映させてもらいますので!」


そう言うと、運営のチュートリアル担当者は逃げるように一礼をし、このチュートリアル場からログアウトしていった。





『やっぱり、糞も居たもんだな。』


私はそう思いため息をつくと、横で何やら固まっている五月雨を突く。



「ほら、行くよ」


「何処に?」


 彼女は固まったまま返事をしてきた。

一体なんだっていうの?


「そんなのチュートリアルが終わったんだから……」


「ま、まさか?」


彼女は喉がなるように唾を飲んでいた。


別に、そんな雰囲気なんて作んなくても良いんだけど……



「………戦場よ」


その後、彼女こと五月雨にその時の事を聞くと……私は気味の悪いくらいに綺麗な笑顔を浮かべていたらしい。


最後に『死神』って言ってきたから、軽く頭に拳銃を突き付けてやった。



すると「ひぃっ!?」って泣いて顔を青ざめさせたから面白かったわ。





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