3.2 まがりくるったゆきさきに…
何か、何故かこんな展開になってしまった……
まあ、これでどんな形であれ……とりあえず主人公のHNは出ました。
これから先のネタはかなりあります。
まあ、まだまだ先のネタなんですが……
進めば進むほど、一時的に更新速度が上がりそうな予感。
それから、5分くらい歩いただろうか。
私は何故かその女性キャラとすぐに打ち溶け合えた。
きゃっきゃうふふ?……な訳ではないけど、雰囲気的にはかなり良い雰囲気になってると思う。
私なりだけどね。
あ、ちなみに…ハンドルネームは五月雨と言うらしいよ。
このゲームに関しては本人がいう通りに先ほど始めたというほどの初心者であったらしく、かなり不安な状況だったんだって。
このゲームの初心者と言ったのは……もしかしたら他のVRMMOゲームをやっているプレーヤーかもしれないから。
……関係ないけど。
でも、オンラインゲームって言うのはさ……友人がやっていないとなると、やっぱり最初は心配になるよね。
私は人を呼んで始めたから大丈……呼んだ人と合流するのに場所決め忘れてた。
『あはは……』
まさしく、本末転倒ってこうゆう事なのね……
落ち込んでなんかない。
ただ、良い勉強になったわ………うふふ、ふふふ。
……笑えない。
「え、りふぃるさんってくじでその服を当てたんですか!!」
溜め息をつきそうだった私はその大きい声にびっくりし、少しのけ反りながらも笑顔を浮かべて、嬉しそうにこう言う。
「えへへ~ 良いでしょ♪」
歩きながら会話に華を咲かせる私たち。
今度はこの会話の雰囲気のせいで視線を若干集めている気はするが、そんなにではないから……別に気にすることはないかぁ。
まあ、気がつかれなかったから、さっきの私が固まってたのは結果オーライ。合流の件はリアルの方でEメールでも送っとこうかな?
「良いなぁ……私なんか青い狙撃銃だったんですよ」
「そうだったの……じゃあ、五月雨さんは何が欲しかったの?」
……うん?
「私は青いやつよりもそうゆう衣装とか、五等の特殊武器が欲しかったなぁ……」
「そうだったの……じゃあ、五月雨さんは何が欲しかったって、あれ?」
…………え、ちょっと待ってよ。
今、このデカブ…げふんげふん!!
いや、五月雨さんはなんて言った?
「私は青いやつよりもそうゆう衣装とか、五等の特殊武器が欲しかったなぁ……」
分かった。うん、分かった……
コイツ、私の事を馬鹿にしているな。
青いカラーで性能は実銃を完全に無視した魔改造状態のあのぶっ壊れ具合。
それの、どこが欲しくない?
「あははあはは……ねぇ、ドユコト?」
「え、あ………りふぃるさん!! 何、私何か悪いことした!?」
なお、自然体で今のことをしたのなら……尚更たちが悪い。
……これは、鉄槌だ。くじを引いた者を代表として鉄槌をくださなければならん。
「あはははは、あははあはははは………まあ、とりあえずこっちに来てね」
私は彼女を引きずって近場の建物にへと入って行く。
もう、私は止まらない……
「……………」
ふう、冗談はここまでにしておいて……とりあえず、実物を見せてもらおうかなぁ?
しかし、
また、五月雨さんは固まっている状態で顔は真っ青だ。
……こんなんでこれからやってけるのかなぁ?
私は一度止まって片手で服を掴んだまま、空いてる片手で軽く彼女の頬を突く。
あ……柔らかくて、キモチが良い。
「……………!?」
しかし、もう一度前を見た瞬間……彼女の服を掴んで進んでいた私の脚はその私が引きずり込んだ建物の中の看板を見て…急に固まり動かなくなった。
………何故かって?
それは
「…………ねぇ、今気がついたんだけどさ」
「な、何ですか?」
「はぁ、VRMMOゲーム中ってやれるんだね………」
「え……………」
「ちょっと、紅くならないでよ!!
なんでそこで紅くなるのよ!」
たまたま入った建物がラブホだったからだ。
……何か、見た目普通の建物だったんだけど…ホテルだから?
てか、ゲーム内でやれるのかよ!!
仮想世界だから、仮にも世界だから出来るといえでもね……
うん……出よう、早く出よう。
私はネカマをやっていても流石に百合プレイのような趣味などない。
速く出ないと私の清純な身体が危ないと思った私は、ここから出ようとまた彼女の服を掴んで足を踏み出………
え、あ………えっ!?
「……………それは、だめ!」
私の服は、歩き出す前にもう脚を掴まれていた。
……つまり?
「え、え!? 嘘………でしょぉぉぉ!!」
バランスを崩してその場に倒れる。
よく、漫画やアニメなどで使われるような音は出なかったが……仮想世界でも少し痛覚はあるらしく、ぶつけた肘が若干痛い。
「痛たたた……なにするのよぉ!!」
「はあはあはあ……じゅる」
『へ、変態だぁぁぁぁ!!』
彼女は今……獲物を見つけたような目をして私を見ている。(別な意味)
睨みつけているようには全く見えないから、違う意味の獲物である。
「あ、あのね……まだ、私たち出会ったばかりだよ?」
「これは、ど・ストライクぅ!!身長は小さいし、容姿は良いし、このメイド服……やっぱり私を誘ってるのよ。
こんな状態見たら、普通に『はあはあ…!!』しちゃうよ私。 うん、きっとみんなそうね。だから、大丈夫よ」
……ダメだ、自分の世界に入り込んで全く話を聞いていない。
というか、みんなそうなるとか、メイド服で誘ってるって……
最初はロリ好きな奴が多いのが分かってるから……分かるよ。
でも、後述したやつは……メイド服で誘ってるなんて何処の風俗だよ!!
「だ、だから!! 私は誘ってる気なんて無いし……嫌なんだってぇ!!」
私は脚を掴む手を叩くと、そのように言う。
分かってくれなければ……何とかなる。
いや、ここは仮想世界。
個人の自由だし……間違えなんて、ないからね。
私から入ってしまった以上、間違えでした何か言えない。
……もう手遅れ?
「ああ、そうゆうことするんだ。 絶対に身体は本能に正直で素直なのに」
「え、嫌……嫌!
そんなとこ触らないで!!
私に、近づかないで!! 」
もう、触るどころか最初に掴まれているのに『近づかないで』と言ってしまった私。
もう、これは……さっき言った通りに手遅れ。
つまり、無理ですね。
あのさぁ……仮想世界だからってさぁ……やっぱり簡単単純過ぎない?
「うふふ……ホントに可愛い♪」
ま、この人はそーゆー人だったのね。
言わずもがな分かること。
「貴女みたいな人は……気をつけないとこうなるって覚えてなさい。 他のゲームもしていたから、そこはアドバイスしておくわ……うふふ♪」
あ、え……
こ、この人……まさか!?
「あんた、他のゲームではめてたの!?」
「いや、やってないわよ……以前に仲間内にそんな人は居たけれどね」
「この、ロリコン!!」
まさしく、絶対この人はショタとロリを好む変態。
そうに違いない。
「くっ………二次元なら良いじゃない!!」
「そうゆう問題じゃないよ!!」
二次元なら良いって言っている奴は……大抵、もう、手遅れな奴である。
あ、これは誰かがこんな感じにこの間言ってた。
「私のハートにど・ストライクだったのよ!!」
「私のハートをハートブレイクだって?」
『ど・ストライクっていうことはブレイクしたと言う意味も含むのかなぁ』と、思った私は………
あれ、何か流されてる?
「そう、まさにそうなのよ………うふふふっ♪」
「そ、そうなのね………」
そして、私の身体は20センチくらい大きい彼女に持ち上げられる。
もはや、いろいろな場所を触られ……は顔を若干紅く染めている状態なのだろう。
身体が、何か熱いのだから……そうでしょ?
「うんうん……やっぱり可愛いわ。さて、金額はいくらか調べないと」
「あは、ははは……」
私は、ついに余計な細かいことを考えるのをやめた。
余計な事じゃない?
あ……
なら、これはどうでも良いことなんだね。