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3 わたしにあつまるもの…


ちょっと、サブタイトルが誤字っていたので……(携帯からだと変更不可能)


連結再投稿させてもらいました。


買い物を済ませ、とある場所へと向かう私。


しかし、そこに向かう最中……周りの視線を私は殆ど集めていた。


〜〜〜〜〜



………それにしても、また周りの視線が私に集まっているわね。


さっきのくじの時も私が自分でいろいろとやらかしたおかげで、かなりの視線を集めていた……けど、この今の視線。これは私に非はない。



逆に、私のことを見ている方が悪い。


そうじゃないの?



……この視線はこのメイド服という私の姿のせいなのか?


それとも…私が腰の左右に付けているかなり大型のホルスターから見えるグリップがゴールドカラーリングだからなの……?



ああ、そんなのは知らない。 私は見ている側ではないから分かりっこない。


……でも、それでもひとつだけ言えることがあるわ。


それはこの周りから集まる視線が私は『うっとうしくて仕方がない』ということ。




私はマンガやラノベの二次元キャラクターじゃない。


看板娘のような見せ物でもない。



ただ、ただ……このゲームを楽しみに来たプレイヤー。


それだけよ。



しかし、そんな事を思って考えようが……周りからの視線は依然として集まり続ける事に変わりはないし、私が言葉に出すか行動に出すかしなければこの状態は変わらないだろう。


「はぁ……………』


この視線の集まりようのおかげで、ため息が出てしまった。



えっと、当然の話だけど…私の心の中での叫びや呟きは周りの人々には分からない。

……伝わる訳がない。


あ、

でも別にこの状態に腹を立てて怒り狂っているとか言う訳じゃないのよ?

逆に……

周りに対してただ、ただ呆れているの。


……そう、呆れているだけ。


「はぁ………」



私はもう一度ため息をつくと足を止めて立ち止まり、空を見上げると……


「あは、ははははは!!

…………ふぅ」


笑い声を上げた。


私が笑い声を上げた一瞬、さらに視線が集まった気はしたけど……すぐに集まっていた視線は散りはじめる。



「うんうん、これでよし」


私はひとりでそう呟くと、止まっていた足を再び前に進め始める。




「♪〜」


鼻歌を歌いながら歩く私。

しかし、鏡に映ったその姿を見れば……ステップは何処か重たげだった…




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



この街はこのWWSの中心であり、中核である。



そして、一番重要な運営が常駐するインフォメーションセンターは街の中央にある。


まあ、

だから、私は街の中心部に向かってさっきまで視線を集めながら歩いていた訳。

……別に、集めたくて集めている訳じゃなかったんだから。


ただ、あっちが見てきているだけなの。



『………………』


段々と腹が立ってきた。

……そんなにこれが物珍しいのかしら?



もう、過ぎた事と言えども……やはりイライラはするもの。


私は突然道の真ん中に立ち止まると、道の端にあったごみ箱的なオブジェクトの蹴りを入れた。


かなり、大きな音が周囲に響く。


「はあ、はあはあ……」


何故か息を切らした私は、もう一度オブジェクトに蹴りを入れる。



さきほどと同様にかなり大きい音が周囲に響く。


「ほんっとに……不愉快」


私は蹴りを入れた方の足をオブジェクトから離して引っ込めると、少しズレたメイド服を治してこう呟く。


「この状態で、私がため息をつくのに何がいけないのよ……ねぇ、なんで?」


誰も聞いていないのは私にも分かっている。

しかし、それでも不満が爆発して納まらない私は独り言を呟き続け「えっ、その……それ、は……」


え?



小さな声が後ろから聞こえたので、慌てて私は後ろを向く。



すると、後ろに居たのは……


「え、あ………その…わ、私、このゲームをさっき始めたばかりの初心者で…」



身長170センチくらいの女性だった。


…………え、これはまさか私のせい?


「あ、あの……なら、私も初心者なので一緒にやりませんか?」


とりあえず、私がごみ箱的なオブジェクトに蹴りを入れたことより……被害者が出てしまった。らしい。


「ほ、本当ですか!?」


あら、怯えてたあの態度は何処に飛んでったのかしら?


同じ初心者を見つけて安心してくれたのか、それとも……



「あ、ああ…そうね」


……まあ、良いわ。特に今はそんなことが関係する訳ではないし。


とりあえず、責任をとって被害にあった自称初心者の女性?プレイヤーと一緒に行く事にした。



うん、今回は私が悪かった。

うん………





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