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プロローグ『選ばれた救世主?』
僕は桐谷 蓮、ごく普通の平凡な高校生男子だ。
部活の大会が終わり、疲れた体をシャワーで癒した後、いつものジャージを着ていざ!と布団にダイブした。
柔らかい感覚、ふんわりと僕を包んでくれる唯一のサンクチュアリ。
が、
ゴツッ
「あだぁあああっ!!!?」
後頭部から倒れるように布団にダイブした僕の身体の先には柔らかい感触はなく、硬い場所に頭を打ち付けたような衝撃が襲ってきた。
というか打ちつけた。
背中も打った!背中も打った!
手をついて座るとその感触に疑問をもった。
あれ?
フローリングじゃない。
僕の部屋の床はフローリングで、その前にベッドにダイブしたはずなのに……
「なんで?!なんで?!」
「あの」
視界をあげるとそこには可愛い女の子がいた。
コスプレ付きだが。
僕は平凡な……
はず。