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享受
触れた温もりが、不満を吐こうと開かれた口を塞ぐ。
それを至福の時と思わぬよう、流されまいと抗っているのは、ただ、認めて欲しいだけ。
私だって。
繰り返し浮かぶ文句は、いつだってそこで途切れてしまう。君はずるい。何も聞かないで、只管与えるだけなんて。
私は、何も貰えなくたって構わないのに。君が受け止めてくれるだけで、これ以上なく幸せなのに。
せめて、離れていく温もりを追うくらい、させてくれたっていいでしょう。
触れた温もりが、不満を吐こうと開かれた口を塞ぐ。
それを至福の時と思わぬよう、流されまいと抗っているのは、ただ、認めて欲しいだけ。
私だって。
繰り返し浮かぶ文句は、いつだってそこで途切れてしまう。君はずるい。何も聞かないで、只管与えるだけなんて。
私は、何も貰えなくたって構わないのに。君が受け止めてくれるだけで、これ以上なく幸せなのに。
せめて、離れていく温もりを追うくらい、させてくれたっていいでしょう。
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