ep.422 虚妄の砂宮:階級の天秤と固定された絶望
砂漠の熱気はついに『嘘』を質量へと変え始めた。拠点となるオアシスでは、掘り出された新種の鉱石を巡り、パルミエの秩序が音を立てて書き換えられていました。
■ 階級石:逆転する支配構造
今回の目玉は、持つ者の社会階級を強制変動させる『階級石』これを手にした新人アイドルの一人が、一時的に「女王」の権限を獲得。逆に、それまで現場を仕切っていた猫二を「最下層の奴隷」へと転落します。「にゃ、にゃんだこれは! 俺様の椅子(象獣人)が……俺様を座らせてくれないにゃ!」階級石の輝きにより、経済システムとリンクしたステータスが変動。猫二の口座は凍結され、彼は新人たちから「借金の身代わり」として砂漠のキリギリス避けに立たされることになりました。
■ 咲嘘石:終わらないハイテンション
さらに現場を地獄に変えるのが、テンション拡張装置『咲嘘石』これを手にした者は、強制的に「最高潮の笑顔」で固定されます。たとえ砂エイに刺されようと、喉が乾き果てようと、顔面は満面の笑みのまま。「戻りたければ、アダマンタイトのハンマーで自分を叩くしかないのですー!」咲姫の残酷なアドバイスが響きますが、希少なアダマンタイトはすでに彼女が「時価の数万分の1」で回収済み。新人たちは、泣きながら笑い続けるという狂気のパフォーマンスを強いられることになりました。
■ Lv.18:主役の「階級なき奉仕」
この混沌の中で、騎士と餡子熊王だけは「撮影の主役(特権階級)」として不動の地位を保っています。「……餡子熊王。あそこで笑いながら砂に沈んでいく新人を助けるのは、演出か? 救助か?」「……ヌンッ。咲姫がカメラを回している間は『演出』だろう」騎士は、アリスとサヨに「パパぁ、女王様になったお姉ちゃんのために、砂エイの踊り食いを用意するのですぅ」と命じられ、階級石による「絶対命令」の波に抗いながら、必死に主役としての体裁を保っていました。
■ 猫二の「嘘」が実体化する時
階級石でどん底に落ちた猫二は、必死に『共嘘石』に縋ります。「俺様は……俺様は本当は銀河皇帝にゃ! この借金は、皇帝になるための先行投資にゃ!」嘘が連鎖し、一瞬だけ猫二の周りに黄金の幻影が現れますが、それはアリシアが「さらっと」提示した『階級維持手数料:毎秒1億NkQ』によって、猫二の負債へと一瞬で変換されていきました。
「にゃはは! 笑顔が止まらない、素敵な世界なのですー!!」
ピックアップ
猫二(Lv.17:転落の嘘つき)
『階級石』により「奴隷」に転落したが、プライドを守るためにさらなる嘘を重ねる。その嘘が実体化するたびに、アリシアから「システム利用料」を請求され、破滅の速度が光速を超え始めた。
新人アイドル(Lv.15以下:笑顔の捕虜)
『咲嘘石』のせいで、心は絶望しているのに顔は120%のアイドルスマイル。この「固定された笑顔」が、咲姫にとっては最高の視聴率稼ぎとなっている。
象獣人(Lv.16:生体バロメーター)
誰が『階級石』で上位にいるかを察知し、即座にその者の椅子へと変形する。現在は、女王化した新人の重みに耐えつつ、元飼い主である猫二を鼻で追い払うという皮肉な役割を演じている。
ついに経済システムと精神状態を物理的にロックする鉱石を投入しました。笑顔を解除するために自分の大切な武器や素材(アダマンタイト等)を破壊しなければならないという、究極の選択を住人たちに迫ります。猫二の嘘が物理的な「負債の壁」となって彼を押し潰すまで、あとわずかです。




