ep.410 強行合流:鉄の筒と砕かれたプライド
「にゃうにゃあ! 待っていたのですー!! 本作をさらに盛り上げる豪華ゲスト……エストフェリア支部の皆さんが、今到着したのですー!!」
咲姫の宣言と共に、パルミエの氷結地帯にロケットが深々と突き刺さった。中から煤まみれで出てきたのは、ハヤテたち精鋭5名。そして、彼らに拉致同然で連れてこられた新スタッフ2名だった。
「……さらっと。到着ご苦労様です。皆様は今日から居住レベル16【村人】。経費での生活は保証されますが、撮影への貢献が義務付けられます」
アリシアの事務的な宣告が響く中、象獣人が鼻を震わせて叫ぶ。「貴公ら! 私は象獣人の一族だぞ! こんな扱い、プライドが……!」
だが、その叫びはうさちぁんの呑気な声にかき消された。「あはは~、新しい子、鼻が長くて面白いねぇ~。その鼻にジョッキを引っ掛けたら、お酒が注ぎやすそうだねぇ~! はい、投げ銭あげるからやってみてぇ~」
チャリン、と響く投げ銭の音。レベル16【村人】となった象獣人のプライドは、うさちぁんの「便利なお酒運び係」という役割によって、瞬時に粉砕された。一方で魚人は、状況がわからぬまま「水があるぎょ?」と、氷点下の温泉に飛び込み、煮魚になりかけていた。
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ハヤテ(Lv.16): 「……ここはエストフェリアより地獄だな」と、絶望する騎士と固い握手を交わす。
象獣人(Lv.16): うさちぁんの「生体酒サーバー」として固定され、プライドの代わりに投げ銭(経費)を受け取る屈辱に震える。
魚人(Lv.16): 変重力洞窟に放り込まれ、空中でアップアップしながら「これが映画ぎょ?」と首を傾げる。
新人C(Lv.10): 光る体で、新スタッフたちの荷物運び(経費0円)を手伝わされる。
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新メンバーを網羅した最新の勢力図が完成しました! レベル16という階級は、新人から見れば「パン以外の飯が食える天国」ですが、その実態は「VIPの機嫌を取るための生体パーツ」に近い扱い……。
ハヤテたちが合流しました。
これでようやく空中からの撮影などがしやすくなり、今後は彩りが豊かになっていくでしょう。




