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USasf.29:第二十三星域(最終話)『滅びの帝国首都惑星』 ~静寂の死の星と、咲姫たちの特製・新緑と命を育む超お祓い大再生作戦なのです!~

一、到達した帝国首都……そこに広がっていた「無」と「静寂」

第二十二星域の超重量装甲をフワフワシフォンケーキへ相転移させ、甘いバニラ香を残して跳躍したToL宇宙艦隊。


ついに銀河最奥――帝国首都惑星『インペリアル・プライム』へ到達。


だが、迎撃砲火も要塞もない。

そこにあったのは――


灰白色に干からびた地表。

風も、鳥も、声も、何もない。

ただの「無」と「静寂」。


「はわわ……っ!?お空が灰色で、風の音も鳥さんも……なーんにも聞こえないよぅ……?ぴょん……。お酒を飲む相手も、イタズラしてくる帝国兵さんも誰もいないよぅ……」


うさちぁんがボトルを抱えたまま、寂しそうに瞳を潤ませる。


「報告」


アリスがメガネを外し、静かに告げる。


「生命反応ゼロ。酸素濃度0%。過度な兵器使用と環境破壊により、惑星生命維持システムは数百年前に崩壊。帝国は、我々が来る遥か昔に自滅・滅亡しています」


「な、なんだって……!?

じゃあ俺たちが突破してきた要塞群は……全部、残された自動防衛システムが空しく動いてただけってことかよ……!」


猫二が灰色の地表を見下ろし、呆然と声を漏らす。


「戦う相手すらもう残ってねぇなんて……俺たちの長い旅は一体何のためだったんだよ……!」


(ツッコミ:間100点、声の張り50点、寂しさ1000点……

くそ、静かすぎてツッコミが虚空に吸われていく……)


二、滅びたなら『咲姫のお祓い』でピカピカに再生するのです!

静寂がブリッジを包む中――

ローゼット玉座から、小さな影がトコトコ前へ。


咲姫がフリルメイド服を揺らし、フンスと胸を張った!


「何言ってるのです、神主の猫二!

誰もいないなら、咲姫たちが新しいお家にしてあげればいいのです!」


「……えっ?」


猫二が目を見開く。


「灰色の死の星なんてお祓いして、

お花いっぱい!美味しい食べ物いっぱい!綺麗なお水いっぱい!

『咲姫たちの新しいパラダイス』に大再生するのです!」


咲姫はエレガントなメイド袖を翻し、胸の金の鈴をリンリンと鳴らす。


「サヨ!カヤ!

『なしっ型補給缶』の清涼水と、全野菜ミサイルに

『特製・超活性生命種子&発芽ナノ栄養素』を充填するのです!

全艦隊、惑星再生のお給仕お祓いフルパワーなのです!」


三、概念爆破:宇宙規模の『生命大再生&新緑の大地』開幕!

「任せてちょうだい、咲姫お嬢様!」


サヨとカヤが全ミサイルシリンダーのキーを叩き込む!


「カヤちゃん特製『超活性バイオ大地スープ』&『四季の花種ナノ粒子』、惑星全土へドバドバ発射よー!」


ドバババババババババッ!!!!


『なしっ型補給缶』から溢れた清涼水が恵みの雨となり、灰色の地表へ降り注ぐ。


さらに――

『ねぎっ式長距離』『いもっ式中距離』『にらっ式短距離』ミサイルが空中で弾け、種子と栄養素が果汁ミストとともに死の星へ降り注ぐ!


ジュワァァァァァン……!


干からびた地表が一瞬で黒土へ。

芽吹き、芽吹き、巨木が伸び、四季の花々とフルーツが咲き誇る!

空気は甘く澄んだ酸素で満ち、小川には透明な名水が流れ出す!


「バウッ!(死の星の緑化&特大フルーツパラダイス化完了だワン!風が気持ちいいワン!)」


わんわんが尻尾をブンブン振りながら大はしゃぎ。


「枯れ果てた死の星を、野菜ミサイルと梨の給水艦で一瞬で庭園にしやがったァァァァ!!?」


猫二が青空と緑の大地を見上げ、本日最高のツッコミを叩き込む!


四、大団円~咲姫たちの新しい物語の始まりなのです!~

灰色の死の星だった『インペリアル・プライム』は――

いまや銀河最高の緑と食べ物に満ちた『ToL新聖地』へ大再生!


チリンチリーン♪


《Saki-Economy》モジュール作動。


「収益:無限大(∞NkQ)獲得ですわ♪

銀河最大の超巨大リゾート惑星のオーナーになりましたわ♪」


アリシアがそろばんを宙へ放り投げ、優雅に微笑む。


「はわわ~っ!お花いっぱいで、お水が綺麗で、外で飲むお酒が世界一美味しいよぅ~!カンパーイ!ぴょん!」


うさちぁんが大樹の下で酒樽を開け、ゲラゲラ笑う。


「報告」

アリスが胸元のリボンを整え、柔らかい笑みを浮かべる。


「惑星再生率100%。本惑星を『ToLメインホーム』と定義。

全作戦ミッション、これにて完全終了です」


「ふふん!大勝利なのです!」


咲姫が金の鈴をシャンと鳴らす。


「これからは、この綺麗なお星さまで、毎日みんなで美味しいものを食べて、のんびりお給仕して暮らすのです!」


「……はぁ……まあ、最後が戦いじゃなくて、こういうハッピーエンドなら……悪くねぇか」


猫二がネクタイを緩め、緑の大地を見渡しながら静かに微笑む。


「よし、それじゃあお給仕……いや、俺たちの新しい生活のスタートだ!」


銀河を駆け抜けたToL宇宙艦隊の長い旅はここに終わり、

緑あふれる新しい星で、咲姫たちの賑やかで温かな毎日が幕を開ける――。


(USasf編・完!)

USasf編はこれにて終わりになります。

次の章の構成は今、考えていますので、少しお待ちいただければと思います。


読んでいただきありがとうございました。

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