表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜  作者: 島田一平(ねこちぁん)
咲姫の肉球学園生活"中等部"編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1362/1589

瞳27:凍結の静寂――氷ゴーレムと、2.2Hzの再結晶公式なのです!

絶対零度の進軍


火ゴーレムを「永久機関の給湯器」としてパッキングし終えた司令部に、震え上がった男子部生たちが担ぎ込まれてきました。彼らの鎧は白く煤け、剣の柄を握る手は霜に覆われています。


「咲姫さん……今度は、一階層まるごと凍りついている! 巨大な氷塊の怪物、『氷ゴーレム』だ! 攻撃を仕掛けても、こちらの武器が氷の硬さに負けてガラスみたいに砕けちゃうんだ……!」


地下三階の最深部近く。そこは氷ゴーレムが放つ極低温の魔力によって、空気中の水分すらも「氷の刃」となって舞う、死の静寂が支配する世界でした。



咲姫の解析――氷を「溶かさず壊す」公式


「……溶かして水にすると、後片付けが大変なのです。氷が硬いのは、その結晶構造が完璧に整っているから。なら、その『並び(NkQ)』を2.2ミクロンだけ乱してあげればいいのです!」


咲姫はデカプリンの演算機能を用い、氷の分子結合を内側から崩壊させるための術式を構築しました。



【術式番号:NkQ-227】氷ゴーレム・格子振動フォノン干渉公式


1. 特定周波数による共振破壊(黄色スライム:プリンによる高周波)

f = (1 / 2πL) * √(k / m)

--------------------------------------------------------------------

f : 共振周波数

k : 氷の結晶結合定数

m : 水分子の質量

--------------------------------------------------------------------

[状態]:2.2Hzを基調とした高周波振動をプリンの雷撃で重畳させる。


2. 局部的な再結晶化の誘発(赤スライム:イチゴによる微細加熱)

[状態]:全体を溶かすのではなく、結合部に「熱の針」を通す。

膨張率の差により、氷の鎧を内側から自己崩壊させる。


3. 結論:【ダイヤモンド・ダスト化】

巨大な氷の質量を、維持に役立つ「細かな氷粒」へと強制解体する。



プリンのハミング――2.2Hzの衝撃なのです!


「プリン(黄)あなたの出番なのです!相手の氷の体に、私の計算した『心地いい振動』を叩き込むのです!」


咲姫の合図で、前線のプリンがバチバチと繊細な火花を散らしました。ただの電撃ではありません。それは氷の結晶を震わせ、その結びつきをバラバラにする「解体の旋律」でした。


「……イチゴ(赤)仕上げに氷の継ぎ目にだけ、2.2ミリの熱を差し込むのです!」


「キィィィィィィィィン……ッ!!」


次の瞬間、鉄よりも硬かった氷ゴーレムの巨体が、一筋の光の柱となって弾け飛びました。溶けて水になることもなく、それはキラキラと輝く無数の「粉雪」へと変わり、更地の地下を美しく彩りました。



地下の天然氷と、至高のかき氷


「ギニャー! 咲姫、今度は粉々にしたのかにゃ。もはや戦いじゃなくて解体ショーだにゃ」


「猫二おじさん、失礼なのです。この氷粒は、不純物が2.2ミクロンも含まれていない、魔力純度100%の『天然氷』なのです!」


咲姫は、回収されてくる冷たくて綺麗な氷の山を想い、満足げに微笑みました。


「この氷があれば、学園の夏祭りで出す『七色シロップのかき氷』が、史上最高のNkQ(口溶け)になること間違いなしなのです!」


氷ゴーレムの冷徹な防壁は、咲姫の論理的な「調律」によって、学園の子供たちが笑顔で頬張る、甘くて冷たい「いろ」へと姿を変えたのでした。

氷ゴーレムの「硬さ」は、響き(周波数)で崩せる。

夏の楽しみを冬の間に備蓄する、がっちりとした維持の精神なのです♪


暑い季節は氷で乗り切ろう!

天然氷(ゴーレム原産)は食べておいしい。飲んでおいしい。見た目も綺麗。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ