第四十四章:仰天!惑星シーソー・カタパルト、そして「銀河の跳躍」なのです!
「……さらっと。惑星間移動における物理法則の再定義、およびコスト計算を完了。……通常のキャノンでは『みしお・うさちぁん』号の車幅に対応できません。……解決策は、惑星規模の『巨大シーソー』による弾道射出です。……材料費は騎士様の次々回ボーナスから差し押さえ済み。……アーメン」
会計・秘書のアリシアが、赤黒い砂漠に巨大な計算式を投影し、非情な「移動手段の変更」を告げます。
「あはは!最高だよぅぅ、孝平くん!大砲なんて古臭い美学は捨てて、これからは『重力とシーソーのシーソーゲーム』だよぅぅ!ほら、サヤ!このスパイス砂漠の岩山を支点にして、巨大な板を作っちゃってよぅぅ!」
監督うさちぁんが、既に「熟成ハバネロ・テキーラ」で上機嫌になりながら、激辛の砂漠をメガホンで指し示した。
「……了解。サヤの魔導土木、起動。……魔法式『重力・反転・ギッタンバッコン』……砂漠の超硬質岩を削り出し、全長220キロメートルの超巨大シーソーを生成します。……南無」
魔法使い・サヤが無機質な瞳で杖を振り上げると、地響きと共に砂漠が裂け、空を突くような巨大な「板」と「支点」が組み上がった。その一端には、準備万端の「みしお・うさちぁん」号と白塩城が鎮座している。
「にゃうにゃああああ!!撮れたのです!天を衝く巨大な板の上に、豆粒のように乗った勇者パーティ!咲姫アイ、今、全宇宙の遊具メーカーが失神する一枚を固定したのですー!」
咲姫が、垂直に近いシーソーの斜面にへばりつきながら、黄金のカメラをパノラマモードで構える。
「……ちょ、ちょっと待ってください!!これ、反対側に『重り』を落として飛ばす気ですか!?私の……私の持参金で買った、この平和な移動時間はどこへ行ったんですかーー!!」
騎士が、シーソーの端っこで「みしお・うさちぁん」号の車輪を必死に抱え、バキバキの瞳で絶叫した。
「騎士さん、しっかり掴まっててくださいねっ♪ボクの可憐さで、空気抵抗もイチコロですからぁっ!ほら、サヤさん!反対側に何を落とすんですかぁ?」
男の娘・新人が、あざとく騎士の背中を支えながら、空を見上げた。
「……さらっと。重量計算済み。……反対側には、この惑星に溜まった『一味唐辛子220万トン』を圧縮したブロックを自由落下させます。……衝撃に備えてください」
「……あ。……あぁ。……今、僕たちは、星を蹴って飛ぶんだね。……よし、監督!合図を!」
勇者・孝平が、光のチュロスを帆のように掲げ、覚悟の微笑みを浮かべた。
「あはは!それじゃあ行くよぅぅ!3、2、1……どっかぁぁぁぁん!!」
ドゴォォォォォォォン!!
反対側に巨大な唐辛子塊が激突した瞬間、シーソーが跳ね上がり、勇者一行を乗せた「みしお・うさちぁん」号は、重力を置き去りにして次なる惑星……すべてがマヨネーズの海でできた「惑星・マヨラー・ヘヴン」へと、弾丸のごとく射出された!
惑星間移動は、まさかの「巨大シーソー」!
キャノンを捨てた勇者たちは、放物線を描いて銀河を駆ける!
目的地は、高カロリーな地滑りが起きるマヨネーズの星。
通常の惑星間移動のキャノンだと馬車が入りきらないので、移動方法が変わりました。シーソーならきっと大丈夫!だって、ジャンプはお任せ!うさちぁん一家だし。




