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地上編2

三章

小鳥のさえずりが聞えゆっくりと体を起こす




“まさか夢も見ずに起きるとはね”

夏樹は大きくのびをしてベッドから降りる

顔を洗い藍色の髪をとかす白いシャツに腕を通し

黒いパンツに足を入れる

“あの子にあったからかしら?”

朝御飯を口にしながらコーヒーで流し込む クリーム色のセーターを着込み焦茶のロングコートを羽織り部屋を後にする




“時間はあるわね”

大学への途中に昼食を買い一限の教室に入り腰を下ろす

教卓の正面の前から10列目が彼女の定位置だ




「おはよう 楢沢さん」

声に振り向くと先日薬を渡した彼がいた


「おはよう朝伎君」

彼は朝伎和人君 数日前に友達になったのだ


「先週の課題仕上がった?」

私の左隣に腰を下ろしながら聞く


「まだなの なかなか資料が無くて」

私は苦笑しながら答えた事実

図書館で途方に暮れたのだ


「僕もまだなんだ 良ければ一緒にやらない?」

一瞬耳を疑う




・・・私と?


「あ、別に変な意味じゃなくてただ協力出来ればと思って」

彼は段々と声を小さくしながら言った。



・・・何だか可愛い



「ありがと じゃあお言葉に甘えさせて貰うわ」

私が笑顔で言うと彼は嬉しそうに笑う



「じゃあ何時にしようか?」

手帳をめくりながら聞く彼、余程嬉しいらしい そんな彼を微笑ましく見ながら私も手帳を開く今週は特に何の用事もない



「朝伎君に合わせるわ 特に予定もないし」

振り向いて言う 顔が緩むのはさっきの彼が頭から離れないから



「 そ、そう?じゃあえっと」

彼は一瞬驚いてすぐに手帳をめくり出した何だか顔が赤いみたい?



どうしたのかしら?



「じゃあ金曜はどうかな? 僕2限まで授業だから12時半に待ち合わせてお昼を食べながら」

顔を片手で覆いながら言う彼



「えぇじゃあお昼は素敵なところ探しておくわ」

言いながらメモに番号を書く

「これ連絡先だから 後で詳しく決めましょう?」

そう言った直後に教授が入ってきた



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