ほんのり冷たい義妹
読んでいて不快感や違和感などがあったらいってください
目玉焼きとベーコン、それとトーストを皿に適当に置いてありがちな朝食。
ちなまに目玉焼きを半熟にして黄身の中でマヨとケチャップを混ぜてパンにつけるのが最高に美味い。
お腹も満たし自部屋に帰ろうとした時。
ガチャッ 扉の開く音がした
どうやら親父が帰ってきたらしい。
「おかえり」
「ああ、ただいま」
こちらの顔も見ずにソファーに腰をかけテレビをつけようとする親父。
無性にここから離れたくて足早に階段を上り自部屋に戻った。
はぁ…無意識にため息が出る
誰かがため息をつくと幸せが逃げるなんて言っていたが
幸せじゃないからため息をついてるんだ。
まったく適当言うのもいい加減にしろ、なんて八つ当たりする。
別に親父が俺に愛想つかしてることは知ってるしたいして悩んでもいないが苦手意識が拭えない。
ま、ネガティブなことを考えていてもしょうがない。
適当にネットサーフィンでもして気分を紛らわそう。
ベットの上でゴロゴロしながらスマホを眺める。
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ガバッとベットから飛び起きスマホを見る。
正午過ぎの時間、どうやら二時間ほど寝ていたらしい。
なんとなく下に降りると出かける準備をしているような瑠夏の姿が見えた。
正直、今朝一件でちょっぴり気まずいが
「どこか、これから行くの?」
数秒の沈黙のあと、少し緊張したような表情で
「ち、近くのコンビニ」
「え?」
正直冷たくあしらわれるだろうなと思っていて完全に油断して聞き返してしまった。
「だから近くのコンビニだって!」少し涙声のように聞こえた。
「ご、ごめん、正直俺には関係ないでしょ的なことを言われると思ってて…」
「う、うるさい!」
そう言ってバックを持って出ていってしまった。
テーブルに財布を忘れて。
そして数分後、瑠夏が慌てて帰ってきた。
こっちを見るならものすごく顔を赤くして飛び出して行った。
案外ドジなんだなって一瞬言おうとしたけれど流石に可哀想なのでやめた。