無題6
マータさんに別れを告げた。
僕たちのパーティーはマータさんを用心棒として雇っていた。僕がランク5に対し、マータさんはランク8で仕事を確実にこなしてくれた。彼は僕らの和やかな雰囲気から仲間に入りたいと申し出、仲間もそれを承知しパーティーの一員となった。マータさんは本当に善良な人で、かつ強かったのでダンジョン内の大体の敵を一人で片づけていた。それ故に僕たちは何もできなかった。僕たちはこうなりたいわけじゃなかった。それで、僕ら自身が成長するためにマータさんと別れたいといった。マータさんは了承してくれたが、ひどく寂しそうだった。気を付けてと言われた。
翌日、さっそく僕たちはダンジョンのレベルを下げて中へ入った。昔に比べて仲間との連携が出来ず、勘が鈍っていたのでレベルを下げたのに苦しかった。
エリアボスに遭遇した。逃げようとしたがすぐに追いつかれ、僕らは全滅した。