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緑学体(リョクがクたイ) 死の笑い

「教授、居場所が分かりました」

「どこだ」

携帯を介して会話をしているが

この時代では珍しい

「海平の海月です」

「・・・そうか」

「どうするんですか」

「さあな、俺は伝えるだけだ、あとな、いつででれるように準備しとけ

ディオネの」

「使うんですか」

「さあ、でるかもしれん」

「・・一応分かりました」

「死ぬぞ、一応じゃ」

「ははは・・・」

「じゃ」

「ええ」

電話を切り

それぞれ自らのするべき物へと着手し始める

その頃、聖子はと言えば、ありとあらゆるプラントラインの切断そして

スタンドアローン化していた、この場合

彼女の使う鋏虫が、大いに役立つ

ちなみに、彼女唯一の動物体でもある

従来より懸念されていたが

電波とは違い

植物ラインの場合

そこには物体があるので

切断される危険性が起きた

しかし、それは実際には、あまりにもその数が

多いため

事実上は不可能とされている

それこそ、その地帯一体の地面を

数メートル掘り下げて囲めば

出来ないことはない

聖子の場合

それでも、空気中の元素を伝って

つながれないこともないが

彼女はそのことを、深海遊泳と言って

嫌っている

「そっちは大丈夫」

サラセニ通信を使い

尋ねる

「へい」

「そうか」

さらせのしたには、積み重ねられた

軍兵の山がある

【】植物の中には、はを食べられることで、有害物質を、周りに散布する物がいる、それは虫はおろか、、周りの植物まで枯らすものであるが

どうして日頃からしないかを考えると

それほど、害が大きいのか

または、疲れるのであろう

ちなみにさらせがしようしている物は

それを人間に速攻で効くほどに

高めたもので「ブラッドケチャップ」と呼ばれ

目鼻爪毛細血管から、血を出す

これを吸うと、一分いないに

完全に視界が赤に変わることから

そう言われている

幸い、特効薬はあるが

それでも二十四時間は絶対安静であろう


「私も行くわ」

そう言うと聖子は、母艦海月に、向かった


海月とは、常に再生と敗退を、繰り返す奇妙な戦艦である

その壁は、砲弾を止め、その早さは、海鳥を越えると言う

いわゆる、半生物体の傑作であると

動物体主義は言う


「いまどこにいるんだ」

「海月の中だけど」

「もう居るのか」

「ええ、それより、ディオネ忘れないでよ」

「ああ、しかしどうしてこうウルサいかな」

彼の車の荷台には

20匹はいそうな

お玉杓子にようなフォルムのディオネが

まるで合唱のように

騒いでいる

「さあね、あなたが作ったんじゃない」

「・・・・・・・それで今回はどう言うことだと思う」

「言ってみれば分かるでしょ、相手が敵なのか

それとも阻止する側か」

「サラセニは分からなかったのか」

「さあ、あいつらへいしか言わないから」

「・・・・大丈夫だろうな」

「それが妙と言えば妙なのよね」

「どこがだ」

「神兵が、誰もいなっくて

下っ端ばかり」

「どう言うことだ」

「・・相手に操られている事って有るかもしれない

もしくは、わざと、殺される要因として」

「それはないだろ、身内だろ」

「百人のためなら一人の犠牲もいとわない」

「嘘だろ」

「早く来なさい、待機場所は」

「お前どう行ったんだよ」

「ヘリ」

「金持ちが」

「船止めてあるから

気をつけてね」

「ああ」

このときももちろん電波である

このころの携帯電話の普及率の低迷から

非常に高いと思われる

そして、ヘリで降りたことも考えれば

この船は無人のような状態かと思われるかも知れないが

それはない

聖子の乗っていた物は蜻蛉であり途中から

海を潜ったのである

【苦手】

植物体の苦手な物は

ほぼないと言える

従来の植物と

肉体の中間に位置している為である

ではなぜ、植物でなければいけなかったか

生産面で、肉を媒介にするよりも

植物の方が、早く作れるのと

衛生面も、こちらのほうがいくぶんましだという物である

しかし、この植物体で、もっとも評価されるべきところは

肉体的なものではなく

それで捕らえられるもう一つの世界であろう

それはつまり、理屈抜きの世界が存在すると言うことの示唆

世界の秩序の根底をひっくり返しかねないものだろう

ちなみに、初期の植物体は、塩水には弱い

改良で泳げるまでになった


「だっ、誰だお前」

目の前に突然現れた聖子

実際には、空管から、降りてきた

そこにいる物は、三人の人間

一人は、海平であり、もう一人は、非人体緑化団体のリーダーである

「あなた、一体どういう物なの」

聖子はそう言うのと同時に、ジッピを、二人に打ち込んだ

海平は、それを、鉄の腕で、払いのけるも

後ろからさらでに殴られ失神

リーダーは、見事命中

すぐさま、接続を試みた

「・・殻」

【殻】とは、すなわち、中身のない物のことを指す

この場合、人形などではなく

人間だったもののことを指す場合が多いだろうか

「あなたがやっているの」

聖子は、そう言うと、目の前にいる、緑の生物を見た

いや、この場合、第二の人格と言うべきか

それは驚くことに

空宙に浮いており、一見すると、雷神の子供のようにも見えなくもない

「ああ、あんたは、俺を使いたいか」

「何を言っている」

「俺は、植物の規範には囚われない

この世を作り替えることさえも容易い」

「なら、どうしてここにいるの」

「捕まっているのではない、お前に会いに来たのだよ」

「どうして」

「たまたまだ、そう、たまたまこそが、運命というなの必然だ」

「言っている意味が分からない」

「人は幾度と無く、その他の世界に干渉しそうになった

しかし、ことごとく、それは必然として、可能性が消えた

しかし、俺なら、それが可能だ、今俺は、自分の命を使い

その入り口をつないだ状態だ

本来物事は、一つしかない

しかし、今俺は、その二つをつないでいる」

「植物の見る原子の世界じゃないの」

「それは、お前等の世界だ、俺らが見る世界は別だ

そうさな、俺らは、別の世界を、ガラス越しに見ることが可能だが

それに触れることは出来ない

なぜなら、道は一本しかないからだ」

「その世界は、どう見えるの」

「見るという概念ではない、そこに有るのみだ

いや、無とも言える」

「それを繋いでどうするの」

「消える」

「世界を滅ぼすの」

「さあな、本来干渉できない物が、今俺には出来る

やるしかないだろ」

「私が今あなたを殺すと言ったら」

「さあ、俺は、やるまでであり

お前はしたいようにすればいい」

「さらせ」

聖子はそう叫ぶと

空調から、ゴボウのような、黒服が

その緑に一斉に、液体を噴出したが

まるで膜が掛かっているように

それは平気であり

当たってさえいない

よく見ると

文字のような物が

その体を包んでいるように見える

「どうしたら、殺せるの」

「おれは、生きるだけだ、意味など無い」

「あなたは元は人間でしょ」

「ああ、しかしそこに自我はない

しかし、また今こうして別の意識があるから

ブレながらも、二つを繋いでいる」

不意に、その緑の第二人格は、片手を上げると

手から、枝のような物が天井に当たり

そこから四方八方に広がる

「ロリデン」

その名前には、聖子は聞き覚えがある

過去に実験を中止したロリズラデンタータの植物体である

その実験では、植物体で、城を造ろうとしたのであるが

その前に、頓挫する事件があり

中止になったとか

緑雷神は、そう叫ぶと

その時には、恐ろしいことに

天井に穴が開いている

「逃げろ」

聖子はそう言うと

外に出ようとした

ロリデンとは、吸収型と、呼ばれる性質を所有して作る予定だった

つまり、その粘着性で

無理矢理、生体を捕まえ

その頭脳を完全に乗っ取ると言う、恐ろしいものであったが

危なすぎるというので

ほぼ初期から中止をよび無くされたが

聖子は一人何時かやろうと考えていた

その情報がどうしてか漏れていたのである

背後で、さらせたちが、枝の壁として、聖子を逃がす

彼らの筒状の胴体から

液体が漏れる

すると枝が少々とまるが

溶けた先から

別の枝がおくから出てきて

あまり時間はないだろう

その時、聖子は考えていた

もし、世界の融合と言う物が

実際に起こった場合

どうなるのだろうか

人が世界を滅ぼすのも

進化の一つなのだとしたら

それもまた必然

いつか起きることだったのではないか

私が今止めても

そんなとき

「よう、珍しく慌ててるな

あれは、ビオランテの化け物か」

「あんたね、ディオネは」

「・・・お前の仕業じゃないよな

あれたしか凍結したはずだ

お前が居なくなる直後、ロリデンだったな」

「ディオネは」

「・・・・・あれ」

「あれじゃないわよ、勉は」

「あれれ」

「殴るわよ」

「大変です」

その時、脳内に、通信が入る

【】この場合、電脳と違い、有る程度曖昧な

ぼやけたものとなるが

聖子などの猛者になると

人の目よりも鮮やかに写るようになる

最近の技術は

その陰で、電脳を越えたとも言える

「どうした」

「いきなり食べ始めたんですよ、何ですこのB級みたいな緑体は

と言うか、これは緑体、何ですよね」

「そうか」

「食べれると思うか」

「私は、地球規模で食べれるように設計したが」

「だといいんだが」

かなり大事に聞こえるかも知れないが

初期段階から、原子を、操れる技術が発見されていた

そしてそれは一種の特殊な電波により

形を結成できていた

それから逆算して

精々、ビルくらいの物を結成したときの為に

作ったのであるが

いつの間にか、地球規模になっていた

ちなみに、聖子の場合、入道雲くらいの操作は出来るが

意志を離れて動き出す可能性を含めて

止めることにしている

船中できしむ音がする

ただそれを見ている

「だいぶ減ってるわね」

聖子の感じからは、船内のディオネのかずが把握できている

本来で有れば、一瞬で片が付くのであるが

如何せん、増殖が異常であり

それがどっこいどっこいを

わずかにこちらが押して居るぐらいだ

感じとは、緑体特有の

察知能力とも言える感じか

「そろそろ離れた方が良い

いくら、動物体で出来た戦艦だからと言っても

危ないかも知れない」

先ほどから、海月でありながら

地響きのような振動が

感じられる

「先に行ってて」

「どうするんだよ」

沈没しそうな船の横で待っている余裕はない

と、いいたげか

「私も分解しようと思う」

「あれ疲れるんだろ」

本来、心とよばれる物は、実に曖昧である

もちろんこの場合は、未確定な物という

ハートでは、ない方のことだ

それを人間が使うと

著しく肉体を消費する

飛ばない人間が

空を飛ぶに等しい

それが出来る聖子は、明らかに異常であり

幼い頃から、その殆どが、植物化しているせいだろう

「さらせ、無事送れ」

「おい」

がれきの中から

ぼろぼろの棒のようなさらせが

二人を担いで

走る

「さてどうなるか」

聖子は、そう言うと

船内へと

向かうのであった







後書き

つまりは、これは書くべきではなく

書いてもどうでも良いものとなるだろうが

あのご、聖子は、あちら側にはいることになり

ようやく線を閉じることに成功した

そこで、第二人格と話すことになるが

「つまりお前が、すべてを操ったわけだな」

「違う、俺は流れに沿っただけであり私的感情なのかいむだ」

「軍はつまりは、日本を陥れようと

非緑化に、協力した

でも、これはあんたが考えたんでしょ」

「いや違う、数ある運命の一つが

そう流れたのだ

俺はかずおおくの運命を見た

その中の一つが

動くべき選択を俺にさせたのだ」

「マジシャンみたいね」

「・・・・・」

「ここは暇ではないわ」

「ここに暇どころか

感情は存在しない

我々は、数多くの原子よりも小さな物で出来ている

それらが動くのみであり

俺に感情などはない」

「でも不思議よね、ここから見ると、人間はとても不思議な生き物だわ」

「そうだろう」

「自分で自分を殺し褒めまた悲しむのだから

どこまでも救いようがない」

「救いなどはない

この世には流れる法が有るのみで・・・いや、それすらもないのかも知れない」

「どちらにしても、これからどうする」

「世界の果てまで行ってみたらどうだ

我々は、隙間の生物だ

ここにはお前がいたせかいのすべてがない

何もかもが変わらないとも言える

だからこそ、何でも行うことが出来る」

「酷く窮屈ね」

「さあ、俺には、感情は分からない

ただ、この世界は、無である

だからこそ、非人道的な物が

新鮮に感じられるのだろうか」

「いいんじゃないの、私は別の世界にいく

干渉さえしなければ

この世は無限だわ」

「いや、だから無なのだ」

彼らに原子はない

ただそこには、無が有るのみであった

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