僕とお前のリアルの出会い
夜、10時俺は公園でチャットの男と待ち合わせをした。お互い昼は人に会うからという理由でその時間を選んだ。相手は俺が女の子だと思って俺に会いに来るわけだ。とにかく、ただただ何と謝罪をしようか、悩んだ。しかし性別を抜きにして、その人間に興味を引かれていた。同じ引きこもり、話を聞いてみたい気持ちは募っていた。
予定より少しはやくついてしまい、ベンチに腰掛けながら炭酸のジュースを飲んで一息ついた。恥ずかしい事に俺は23にもなって、酒も飲めない、タバコも身体がうけつけない。
「あのー、」突然肩越しに女の子の声がして、俺は急いで後ろを振り返った。すると目の前には、引きこもり期間にみた、俺の女の理想像を具現化したかわいいと綺麗を兼ね備えている女の子が目の前にいた。
「チャットで、お話した人ですよね?」「あ、はいそうだけど、俺、女の子って、つもりで話してたんだけど..」
「なんか、文章みてたらね君が男なのはすぐわかったよ。そして引きこもってるのは本当だってこともね。」
「あ、そっか。ははは。でも俺は君が女の子なんて全く思わなかったよ。ふつうの男だと思ってた。」