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11話【夜鳴きの梟】

10話からの変更点

『夜鷹の団』→『夜鳴きの梟』

名称を変更しました。

「この辺りには鉱山資源が豊富と予想される山がいくつかあるのですが、森には危険な魔物が生息しているために開発が進んでいない状態です。滅多に人が踏み入ることはありません」


 ルークに騎乗しながら周囲を見回す俺の横で、ティアモが近くにある山を指で示した。

 あの山の内部に文字通り金銀といった財宝が埋もれているのか……採掘作業中に魔物に襲われるのは勘弁だが、魅力的である。




 ――現在、俺達が行軍しているのはアモルファスから南に位置する広大な森の中だ。時折、木々の隙間から見えるのはティアモが説明してくれた資源豊富な山々である。


「その魔物を恐れているのか、魔族もこの近辺にはほとんど姿を見せないのは幸いですけど」

「ふぅん。もしそんな魔物に遭遇したら、盗賊団を討伐なんていってられないかもね」


 話を聞いていたセシルさんが、怖い想像を楽しそうに口にした。

 戦闘好きの彼女には、盗賊団の討伐よりも興味のある対象なのかもしれない。


「大丈夫ですよ。その魔物が嫌う香を焚いていますから、しばらくは近寄って来ないはずです」


 なるほど……最前列にいる兵士が持っている香炉からは、不思議な香りのする紫煙が立ち昇っている。あれが魔物避けなわけか。

 だが、一時的に遭遇確率を下げることはできても、街からあまり遠くない場所に強力な魔物が生息しているのはちょっと怖い気がする。


「幸い、魔物が森から出てくることはないので街に被害はありません。ですが、父からはこの地域の開発も可能なら進めるようにいわれてまして……自分の力不足を痛感しているところです。今のわたしの力ではどうすることもできません」


 その歳で現在保有している鉱山から安定した鉱山資源を採掘できているだけでも、十分に頑張っていると思う。

 謙遜しているティアモに感心しつつ、俺は行軍している討伐隊の面々を見渡した。


 行軍……とはいっても、その数は俺とティアモ、そしてセシルさんを含めても十人程度といったところか。全員騎獣に乗っているため、行軍速度は速い。

 街道の封鎖によって逃げ場を失った夜鳴きの梟(ハウル・オウル)が、この南の森に入って行ったというのは確かな情報らしい。

 わかりにくくしてあるが、薄っすらと車輪のくぼみや人間の足跡が残っている。


 ただいま追跡の真っ最中。


 夜襲を得意とする盗賊団ということで、ティアモは日が高いうちに決着をつけてしまおうと考えているようだ。


 ちなみにレイとレンの双子姉弟の姿はみえないが、お留守番をしているわけではない。

 あの二人は特務部隊に所属していただけあって、追跡や尾行などは得意分野なのだそうだ。本人らが希望したため、今は斥候として先行してもらっている。

 もし夜鳴きの梟(ハウル・オウル)を発見したら、可能な限り情報を収集して戻ってくる手筈になっているのだ。


「盗賊団、すでに魔物にやられちゃったとかいうオチはないですよね?」

「それはわかりませんが、もしそうだと奪われた荷物の捜索が大変かもしれないですね」


 ティアモはこちらの質問に対して、周囲への警戒を緩めずに口を開く。

 草薮を踏み鳴らす小さな音を感知して、俺も前方へと意識を向けた。


「……それらしい一団を見つけたわ。あと数分もすれば右側に抜ける獣道があるの。そこを真っすぐ進んだ先に水場があって、どうやら野営準備をしてるみたいね。確認できた人数は十四人。今はレンが見張ってくれてる」


 姿を見せたのは、独特な衣装に身を包んだレイである。必要とする情報を淡々と述べていく彼女はいつもより顔が真剣だ。仕事モードなのかもしれない。


「ありがとうございます。引き続き対象の監視にあたってください。伏兵などにも注意してくださいね」

「了解」


 ティアモの指示に首肯して、レイはすぐさま森の奥へと姿を消した。頼もしい限りである。

 レンにしても普段はあんないい加減な性格なのに、こういう時はちゃんとしているようだ。

 遠目から確認できた人数が十四人……か。もしかするとまだ増えるかもしれないが、少数精鋭の討伐隊なら対処できるはずだ。


 言われた通り、俺達は小さな獣道を奥へと進んでいく。

 途中にある木々の枝が打ち払われているのは、ここを通った人間の仕業だろう。歩きやすいように邪魔になる部分だけが切り落とされていた。




 ――見つけた。


「あれが……夜鳴きの梟(ハウル・オウル)ですか。なんだか想像していたのと違いますね」


 ティアモが様子を窺いながら、戸惑いの言葉を漏らす。

 盗賊団といえば粗暴な人間の集まりというイメージがあるのだが、この夜鳴きの梟(ハウル・オウル)という集団はそういった概念から外れているといえた。


 水辺に天幕がいくつか設置されており、そこから顔を出したのは幼い子供だったのだ。

 嬉しそうに水遊びをしてはしゃぐ子供に、あまり騒がないようにと叱っているのは穏やかな顔をした女性である。

 この光景だけを見ていると、ピクニックに来ている家族みたいだ。


 しかも、その幼い子供の頭には獣耳が、腰からは尻尾が伸びている。獣人の子供であるのは一目でわかるのだが、叱っているのは明らかにヒューマンの女性だった。

 亜人とヒューマンが一緒に行動する……この国では珍しい光景といえるだろう。


「やっぱり、全員が亜人を差別するわけじゃないんだ……」

「そういえば、セイジさんはスーヴェン帝国の方ではないと言っていましたね」


 俺がつぶやいた言葉に、ティアモが囁くように反応してくれた。


「わたしも、亜人への偏見などはあまり持たないようにしているつもりです。獣人の方々は身体能力に優れておりますし、鉱山の採掘作業でも活躍してくださっていますから」


 なるほど。本当の天使だったか。

 他の天幕に視線を向けると、武器を所持した屈強そうな男が入口を見張っていたり……顔を隠した怪しい人物の姿も見受けられるため、やはりこいつらが夜鳴きの梟(ハウル・オウル)であるのは間違いない。女子供がいようとも、油断すべきではないだろう。


 ……どう攻めるかは、指揮官であるティアモ次第といったところか。

 木々の陰に潜んだ状態から奇襲でもかけるのかと思ったが、ティアモはすっくと立ち上がると、堂々と前に向かって歩き出した。


「まずは大人しく投降してもらえるように、交渉を試みるべきでしょう。下手に刺激するわけにもいきませんから、副隊長と……セイジさん達も一緒に来てもらえますか」


 部隊の副隊長、それに俺とセシルさんが頷いて立ち上がった。

 残りの者はこの場で待機。

 相手がどのような行動を取るか不明のため、革のベルトに装着している双剣をいつでも抜けるようにしておく。


 伏兵などから急襲される恐れは、双子姉弟のおかげで回避できるだろう。

 小さき領主は、盗賊団を前にして物怖じもせずに進んでいく。


「だ、誰だ!? お前らはっ」


 ティアモの姿を認めて見張りの男が叫んだ瞬間、緊張感が膨れ上がった。

 水辺で遊んでいた獣人の子供や女性は、天幕に駆け込むようにして逃げていく。


「わたしは、アモルファスの領主を任されているティアモ・ルドワールといいます。あなた方が噂通り、ただの盗賊団でないというのならば話を聞いてください」


 凜とした声が響き、静けさが広がった。

 しかしそれは一瞬のことで、警戒した数人が武器を構える物騒な音で静寂が壊されていく。


「言葉を必要としないのなら、武力で対処するだけです。もう一度だけ言いましょう。わたしは夜鳴きの梟(ハウル・オウル)をまとめている方との対話を望んでいます」


 こちらが善人であり続ける必要はない。向こうに対話する意思がないというのなら、武力での殲滅に移行する最終通告である。


「あの子、なかなか肝が据わってるね。ボクもなんだかやる気が出てきたよ」


 背中に担いでいる大型の槍を、今にも振り回したいとばかりにセシルさんが声を漏らす。

 いやいやいや、まだ待ってください。今一番大事なところですから。


「おいっ。待て待てお前ら。とりあえず武器を引っ込めとけ」


 天幕の奥から出てきたのは、覆面で顔を隠した男だった。布の隙間から覗く眼光は鋭く、彼が盗賊団の団長なのだろう。横には同じく顔を隠した女性が控えており、こちらは獣耳や尻尾があるために獣人の女性と思われる。


「ティアモ・ルドワールといったか。さすがはあの頑固オヤジの娘だけあって、いい性格してるじゃないか」

「父をご存知なのですか?」

「こっちが一方的に知ってるだけだ。それよりも話し合いとやらを進めてもらってもいいか?」


 ティアモの父親ということは、南部地方で有力なルドワール卿のことである。どのような人物かは詳しく知らないが、名前ぐらいなら俺だって知っている。


「単刀直入に言います。アモルファスから出発した荷馬車を襲ったのはあなた達ですね? 奪った荷物の返還と、大人しく投降することを勧めます。もし拒否される場合には、平和的な解決は難しいと思ってください」


 端的に用件を述べたティアモは、相手から視線を逸らすことはしない。


「ずばずばと物を言う女性ってのも悪くない。ちょっと若すぎる気はするけどな」


 団長は頭をがりがりと掻いてから、残念そうに溜息を吐いた。


「わたしは真剣に話しているつもりです。あの荷物はアモルファスの鉱山で採掘された貴重な財産です。あなた達は義賊だと噂されているそうですが、義賊というのは善良な市民が働いて得た物を奪い取ることで満足するものなのですか?」


 相手の言葉を挑発と受け取ったのか、語気を荒げたティアモは、やや棘のある言葉で団長を非難した。

 義賊だとかいわれていても、善良な市民が汗水垂らして働いたものを奪うだなんてとんでもないことだ。あり得ない。


「わたしたちはっ……」


 団長の横にいた獣人の女性が何かを言いかけたが、団長自身が片手でそれを制する。


「元々、この荷物はそっちに返すつもりだった。別に拒むつもりはない」

「自分で言っておいて何ですが……どういうつもりか教えてもらっても?」


 あっさりと荷物を返すといった団長の言葉に、ティアモは怪訝そうな表情を隠さずに質問した。


「おいおい。言われた通りにすると言ったのにそんな顔をされるのは心外だが……まあいい。ティアモ・ルドワール――アモルファスの新しい領主が優秀だっていうのは、俺達だって知ってたさ。だけどな、優秀な人間ってのは誰かの恨みを買うもんだ」

「あなた方に恨まれる覚えはありませんが」

「焦るなよ。何も俺達が恨みを持ってるわけじゃない。今回の荷物を送る予定だったのは、どこだい?」

「兄のヴァン・ルドワールが治めるブレド領ですけど、それが何か?」


 ティアモにはお兄さんがいたのか。どのような人物なのだろう。


「一言で表すとするなら、ヴァン・ルドワールは糞だ。優秀な妹を疎ましく思う兄ってのは、傍から見てても気分のいいものじゃない。いや……自分が妹よりも劣っていると自覚している分だけマシといったところか」

「見知らぬ誰かに、家族を貶されるというのも気分のいいものじゃありませんけどね」

「……違いない」


 団長は苦笑してから言葉を続ける。


「話を元に戻そう。ヴァン・ルドワールは、アモルファスからの荷物を盗賊と結託して襲撃させようと計画していた。妹が荷物を取り返そうとするのを手伝うフリをしながら、奪った荷物はあとで山分けするつもりだったんだ。たぶん、街道の封鎖を支援するとかでヴァンの奴が兵を寄越してきたんじゃないのか?」


 しばし無言だったティアモは、ゆっくりと言葉を返した。


「街道を封鎖してもらっている兵士の一部は、たしかにヴァン兄さんから派遣された者達です。襲撃した盗賊達をわたしに黙って通してしまえば、追跡は困難になるでしょうね」


 もし封鎖しているはずの街道を素通りされてしまったら、見当違いの方角を捜索し続けることになる。


「だとしても……その話をわたしが鵜呑みにするとでも思っているのですか? そもそも、今の話が本当だとすればあなた方がここにいる理由がわかりません。このような物騒な森に逃げ込まず、ブレド領に抜けてしまえばよかったではないですか」


 その通りだ。街道を封鎖している兵士と結託しているならば、荷物を奪ったあとにさっさとブレド領とやらに戻ればいい。


「なっ……おいおい。まさか俺達がヴァンと結託してる盗賊団だと思ってるのか? 俺の言い方も悪かったかもしれないが、そりゃあ違うぞ」


 心外だとばかりに両手を上げた団長は、ティアモの言葉を否定した。


「俺達はヴァンの悪巧みを阻止するために、狙われていた荷物を盗賊達より先に拝借させてもらっただけだ。奪うはずの物が無くなってしまえば、あいつらだって動きようがないからな」


 ……なるほどな。義賊とかいわれている連中が、ティアモのような女の子を強奪対象に選ぶのはなんだか変に感じていたが、本当の狙いはそっちか。


「最初に言ったように、ちゃんと荷物は返すつもりだった。これで納得してもらえたか?」


 団長が合図すると、天幕の奥から重そうな荷箱を抱えた獣人男性が進み出てきた。

 箱の蓋を開けると、中には精錬された金塊や綺麗な宝玉が詰め込まれているのが確認できる。純度の高い金塊というのは、不思議な魅力で人を惹きつけ……――いかんっ! なんで俺の手は前に伸びようとしているのか。


「たしかに……奪われた荷物に間違いありません」


 ティアモは慎重に箱の中身を確認し、一度だけ頷いた。


「わかってくれたならいい。さあ、こんな物騒な森にいつまでも滞在するのは、小さな領主には危険も多いだろう」


 さっさと帰ったほうがいい、と手をひらひらさせた団長は、天幕に引っ込もうとした。


「待ってください。たしかに最初に提示した荷物の返還はしていただきました。ですが、わたしはもう一つあなた方にお勧めしたはずです」


 足を止めた団長は、静かにこちらを振り返った。


「大人しく投降していただけるように、と」


 ――――小動物や虫の鳴き声でざわめく森の中、一度は緩みかけた空気がふたたび張り詰めていくのがわかる。

 少女の言葉に、団長はさっきよりも一段低い声で反応した。


「……なんだと?」




 夜鳴きの梟(ハウル・オウル)がただの盗賊団ではなかったとティアモも理解したはずなのに、そして奪われた荷物も無事に返ってきたというのに、なぜにそのような言葉が投げかけられたのか。

 疑問に感じたのは、俺だけではなかったようだ。


「おいおい。それは本気で言ってるのか?」


 ティアモに向き直った団長は、声にわずかばかりの怒気を混じらせた。


「兄のヴァン・ルドワールとは、いずれきちんと話し合う機会を作りたいと思います。あなた方が悪意によって今回の件を起こしたわけではないことも、おそらくは真実なのでしょう」


 ティアモの言動から察するに、ヴァンという人物は彼女の中で『信頼できる兄』という位置づけにはないのだろう。


「ですが、あなた方が盗賊だということに変わりはありません。民衆から支持され、義賊と呼ばれようと、わたしは一人の領主としてあなた方を捕らえる義務があるのです。目的はどうあれ、他者から物を奪う盗賊を野放しにしておくことはできません」


 あ、胸が痛い。


「なるほどな。たしかに優秀な領主様だ……その若さでそういった考えができるのは貴重だぜ。ちょっと頭が堅い嬢ちゃんだと思わないこともないけどな」


 ティアモを見据える団長は、困ったもんだと溜息を吐いた。


「しかし、さすがに俺達も大人しく捕まる気はないぞ」

「……それでは、やはり平和的な解決は難しいかもしれませんね」


 さらに緊張感が高まり、俺は腰にある双剣へと手を伸ばす。横にいるセシルさんもすぐ動けるように構えた。


「まあ待てって。こんな場所で争うのは得策じゃないぞ? そっちも魔物が嫌う香を焚いているみたいだが、自分の縄張りで余所者が暴れたりなんかしてみろ。ちょっとぐらい嫌な匂いがしようとすっ飛んで来るぞ」


 団長の言うことが真実かはわからないが、ティアモは躊躇いの色を顔に浮かべた。

 最優先事項である荷物の返還は叶ったのだ。ここで危険を冒してまで戦うのは、果たして正しい判断なのか。


「……わかりました。ですが――」


「セーちゃん! 大変だよ!」


 何かを言いかけたティアモを遮るようにして、森から駆けてきた人物が叫んだ。

 誰かと思えば、レイと一緒に周囲を監視していたはずのレンである。

 いつも飄々としている彼が、ここまで焦った表情をしているのも珍しい。


「ど、どうしたんだ?」

「二十人規模の一団が真っすぐこっちに向かってくる。遠目だけど、風貌からはあっちも盗賊団みたいに思えたよ」


 なん……だと。

 これは、ちょっと予想外だ。


 ティアモも驚いているのか、瞬時には判断できないでいる。

 それは正面にいる団長も同じで、横にいる獣人の女性が呼びかけるまで黙ったままだった。この獣人女性は副団長のような存在なのかもしれない。


「……ああ。そいつらは、ヴァンと手を結んでいた盗賊団だろう。俺達が獲物を横取りしたのを黙っているわけはないからな。しかし……こんな時に鉢合わせとは、厄介なもんだ」


 頭を掻いた団長は、面倒くさそうに息を吐いた。

 このような森に逃げ込んでいたのも、そいつらから身を隠すためだったのだろうか。

 まさか……俺達がつけられた!?

 追跡する立場にあるからといって、後方への注意を怠ったのは不味かったか。


「奴らは頭に血が昇ってるだろうからな。おそらく戦闘になるだろう。悪いがあんたとの話し合いはその後だ!」


 勢いよく抜き放たれた剣は、刀身が綺麗な曲線を描く――シャムシール。

 しかしティアモは頷くでもなく、ゆっくりと団長の前へと進み出た。


「なんだ? 話は後だと言っただろう」

「ええ。わかっています」


 ティアモは元魔法のスキルを所持しているだけあって、武器は白魔水晶を先端に飾ったロッドを使用している。それを手に持った彼女は、力強く言葉を紡いだ。


「言ったでしょう。盗賊を野放しにしておくことはできない、と」


 意思を宿した碧眼は、真っすぐに団長を見据えてからくるりと反対方向へと向けられる。


「手早く終わらせましょう。話し合いは、その後です」


 少女が口にした言葉を受け取り、団長は愉快そうに笑いだした。


「くっ……はっはっは。いいねぇ。気の強い女ってのも悪くない。ただ……もうちょっと大きくなったほうが俺の好みなんだけどな」

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