2章 登場人物まとめ
[主要人物]
※2章のネタバレを含みます。まだ読まれていない方はご注意ください。
◆アルバ・ミュート
【身体データ】
身長:167cm
体重:??kg
種族:魔族
性別:女
年齢:20歳
【人物紹介】
魔族の女性。リシェイル王国南方の未開拓地域を住処としている。
アーノルドやリムが暮らしていた村を襲ったのは別のグループ。
人間を殺すことに躊躇いはないが、殺しを楽しむような趣味はなく、残忍極まるディノについては許嫁ではあるが嫌っている。
魔物を従わせるモンスターテイムのスキルも所持しており、懐いた魔物に友達のような接し方をする優しい一面も。
【外見】
銀白色の長髪に浅黒い肌、少し尖った耳はヒューマンとあまり変わらないが、紅眼は魔族の証。
目つきは鋭く、刃物のような美しさを纏った女性。
武装は、槍に大型の弓を背負い、魔物の皮を加工した服を着ている。
戦闘では槍、弓、体術に加えて火魔法、風魔法を使いこなす。
恐ろしい強さを誇り、テイムした魔物を強化するというレアスキルまで所持している。
◆ドーレ・スタン
【身体データ】
身長:170cm
体重:78kg
種族:獣人(犬)
性別:男
年齢:36歳
【人物紹介】
アーノルド達が暮らしていた獣人の村に昔住んでいた男性。アーノルドやミレイとは幼馴染。
早くして両親を亡くし、それを切っ掛けに村を出て商人の道を目指す。
商人としてはそれなりに成功している。
頭の回転は速く、要領良く物事をこなす。基本的に世話好き。
幼馴染であるミレイを好きだったことはアーノルドには内緒にしており、結ばれた二人を素直に祝福できる人格者。
リムが昔のミレイに似てきたため、何か買ってあげようとするも断られ、しょげる。
【外見】
垂れ耳に、ふわふわな尻尾は癒し系ではあるが、あくまでオヤジである。
マルチーズを人間にしたようなイメージ。
異国で編まれた商人服を着こなす。
体型はやや太り気味でお腹がポッコリ出ているが、愛嬌満点。
◆マリータ・テュオ・ベラド
【身体データ】
身長:138cm
体重:??kg
種族:ヒューマン
性別:女
年齢:12歳
【人物紹介】
お転婆なお嬢様。
育ちが良いため、幼いながらも背伸びした発言が多々見受けられる。
実際、高等教育を受けているために知識は豊富。
ほとんど領主館から外出させてもらえないため、友達は少ない。
年齢が近いセイジやリムと仲良くなりたかったという、素直で可愛い面もある。
ややツンデレだが、家族や友達は大切にする女の子。
人質にされた際も気丈に振る舞うなど、幼いが芯は強い。
【外見】
一言で表すと『出来の良いフランス人形』である。
金髪に碧眼、髪型は縦ロール。目元が少し上がっている猫目は気の強い印象を与えるかもしれない。
ボールガウンのドレスはフリルが装飾され、空色の生地が白い肌に良く似合っている。
◆ロギンス・クラウ(旧名 ローラン・グリーズ)
【身体データ】
身長:183cm
体重:72kg
種族:ヒューマン
性別:男
年齢:45歳
【人物紹介】
現在はメルベイルの領主館で働く有能な執事。
戦闘能力にも秀でており、領主アルベルトからの信頼も厚い。
メイドからの人気も高いが、ロギンスは身を固める気はないようだ。
前職はスーヴェン帝国の特殊部隊隊員。
マリータの母親であるフィリアを拉致した実行部隊の一人である。
目の前で命を投げて夫を守ろうとしたフィリアの最後の言葉が心から消えず、国を捨て、名前も変えてフィリアの家族の傍で執事として働くことを決意。
潜入任務などもこなしていたために、豊富な知識や礼儀作法も心得ていた。
【外見】
白布のシャツの上に赤褐色のベスト、黒服に黒ネクタイ。まさに執事。
整えられたカイゼルひげに、銀色の長髪は後ろで束ねている。
表情は優しいが、瞳の奥にはどこか暗い印象も受ける。
細剣(形状はレイピア風)を帯剣。
◆フィリア
【身体データ】
身長:158cm
体重:??kg
種族:ヒューマン
性別:女
年齢:21歳(当時)
【人物紹介】
マリータの母親であり、アルベルトの妻。
メイドとして領主館に勤めていたが、アルベルトに見初められて結婚。
孤児院育ちだが、明るい性格で前向き。
人質にされても泣き叫んだりしない芯の強さを持つ。
夫が要求を受け入れそうになった際、自らの命を断つことで守ろうとした。
【外見】
赤毛のロングヘア。瞳は茶褐色。
マリータの髪や瞳の色は夫であるアルベルトに似たが、目元はフィリア譲り。
◆アルベルト・テュオ・ベラド
【身体データ】
身長:177cm
体重:67kg
種族:ヒューマン
性別:男
年齢:42歳
【人物紹介】
マリータの父親。現リシェイル国王ハーディンの実弟である。
王位継承で争うことなく兄に王位を譲った。
国政を安定させるには時に非情な判断を下す必要があるが、自分にはそれができないのだと理解している。
商才には長けており、他国との交易で国力増強に努める。
過去にフィリアを亡くしたことで、マリータに対してはやや過保護。
リシェイル王国を世界一豊かな国にしてみせると、妻とした約束を今なお守ろうとしている。
【外見】
金髪碧眼で柔和な顔つきの壮年男性。やや線が細い。
白布に金糸で刺繍が施されている高価な衣服に身を包み、毎日執務室で仕事に励む。
◆ハーディン・テュオ・ベラド
【身体データ】
身長:200cm
体重:116kg
種族:ヒューマン
性別:男
年齢:47歳
【人物紹介】
現リシェイル国王。
他者を魅了する豪快な性格はまさに王に相応しい。
アルベルトとは異なり、時には非情な判断を下せる冷徹さも持ち合わせている。
優秀な側近を集めるのが趣味であり、今回の事件を終えた後にセイジに興味を持つ。
【外見】
逆立った赤褐色の髪がモミアゲと繋がることで顔をグルリと覆っている。
獅子の鬣のような中央には、厳めしいパーツが揃っている偉丈夫。
◆イリィ・フロース
【身体データ】
身長:170cm
体重:??kg
種族:エルフ
性別:女
年齢:24歳
【人物紹介】
ハーディンの側近であるエルフの女性。
本来、森から外に出る機会の少ない種族だが、外の世界に興味を持って里を出た。
旅の途中でハーディンに見込まれ、現在は王宮仕え。
ハーディンの豪快な気質に惹かれている。
【外見】
若草色のローブを着ている。
裾から覗く手足は陶器のように白く、整い過ぎた顔立ちに金砂のようなさらさらの髪、尖った耳はまさにエルフの存在証明。
エルフの翡翠色の瞳は、相手の内面をぼんやりとだが見通す。
◆ケイン・ラッセル
【身体データ】
身長:180cm
体重:75kg
種族:ヒューマン
性別:男
年齢:31歳
【人物紹介】
真面目な騎士。無茶な行動をするハーディンにはいつも振り回されている。
魔族に個人的な恨みがあるようだが、詳細は不明。
【外見】
短髪で、真面目を絵に描いたような騎士。
◆エレノア
【身体データ】
身長:161cm
体重:??kg
種族:ヒューマン
性別:女
年齢:29歳
【人物紹介】
リシェイル王国内にあるラナ村の孤児院で育ち、現在は孤児院で子供達の世話を自ら進んで行っている。
貧しい暮らしの中でも、子供達と明るくしっかりと生きている女性。
幼い頃、孤児院で一緒に暮らしていた年上の女性がフィリアであり、姉のように慕っていた。
【外見】
一般的な村人の格好。
高価な衣服ではないが、清潔感は保たれている。
◆ロイ
【身体データ】
身長:138cm
体重:34kg
種族:ヒューマン
性別:男
年齢:9歳
【人物紹介】
孤児院で暮らしている男の子。
孤児達の中でも特にミニィと仲が良い。
将来は冒険者となって大きく稼ぎ、孤児院に寄付する予定である。
そのため、空いた時間などを秘密の訓練にあてている。
【外見】
一般的な村人の格好。
◆ミニィ
【身体データ】
身長:129cm
体重:??kg
種族:ヒューマン
性別:女
年齢:8歳
【人物紹介】
孤児院で暮らしている女の子。
孤児達の中でも特にロイと仲が良い。
自分より小さい子供もいるため、年齢よりしっかりしている。
【外見】
一般的な村人の格好。
◆セルディオ・キース
【身体データ】
身長:182cm
体重:76kg
種族:ヒューマン
性別:男
年齢:33歳
【人物紹介】
特務部隊の隊長。残忍な性格で、目的のためには人を平気で殺す。
小さい頃にロギンスに拾われ、仕事(暗殺、誘拐、諜報活動などなど)を教え込まれた。
ロギンスに対しては特別な感情(やや偏執的)を持っている。
【外見】
特務部隊用のマントに覆面を装着。
短く刈り込まれた金髪に三白眼。灰褐色の小さな瞳が印象的。
◆レイ・シャオ
【身体データ】
身長:160cm
体重:??kg
種族:ヒューマン
性別:女
年齢:18歳
【人物紹介】
レンの双子の姉。
飄々とした弟を叱るのが日課のようになっている。
任務は忠実にこなすのがモットー。
気が強く、それが原因で男ができない……というのは弟談。
甘い食べ物が好き。
【外見】
特務部隊用のマントに覆面を装着。
アジアンチックな顔立ちで、黒髪、黒眼で肌はやや浅黒い。
似たような顔でも女性ならば癒されるもの、男性なら嫉妬できるものだとセイジが発言したことからも、なかなかに容姿端麗。
◆レン・シャオ
【身体データ】
身長:170cm
体重:65kg
種族:ヒューマン
性別:男
年齢:18歳
【人物紹介】
レイの双子の弟。
飄々とした性格で、いつも姉に叱られている。
スーヴェン帝国の人間ではあるが、種族差別の意識は薄いほう。
なんだかんだで、姉のことは身内として慕っている。
【外見】
特務部隊用のマントに覆面を装着。
レイと同じく、端正な顔立ち。
[その他の登場人物]
◆ルーク
騎獣屋でセイジが出会った鱗竜。
強靭な脚は非常に優れた移動能力を有する。
ルークという名前は、セイジが勝手に付けた。
◆クロ子
ブラッドレーベンという鳥型魔物。
セイジがテイムした後にクロ子と命名される。
◆メイドさん
メルベイルの領主館に勤めるメイド。
若く夢見がちであり、有能な執事としてのロギンスを慕っていた。
本人もメイドとしては有能だが、フィリアが領主アルベルトに求婚されたエピソードをいたく気に入っており、いつかは自分にも王子様が現れると夢見てよくよく作業の手を止めるのが玉にキズ。
ロギンスが事件を起こして領主館を去った後、なぜか彼女まで姿が見えなくなったとかなんとか……