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21話【同調】

 物心がついたときには、自分のなかに『ナニカ』が潜み住んでいることに気づいていた。

 問いかけても返事などない。しかし、たしかにそれは自分のなかにいた。

 明確に存在を認識できるようになったのは、もうちょっと後のことだ。


 近辺に出現する弱い魔物程度なら狩れるようになった自分は、たくさんの魔物を屠った。積み上げた魔物の死骸は小山のように盛り上がり、魔族としての力量を証明するには十分な成果を挙げたはずだ。ふと、魔物の死骸を見つめていると不思議な衝動に襲われた。


 それは生物として当たり前の欲求であり、最も原始的ともいえる衝動。つまりは――


 ――食欲。


 たしかに食用となる魔物は存在する。だが、それは調理されて食卓に並べられることで初めて食欲を掻き立てるものとなるはずだ。

 このような血塗れの、汚らしい魔物の死骸を見て唾液を垂らすなど今までになかったはずなのに……伸ばそうとする手を止めることはできなかった。


 肉を咀嚼し、骨を噛み砕き、激しく噛み合う顎が脳髄に振動を与え続ける。

 無限に続くかと思えた空腹感は、魔物の死骸が尽きる頃になってやっと治まった。


 腹が満ち足りた感覚のままに、身体の奥底から湧いてくる衝動に意識を放り投げてみる。

 すると身体が徐々に変異していき、自分が今までとまったく異なる力を得たのだという実感を得た。そのとき同時に、身体に潜む存在も明確に認識した。


 気にならなかったといえば嘘になる。

 しかし、自分に新たな力を与えてくれる存在を心のどこかで歓迎していたと思う。

 気性が荒く、いかにも魔族らしいといわれた自分が、高みへと至るために必要な『力』だった。


 ……いつからだろう。歯止めが利かなくなり始めたのは。

 もしかすると自分の意識がゆっくりと侵食されているのではないかと気づいたのは、いつか。


 西にある地域を治めている族長の娘と、顔を合わせる機会があった。

 第一印象は可愛い子。

 こちらは少し緊張していたが、途中までは仲良くできていたと思う。親を失くしたモルフの幼体が可哀想だと言っていたので、死んでいた親と一緒に腹の中に入れてやった途端、彼女には思いきり殴られた。


 なぜ殴られたのか、そんなに悪いことをしたのか、考えてもよくわからず、思えばあのときには侵食がかなり進んでいたのかもしれない。


 決定的だったのは、人間の集団が魔族の領土に侵入してきたときのことだ。自分たちの領土で大人しくしていればいいものを、腕のある冒険者、もしくは国に雇われた傭兵かは知らないが、放っておくわけにもいかず、人間を討伐するチームが編成された。


 精鋭三人と特例的に自分を加えた四人のメンバーで現場へと向かう。一緒に同行した三人のうち一人は、住んでいる家も近く、昔から自分とよく遊んでくれていた年上の魔族の女性だった。

 道中でも、まだ子供ともいえる自分を色々と気遣ってくれたのは憶えている。


『いくら強いからといっても、こんな危険な任務に就かせるなんて信じらんない』


 と文句を言いつつ、こちらの頭をくしゃくしゃと撫でてくるその人には、柄にもなく死なないでほしいと思った。


 人間たちと遭遇したのは、それからすぐのことだ。

 予想よりも強く、連係の取れた動きでこちらを撹乱しながら攻撃を重ねてくる人間たちに、仲間が一人やられ、さらにもう一人とやられていく。


 生き残っているのは、自分とさっきの魔族の女性だけとなった。


『わたしが囮になるから、あんただけでも逃げるんだ』


 そう言われたとき、目の前にいる人間たちを殺してやりたいという衝動が湧き上がった。

 だが、今の自分では力不足なのは明白。どうすればいいのか。どうすればこいつらを殺せる?


 そのときに自分が何をしたのかは、思い出せない。

 そこからの記憶は抜けてしまっている。


 気づけば、血だまりの中でボーッと立っている自分がいた。周りには血と臓物が地面を染めるかのように撒き散らされており、人間たちは全滅していた。何が起こったのか理解できず、仲間の姿を捜したが、先に死んでしまった二人の遺体すら見当たらない。


 臭気にあてられ、木陰で身体を休めようとしたとき、あるものが目に入った。

 自分の頭を撫でてくれた人物の腕だけが、地面に転がっていたのだ。思わず駆け寄り、拾い上げてみたものの、潰されたような肉の隙間から骨が突き出している生々しさに、反射的に嘔吐してしまった。


「う……ぐぇ」


 ボタボタと落ちていく吐瀉物。


 しかし――自分が吐き出したもの……それこそが、決定的に自分が自分でなくなったことを証明するものであった。


 自分は何をした? 力が足らない? だからどうした? 勝つためには、喰えばいい。


 力ある者を――喰えばいい。


 自分は、何を――――何を……喰った?


「う、ああああああああああああああああ!!」


 自分じゃない。これをしたのは、自分じゃない。自分のなかにある『ナニカ』だ。


 血だまりのなかで、頭部を何度も地面に叩きつけながら叫んだ。


 出ていけ! 自分の中から出ていけ! これは自分の身体だ!

 それが無理なら――もう二度姿を見せるな。



◆◆◆◇◇◇◆◆◆



「――ふぅ、こうして外に出てくるのは久しぶりで、上手く喋れてるか不安だよ」


 いきなり……なんだっていうのか。出てくる、だと?


「あいつもヒドイな。追いだされそうになって大人しくしていたけど、ぼくがいなかったら死んでただろうに。でも、精神が壊れ始めたのもあのときか……次は気をつけないといけないな」


 抑揚のない声で、なにやらブツブツとつぶやいている。


「お前……ディノか?」


 質問しても、相手はこっちと目を合わそうともしない。


「竜人という不確定要素が出てきた時点で、逃げるのも一手だと思ったんだけど……手を出してこないのか。それなら――」


 油断しているつもりはなかった。それなのに、突然視界に捉えていた相手の姿が掻き消える。


 嘘……だろ!?

 いくら高速移動しようとも、今の自分が視認できない速度なんて……


 ぞくり、とした感覚が首を伝い、考えるよりも先に手が動いていた。

 ガキン、という金属音が響き、鎌のように変形したディノの腕が突き出した剣と衝突する。


「あれ? 失敗した。思ったより勘が鋭いな」


 今、こいつは何をしたのか。たぶん何らかの方法で身体を透明化したものと思われる。本当に目にも止まらぬ速度で移動なんてしたら、土埃や空気の流れが激しく確認できるはずなのだ。


 それが見られないということは、本当の意味で姿を消した可能性が高い。


「……ああ、ひょっとしてそっちも同じようなことができるのかな? だから気づかれたのか。やっぱりあいつだと相手をするのは厳しいね。殺される前に出てきて良かった」


 あいつ……というのは、ディノのことか。『出てきた』という言葉が自分のことを指すとすれば、もしかするとそれは人格のことかもしれない。多重人格……とかいうやつだろうか。


「そうだ、聞きたいことがあるんだ」


 何気なく会話をしているようだが、ディノは質問と同時に腕を何本もの刃物に変形させて振り下ろした。問いかけなど無視すればいいが、攻撃のテンポが掴みにくく厄介だ。


「君はヒューマンなのに、その若さでどうやってそこまでの強さを得ることができたのかな。ひょっとして、何か特別な力を持ってたりする?」

「知る……か!」


 硬質な触手による攻撃を剣撃で斬り飛ばし、白銀剣ブランシュによって断った部分が豪炎に包まれた。

 その隙に俺は光魔法《光学迷彩(ライトハイド)》によって姿を消し、ディノの側面から剣を振りかぶる。


 元魔法がLv3になったことで、静止状態ではなく身体を動かしていても透明化は継続している。


 ――お返しだ。


「そっちは、何かの魔法かな?」


 ディノの額にわずかな亀裂が入り、ギョロリッと三つ目の眼が生まれ出た。

 第三の眼は縦長の瞳孔を収縮させ、完全に姿を消しているはずの俺を正確に捉える。


「……そこか」


 身体が高速回転することで軸足となる片方の脚が地面にめり込み、丸太のように太くなった脚がこちらの腹部を蹂躙する。メキメキと骨が軋む感覚が身体の内部を駆け抜け、柔らかくもない地面に叩きつけられることで身体が蹴鞠の玉のようにバウンドした。


「か……は」


 一瞬だけ息が詰まったが、受け身は取った。骨も折れていないようだ。


 にしても、あの眼はなんだよ。透明になっている俺の位置を正確に把握したということは……単純な視覚じゃないってことか。温度とかを特別な器官で見分ける生物がいたような気がするが、あの眼がそれと同じ処理をしているのかもしれない。


 色んなの喰いまくりやがって。


「う、らあぁぁぁ!!」


 双剣による連撃を繰り出すものの、致命傷となるようなダメージを与えるには至らない。

 身体を斬り裂き、四肢を断っても、もっと奥深くまで抉らなければすぐに再生してしまうのだ。


「すごいな。よくもまあここまで……けど”足りない”な」


 裂帛の気合とともに振り下ろした斬撃を紙一重で避けられ、カウンターぎみに鋼鉄の塊のごとく変化した拳が顔面に突き刺さる。


 ぐらり、と視界が歪んだ。


 ああ……やばい。こいつは、本当に強い。

 なんというか、さっきまでのディノは身体の使い方が下手……とは言わないが、せっかくの能力を活かしきれてなかった印象を受けた。


 だが、目の前のこいつは違う。必要なときに、必要な力を的確に選んで引き出してくるのだ。


 とても冷静に、ひどく冷徹に、果てしなく冷酷に。


 意識が飛びかけて剣を取り落とした隙に、ズギュルッと先端が針のように尖った尻尾が身体に突き立った。

 まるで溶岩が流し込まれたかのような、痛みと熱が身体中を支配し、ほどなく全身の感覚が失われて地面へ倒れこむ。反転する世界に抗うことができない。


「さあ、質問に答える気になった? ああ、なくてもいいよ、勝手に答えをもらうから」


 ディノの掌が俺の頭部をがしりと掴んだ。状態異常耐性のスキルを所持しているおかげか、徐々に身体の感覚が戻ってはきているが、まだ十分に動かない。


「へぇ、ちょっと動けるだけでもすごいな。普通なら丸一日は寝たきりのはずなのに」


 そう言って、やつは掌に意識を集中したようだった。


 しかし――バヂンッと何かに弾かれるような音がして、ディノは何かに納得したかのように鷹揚に頷く。


「ああ……そういうことか。なるほど」


 こいつはおそらく俺の記憶を喰おうとしたのだろう。そうすれば、答えを待つ必要などない。

 だが、大罪スキルは互いに能力を打ち消し合うため、弾かれたのだと推測される。


「っぶ!!」


 突然、掴まれていた頭部が地面に押し付けられる。いや、叩きつけられたというべきか。鼻骨が折れたようで、血の味が鼻腔と口腔の両方を染めあげていく。相手は無表情を保ったまま、何回も何回も俺の顔を打ちつけ、ようやく止まった。


 ……なんつーか、普通に酷い。

 まだ、さっきまでのディノのほうが人間味があったように感じられる。糞野郎だったけど。


「教えてくれないか? 君が宿しているものについて。こうみえて暴力は嫌いなんだ」


 ……この口ぶりだと、大罪スキルについての知識があるんだろうか。ディノはどこでそのことを知ったのだろう。いや、そもそも目の前にいるこいつは、本当にディノなのか? 

 ちょっと人格が変わったとかいうレベルじゃなく、もはや別人に近い。


「教えるわけな――」


 痛っっっっ!!


「あ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 変形した腕がこちらの両手両足を貫いた。ぐりぐりと抉るように動かしながら、無機質な瞳はこちらから視線を外そうとしない。これは本当にやばい……かも。


「!?」


 突然、俺の身体に突き刺さっていた腕が引き抜かれた。腫れた顔で見上げてみると、獣人の少女がディノに向かって駆けていく姿が見える。


「なに……を、リム」

『そ、それが、意識を取り戻したリムさんが突然……』


 横たわる俺の傍にポヨヨンとやって来たライムの話では、俺が串刺しにされたあたりで、理性を失ったように駆け出したという。


 ああ……そういえば、リムは《狂化》とかいうスキルを所持していたっけか。後天的に獲得してしまうスキルであり、理性を失う代わりに能力が高まるという扱いづらいものだ。村が襲撃されたショックで所持することになってしまったものと思われる。


 発動条件は人によって異なるが、リムの場合は父親だったアーノルドさんが命の危機に瀕したときに発動していた。発動条件はおそらく――家族のような親しい者が危険な状態に陥ったとき。


 あれ、ちょっと待った。

 ……なんでだ。


 じゃあ、なんで俺が殺されそうになって発動した?

 いつかのとき、俺はリムにお母さんみたいだと言われたことがある。

 もちろんそれは彼女なりの冗談だったのだろうが、彼女のなかでお母さんとはどのような存在なのか。


 そして、それに喩えるというのはどういうことなのか。


「あ、ははは……考えすぎ、かなぁ」

『ご、ご主人様? せめて手足の怪我だけでも』

「いいんだ、ライム。もう痛みなんて感じなくなったから」


 そう告げたとき、視界の端で何かが転がってくるのが見えた。


「う、うおぉぉ、オラの畑によくもっ、くらえ、クワ攻撃! カマ攻撃!」


 ディノが吐き出した魔物の一匹に苦戦しているのは、農夫となったドルフォイだ。必死に農具を振り回すことで魔物に対抗している。


「ああ、セイの兄貴! その傷……大丈夫だべか?」


 う、うん。このさい呼び名はどうでもいいや。それよりも。


「……ちょうどよかった。返そうと思ってたから」


 ドルフォイの肩にぽんと手で触れながら意識を集中させ、道具袋に収納していた斧を手渡す。


「あ、兄貴……これは」

「ああ、ヘルメスたん2号だ」



◆◆◆◇◇◇◆◆◆



 ――リムが駆ける。


 身体が熱い。頭のなかは直接煮え湯を流し込まれたかのように思考がまとまらない。

 ただ、倒さなければいけない相手だけはわかる。

 目の前の、魔族だ。


「力量に差があると思い知ったのに、まだ向かってくるのか? 憎悪なんて腹を満たすこともできない感情でも、身体を動かす原動力にはなるんだな」


 リムの拳が空を切り、限界を超えた動きによる反動で身体が一瞬だけ硬直する。

 がしりと頭を掴まれた獣人の少女は、足が地面から浮いてしまった。

 狂ったように暴れても、万力に挟み込まれたかのように身動きが取れない。


「暴力は嫌いなんだ。村が襲撃されたときの記憶が邪魔なんだろ? ならその記憶を喰ってやる。そうすればあそこに転がってる女と同じ状態になれる」


 ふ、ざ……ける、な……ふざ、けるな、ふざけるな!

 白濁した思考のなかで、リムは吐き捨てる。


「おまえなんて……わたしが……」


 ディノは手首に生じた痛みに眉をしかめ、少女が自分に噛みついていることに瞠目した。


「これは……驚いたな。誰かに喰われそうになったのは、初めてかもしれない」


 無表情だった冷たい瞳、そこにわずかな波紋が浮かび上がった瞬間――


「――お前に喰わせてたまるか。それは、俺が奪わせてもらう」


 ディノのすぐ傍で声がした。

(いつの間にここまで接近された。いや、そもそも毒を受けておきながらどうしてそこまで動ける?)


「……化け物じみてるのが、自分だけだと思うなよ」


 黒髪の少年――セイジは、ディノが記憶を喰うよりも早く、《狂化》スキルそのものを奪おうとしたのだ。

 村が襲撃されたときの悲しみの記憶……そんなものが少女を狂わせる原因となっている。記憶を喰うことなどできないが、狂わせているスキル自体を奪うことで少女の心は少しだけ楽になるかもしれない。


 果たしてその試みは成功し、セイジの身体に暖かな……いや、血液が沸騰するかのごとき猛りが流れこんでいく。


「リム……こんな重たいもん、一人で背負わなくていい。俺が代わりに……あ、がぁぁ!!」


 頭が割れそうに痛み、セイジは苦悶の声を上げた。


「なん、だ、これ、頭が……!!」


 熱い熱い熱い。

 脳髄が溶けそうだ。剥き出しの脳に焼きゴテをあてられたら、こんな感じだろうか。


 ――セイジの頭のなかで、誰かの声がした。


 リムという少女は、君にとって何なのか? この世界に来てからの初めての友達? 自分を頼ってくれた寂しそうな少女? だから助けたい?


 ああ、きっと最初はそうだった。


 長く一緒にいることで情が移った? 家族のような存在? 実は初めて彼女を目にしたときに見惚れてしまった? その隣に自分がいたいと願った?


 ああ……きっと全部だ。すべてが正しい。


 それなら、そんな大切な相手が危険な目に遭っているのなら、やることは決まってる。

 そう……決まっている。


 相手が誰であろうと、俺が大切に想っているものを壊そうとするのなら、叩き潰すだけだ。


『なにせ君は――』

「なにせ俺は――」


 ――――強欲だからな!


 少年は、身体に流れ込んだ力が急激に変化していく感覚を受け入れ、自らに意識を集中させた。


 その瞳に、見慣れぬものが映り込む。


 ――《狂戦士化(ベルセルク)》。


 セイジのなかで明確な一つの感情が生まれ、際限なく膨らんでいく。心の底に堆積していく感情はすぐさま天井にまで達し、今にも破裂してしまいそうだ。


「さっき、俺に何かが”足りない”と言ってたな……その答え、わかった気がする」

「へえ、教えてくれないか」


「……殺して、やる」


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