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ひとりじゃなくふたり  作者: 三山 千日
始まったばかりの日常
5/48

料理

 ◆


「料理、できるのか」

 最近できた『弟』が持つエコバッグ――そこから飛び出た葱を凝視し、茫然と呟く。

「簡単なもんならね」


 バッグから続々と出される生鮮食品を眺める俺は内心、焦っていた。

(料理、俺も習わねば)

 『弟』に食わせてもらうのは、流石にマズい。



 ◇


(……また怪我してる)

 『兄貴』の指に()()増えた絆創膏に、一拍、思考が止まる。

 その手指の怪我に思い当たる節はあるんだ。

 『兄貴』、夜にゴソゴソなんかやってるんだけど、たぶんソレが原因。コッソリ夜食作ってんだろうなってのは、翌朝の台所のゴミを見て察した。


 そういや、『兄貴』が料理する姿を見たことがないな。

 俺が『兄貴』と合流してからしばらくは、慌ただしくて外食と出来合いばかりだったし。俺が飯作り出したのも、つい最近のことだ。


(ふむ、つまり、そーゆーこと?)

 初心者向け料理本、さり気に出しとくか。

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