表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひとりじゃなくふたり  作者: 三山 千日
最期とはじまり
1/48

『兄貴』と『弟』

 ◆


 ――"  "にお前の弟がいる。

 そんな、ふざけたことを(のたま)う手紙が届いた。

 差出人は俺とその『弟』とやらを別々の地で生産しておいて、手前はとっとと蒸発した男だ。


 手紙によると、俺と『弟』は近々、互い以外に頼れる肉親がいなくなるのだとか。

(馬鹿を言う。近々どころか元々だろうが)


 ……まあ、ひとりよりはマシか。



 ◇


 一昨日、年の離れた『兄貴』が突然できた。実の兄なんだと。

 そんなことある? って本人の前で驚いてたら、あっちも「俺もそう思う」って無愛想な顔をやっと少し崩して苦笑してた。


 んで、今日はとうの昔に蒸発して、顔さえ知らんクソ親父だった骨を一緒に拾ってる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ