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そのチカラ 危険につき!   作者: ゼロ先輩
== スピールト編 == 【物語進行:疾風サイド】
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58.5話 スピールト編☆おまけ☆ 出発前夜のレクリエーション

 

 この話は、出発前夜に調理器具の荷物を賭けた勝負...そのちょっとしたお話です。


 要するに、マジでただのオマケだかんね?


 〔※こちらの話の時系列は58話時点のモノになります。 ご留意下さい〕



 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=



男たちに囲まれながら、翔と疾風は片手を突き出し向かい合う。




「「さいしょはグー! じゃんけん!!!」」


「「ポンッ!!」」


「オッシャァ! 疾風君見たかァァ!!!」

 翔がプロサッカー選手のゴールパフォーマンス並みの喜び方をし、周囲の生徒たちから歓声が上がる。 生徒は全員ノリノリだ。 商店で買ってきた、おかしやらジュースやらつまみやらの袋を開け、翔の寝泊まりしている個室でどんちゃん騒ぎを起こしていた。



 現在 8対8の引き分け。

 どうしてこうなったかというと...。



 翔が普段使っている勇者基地の個室で、疾風と翔は多くの生徒に野次を飛ばされながらじゃんけんをしようとしていた。 賭けるものは明日出発の際の調理道具....負けたほうが持つ、文句なしの男気一発勝負!!


 の筈だった。


 最初は翔が勝ったのだ....勝ったのだが....。


「今の後出しじゃね? 男気が足りないねぇッ!?」

 誰かがこう言った。

 当然疾風は翔の不正を否定し、自分が持つ旨を伝えたのだが...面白がって集まった他の生徒がリターンマッチを要求。 結果...


 10回勝負になった。


「見とけ!! 俺がまた勝つ!!」

 『無理だろ』とか『お前調子に乗るとすぐ痛い目みるもんな』とか、翔が周りの同級生や先輩にイジられる。


「えー? ...後悔すんなよー?」

 こうして勇者基地の男子たちの寝床がどんちゃん騒ぎになってきたころ。 その情報は女子達の寝所にまで届いていた。




「なんか疾風っち達がじゃんけん大会やってるみたいだよ?」


「お風呂あがりにわざわざ汗かくような事をしてるんですか? 絶対たきつけたの池谷先輩だよ、疾風先輩はそんな事するほどアホじゃないし...」

 春が呆れたように呟く。


「さぁ、元気に行ってみよー-!」


「あっ、温井先輩待って待って、引っ張られると転ぶしッ! ...あうっ!!」

 温井が気づいて手を離すよりも先に、どっかのポンコツが転んだのは言うまでもない。 転んで泣きべそをかく春が到着した頃には.....



 大笑いする女生徒達、腹踊りする男子、尻相撲をする男子、野球拳をする男子.....。 そして日本で話題だったJポップを熱唱する疾風、翔を含む男子たち。



「「なにこれ」」

 自然と二人の口から言葉が漏れ出た。



「あっ、春ちゃーん、温井ィ! こっちこっちぃ」


「嫌ッッッ!!」

 春は相変わらず翔には少し冷たい。


「じゃあ温井ィ!」


「ちょっとむさくるしいから無理かな―?」

 笑顔のままそう言った。 折角の風呂上がりに、汗まみれの男たちの中に入っていくのは流石にレディーとして看過できないらしい。


「ちぇっ。 つれねーな、カラオケでハモろうと思ったのにー」

そう言いながら翔は再び歌い出した。


.....。


「カラオケ...そういえばしばらく行ってないねー」

 この世界は日本に比べて文化の発展がまだ乏しく。 それに伴って娯楽に関する文化もまた乏しい。 そういったテーマの国へ行けば話は別だろうが.....少なくとも酒造の国じゃ子供は満足できないだろう。


「温井先輩、いつか日本に戻れたら一緒に遊ぼ!」


「わー、春っち見てると妹が出来たみたいで可愛いぃー!」


「むぇむぇ....頬をムニムニ止めてぇ」

 そう言いながらもどこか心地よさそうに春は目を閉じる。


「「「「「「妹っぽいの分かるぅ~!」」」」」」」

 熱唱していた男子共が一斉にハモる。 

 ヘルカから来たため他の人よりも交流が無かったのに既にマスコット系女子だ。


「春ちゃんに兄貴って呼んでもらいてぇよな」


「星原ちゃんってお兄さん居るの? 良ければ俺がなってあげようか?」


「可愛いねぇ、可愛いねぇ! 料理出来ない所も可愛いねぇ!」

 男子共は適当な事を言いながら春に近づいていく。



「あわっ、あわわわわ!」


「こらー! 春っちイジメるな―――!」


「お...」

 春が震えながら小さく呟いた。 男子全員と女子の一部の目が春に向いた。



「お兄ちゃんならもう居るし――――ッ!!!!」

 そうその場に言い捨てながら春は逃げていった。 逃げている途中によそ見して家具にぶつかり、それを丁寧に元の位置に戻してから自分の部屋へと走って行った。




 そんな様子を見て、先輩たちは思う。



(.......羨ましい....何処かに居る春ちゃんの兄貴殺す!!!)














「ハックシュン!!」

 何処かに居る兄貴が寒気を感じてくしゃみを出した。


「夜空さん、風邪ですかっ?」


「ん? 何か悪寒が...思い当たる節しかねぇ」


「...例えば?」

 銀髪碧眼の少女、リリスは面白そうにしながら聞く。


「....例えば? う、うーん」

 夜空はここまでの軌跡を思い出す。


(すまない夜空君!!)

 列車


(夜空んの命より金は大事ですねぇぃ!)

 サイ車


(リリスに何かあったら殺す!)

 剣技の国


 .....んぅん?


「...俺は半分くらいしか悪くないと思うんだが」


「夜空さんがそう言う時って大体ほとんど夜空さんのせいですよねっ!」


「うるせぇほっとけッ!!」

 慌てる夜空を見て、酷くおかしそうにリリスは笑った。




おまけです。


こういう男子校のノリが書きたかった。

本編に入れられなくてすいません....!!

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