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そのチカラ 危険につき!   作者: ゼロ先輩
== スピールト編 == 【物語進行:疾風サイド】
62/238

57話 その勇者達 次に進み始めて!

 海沿いのとある落ち着いたカフェで疾風と温井は前の戦いの一件を振り返っていた。 


「ごゆっくりどうぞ」

 店主は、温井が注文した紅茶のシフォンケーキとコーヒーを持ってきて、疾風と温井の前に置いてからお辞儀をしてカウンターへと戻っていった。 店主が戻る途中、カフェに備え付けられた振り子時計が午後2時を告げる音を鳴らす。


「わざわざありがとう、時間取ってもらって」


「もういいってばぁー。 何度も言ったでしょー話聞きたいって言ったの私だよ。 だけど、その上でケーキまで奢らせちゃってこっちがごめんなさいだよ...」


「正直、思い出そうとすると憂鬱だよ」


「.....」

 放し始めた疾風の言葉を遮らない様、温井はコーヒーを息を吹きかけて冷ましながら口にする。 口に含んだコーヒーからは、芳醇な香りと深い味わいを感じた。



 そこから疾風は、自分の過去に何があったのかを簡潔に話し始めた。

 憧れて、努力し、間違いを犯し、裏切って、逃げた事。


 全てを聞き終えた温井は、シフォンケーキをフォークで一口サイズ切り取り口に放り込む。 


「ふわふわー♡」

 幸せそうな顔をする温井。


「正直、逃げ続けてるって言われて初めて逃げてた事に気づかされた。 いや、必死に気付かないように自分を守ってただけなのかも」


「.....疾風っちはさ、人が怖いのに人と一緒に居たいの? 勘違いしないでね、別にそれがおかしいなんて言うつもりは無くて.....ただ気になっただけというか」

 疾風は少し考える。 悩む自分の顔が冷め始めたコーヒーの水面に映った。



「染み付いた生き方を直ぐに切り替えられるほど、俺は器用じゃないのかも」


「...ごめんね」


「??」

 突然謝罪をした温井に驚き、疾風が伏せていた顔を【バッ!】と上げる....と。 そこには申し訳なさそうな顔を浮かべた温井が居た。


「疾風っちずっと悩んでて、それに気づけなくてごめん、ごめんね」


「そ、そんな! だって俺が嘘つきなだけで!!」

 疾風が机を叩いて立ち上がる。 突然の大きな音に数名の店に居た客が驚く。 注意するように咳き込んだ店主が疾風を見つめ、疾風がすいませんと頭を軽く下げて再び着席する。


「でもさ、疾風っちは私は怖くないの?」

 言われてみれば、確かに疾風は温井に恐怖を感じていなかった。 それが何故なのか、疾風にはその理由が分からない、温井だって一人の人間のハズなのに。


「....」


「あはは、少し意地悪な質問だったよね。 自分のことが簡単に分かれば、疾風っちはそこまで悩んだりしないもんね」


「ごめん..むぐっ!」

 謝ろうとした疾風の口を温井が両手でふさぐ。 正面の席からテーブルを跨いでいる為、体勢がきつそうだ。


 プルプル震えながら温井があどけなく笑う。 そのあどけない表情に、疾風は再び胸のときめきを感じた。 これは何かと心の中で頭を捻る。


「いちいち謝るの禁止―! 私たち友達でしょ?」


「うん、分かった。 ありがとう温井さん」


「よろしい」

 二人は、自分たちのやり取りが大変おかしく感じ、周りの迷惑にならないよう小さく笑い合う。 疾風から緊張感が抜け、いつもの空気に戻った。


 シフォンケーキを食べながら、疾風はコーヒーを飲もうとカップを自分の口に近づける。 


「あ、冷めてる」

 疾風のカップに注がれたコーヒーはすっかり冷え切っていた。 マズくは無いが、先ほど口にした時の味わいは感じられない。


「結構話してたもんね、また頼む?」


「ううん、これで大丈夫。 ありがと温井さん」


「そう? 疾風っちにもあったかいの飲んで欲しかったな」

 疾風はコーヒーを飲み干し、できればあったかい時に飲みたかったなと少し後悔していると....寡黙な店主が近づいてきて、二人の空になったカップに温かいコーヒーを注いでくれた。


「店主のおじさん、俺たち頼んでませんよ?」


「サービスだ。 要らなかったか?」


「いえ! いえいえ、嬉しいですけど...」

 疾風は困惑している。


「疾風っち、素直に貰っとこ!」


「....温井さんがそう言うなら、ありがとうございます店主さん」

 寡黙な店主は頷きながら


「いい恋人を捕まえたな坊主」


「こッ!?」

 疾風は思い出す。 二人でお茶、話し合い、笑いあった。



 あっ、これデートだと。



「ち、ち、違いますよ!?」


「疾風っち照れちゃってかーわいい~」

 温井も満更でも無い表情で笑う。



「お幸せにな」


「ご、誤解ッ!!」

 店の奥に引っ込んでいく店主に叫ぶ疾風。 そんな疾風を温井は見つめながら『こういうのいいなぁ』と疾風に聞こえない程の音量で呟いた。







 誤解を残し、店を後にした二人は潮風が優しく吹き付ける海岸沿いを歩いていた。 カモメのような鳥の泣き声と、波の【ザザーン】という音。 それに沖から帰ってきた漁船の鐘の音が落ち着いた雰囲気を醸し出す。


「疾風っちはさ、今後どうするの?」

 潮風でスカートがなびかないように抑えながら歩く。


「....一つ考えてることがあるんだ」


「考えてること?」


「キッカケをくれた温井さんには必ず言うよ。 だからほんの少しだけ待ってて、まだ少し悩んでいるから」


「分かった、必ず言ってね? でも、疾風っちは少し悩みすぎるところあるからなー、悩むくらいならまず動いてみれば?」


「温井さん、助言ありがとう」





 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=


【場面は変わり、スピールト首都内共同墓地にて】



「勇者様、お忙しいのに何度も息子の墓参りに来ていただき...」


「いえ、直接関与したわけでなくとも一端を担いだ責任はあります。 これぐらいはさせて下さい」

 酒蔵襲撃事件の際に犠牲になった兵士の親族と共に、ファンキー先生は墓に花を供える。 供える花は、ここに来る前に花屋で購入した菊。 両親が他界してから、菊の花にはいろいろと世話になることが多いとファンキー先生は思いながら墓に花を優しく供えた。


「すいません、肝心の子供たちを連れて来られなくて」


「いいんです。 私たちが、もう気にしなくていいと集団葬儀の時に言ったんですから....それに、息子も騒がしいのは好きじゃ無かったので」

 息子を思い出したのか母親が目頭に涙を浮かべる。 そんな妻を隠すように、旦那が自分が持っていたハンカチを妻に渡して『先に馬車に戻っておけ』と言った。



「妻は一段と泣き虫になっちまった...。 出逢った頃に戻ったみてぇだ」


「.......すいm」


「謝んな、謝ってほしくて言ったんじゃ無い。 そういえば、ヘルカから子供を沢山救ったそうじゃないか、彼らの容体は?」


「もう8人の内、7人は復帰を.....残りの1人は」

 辛そうに目を伏せる様子になんとなく察しがついた。 察しの通り、ヘルカで一番酷い扱いを受けていた女生徒については傷は治っても、心までは治ることは無かった。 塞ぎ込み、男性を心の底から畏怖していた。 初めてファンキー先生がお見舞いに行った時に『また....するんですか? どうぞ』と、服を着たまま股を広げた瞬間に全てを察してしまった。



その目は、生きながら死んでいた。



 今は身の回りの世話を女性のみに限定し、男性は一切接近しないようにして看護及び経過観察を行っている。 とにかく彼女に人の心を取り戻すことが先決だと判断した。


 女性の医者からは『現実を否定しているわけでは無く、受け入れた上で全てを諦めている感じですね。 ここまでの状態になりながら、命を絶たなかっただけでも彼女は強いと言わざる得ません』、『療養には適切な場所と長い時間が必要ですが...ここまで耐えきった方ならきっと回復されますよ』と言っていた。



「...あまりいい結果では無いんだな」


「誠に残念ながらベストとはとても.....。 でも、決して回復してないというわけでは...。 時間はだいぶかかりそうですがね」


「....前に暴言を言ってしまって悪かった。 辛い事を経験した事が無いだとか、知ったような口をきいたことに対し謝罪させてくれ」

 オヤジは突然頭を下げた。


「あ、頭を上げてください! 家族を失った辛さはよく分ります!」


「勇者さんも事故で家族を失ったと言ってたっけな。 辛いよな」


「....私は、両親を失った時、大人でありながら動揺し、数か月の間まともに行動が出来ませんでした....それを考えると、奥様も貴方も十分凄い人だと思います」

ファンキー先生からの言葉に、オヤジは首を横に振る。


「それを言うなら勇者さんもだ。 俺は、捕らわれた息子を助けるために敵兵の場所へ突っ込んでいくなんて真似事はできねぇよ。 親として情けねぇけどな」


「しますよ、貴方なら同じことをきっと....。 だからあの時、私に対して辛辣な言葉を吐いたのでしょう?」


「度量が広いな勇者さんは。 人として色々完敗だぁ」

 オヤジは、亡くなった息子の事を想いながら空を見上げて涙を流した。 涙は、振り返りたい幸せな過去を、無理やり押し流すようにオヤジの頬を伝って行く。


零れた涙は滴り....地面に落ちる。






 周りは悲しむ自分を待ってはくれない。 

 立ち止まっても周りは進み続けるから、いつかは進まざる得ない時がやってくる。






「男は....涙を流しちゃいけねぇ....だからさ勇者さんよ、このことは妻には黙っててくれや。 妻の前では強い男で居続けてぇんだよ」


「......私も貴方に対して同じ事を言おうとしてました」

 倒れた生徒、危険を冒した生徒、そして失った家族の事を思い出し。 



 男二人は墓地で静かに涙を流した。







 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=



【そして再び場面は変わり、ヘルカ軍事国家、ヘルカ城内会議室では】


 周囲をスピールト兵が警戒しながら戦後処理の最終確認を行っていた。 会議に出席するは、スピールト側からは酒造管理役所の役員、テレーダやその他の面々、軍からはメイリス、アドニゴの二人。 ヘルカ側からは、今回の戦争で生き残っていた王族と軍部以外の貴族の面々なのだが......この国は戦争によって成り立つ国家であり、必然的に軍部が最も実権に近い存在だった為、弱腰の姿勢が目立つ。


 会議室の後ろの方では、ファンキー先生にお願いされた栗谷が会議内容のざっくりとしたメモを取っていた。 そのメモの内容は、後で勇者基地で全員に報告するためのものだ。





 ちなみに、リレイがスピールトで留守番している理由は国内の防衛...という意味でもあるが、ぶっちゃけ落ち着きが無くて会議にならないから置いてかれただけである。






「以上で捕虜の返還交渉を終了いたします。 捕虜返還に関する金額に際しましては、この後の賠償金に上乗せする形でのお支払いとさせて頂きますが、ヘルカ側からは異論はございませんか?」

 貴族たちが首を振る。


 司会進行役は勿論テレーダ、例のごとく押し付けられたので仕方なくやっている。 テレーダは、緊張で声を震わせながら会議を滞りなく進めていく。



「では次に賠償金の交渉に移らせていただきます」

 テレーダが話を切り出すと、貴族の一人、国庫管理の任についている貴族が手を上げ発言の許可を求めた。


「ヘルカ側、発言をどうぞ」


「貴国の重鎮の方々は既にご承知おきの上かと存じますが、誠に恐縮ながら我らがヘルカには財政的に全くと言っていいほど余裕が無い状況が続いておりまして。 正直、賠償金に少しでも当ててしまうと国が滅びかねない始末で、その点を一考して頂きたく存じます」

 ヘルカの貴族は言いたいことを言い終えると、頭を少し下げながら着席した。 この発言には流石にスピールト側も考えを改めざる得ない。


 国が滅べば、大量の難民がスピールトを含む隣国に押し寄せる...その責任で、各国はスピールトへ懐疑の声と不信感を募らせるだろう。 あるいは山賊となり、各国を繋ぐ街道、ひいては商業に深刻な影響を及ぼしかねないのだ。



「国が滅ぶのは流石に....」


「だが賠償金が取れないとなると採算が取れん、せっかく回復してきた国内情勢がまた揺れるぞ。 世論が黙ってるわけないぞ」


「しかし...うむぅ...」

 役員達がざわつき始める。

 メイリスが煙草を灰皿に押し付けて消し、場の空気を締めるように立ち上がる。 


「賠償金が払えんのなら、貴国らは代わりに何を差し出そうか?」


「そ、それは....」


「子供の喧嘩じゃないぞ。 王族には責任を取ってもらったが、賠償金うんぬんかんぬんに関してはまた別問題だ。 ただでさえ、戦端(せんたん)を開いたのは貴国らだ」


「....お、仰る通りでございます」

 逃げ腰、ヘルカ国民が見ればクーデターは必至(ひっし)だろう。


「賠償金の代わりと言ってはなんだが、こんなものを用意した....アドニゴ、例のものを」


「こちらです姉さん」

 メイリスは、アドニゴが手渡した書類をヘルカ側に提出する。 書類のタイトルは【賠償金代理案】と書かれた書類。 ヘルカ側がそれをパラパラめくると....しっかりと()めた筈の紙の束から、パラリと一枚の紙がテーブルの上に落ちた。



挿絵(By みてみん)




「「「「「「「...........」」」」」」」」

 一同は凍り付く。 


「ブフォッ!!」

 誰かが噴き出し、それをメイリスが睨みつける。 噴き出したスピールトの役員が睨まれているのを見て、睨まれたら終わると確信したヘルカ貴族たちが必死に笑いをこらえる。


「な、何か見たか?」


「いえ...我らは何も見ていません」


「ならいい」

 あの馬鹿者めッ! 珍しく会議中に熱心にメモを取っていると思っていたら、こんなことをやっていたのか! 恥をかかされた分、絶対に拳骨を食らわせてやる!!


「すいません姉さん、自分がしっかり精査しておけば...」

 小声でアドニゴが謝る。


「精査した後で差し込まれたものまで責任は持てん。 リレイめ...」


「後で俺が躾ておきましょうか?」


「...やるからいい」


「冗談なしにキツめにお願いしますね? 本当に、冗談、抜きで」

 真顔でアドニゴは言う。 本気でキレてるっぽかった。


「当たり前だ、今度という今度は許さんぞ全く」





 書類の内容をざっくり言うと【スキル向上効果の無い魔力酒の作成・生産の為に、充填済みのインストロニウムが大量に必要だから代わりに沢山作ってね】...と、いうものだった。



 しばらく書類に目を通した後、ヘルカ側が発言の為に手を上げる。



「内容は一応理解しました....ですがこの内容は、まるで国を空け渡せと言っているようなものでは!? 確かに、賠償金や捕虜返還に関しては完全免除が約束されていますが...いくらなんでも...」


「........はぁ。 貴国等はそこまでして外聞(がいぶん)を守りたいようで大変結構な事だ。 だが、この場で私に真実を話せとお申しか?」

 ヘルカだって馬鹿では無い、クーデターが起こり何もしなくても国が滅ぶことも織り込み済みだろう。 だからこの案には絶対に乗ってくる。


「......我らの....テーマは」


「あぁ冗談が上手いな。 人にされたら嫌な事はするなと親から教わらなかったのか?」


「ぐっ!」

 ヘルカは過去に乾燥地帯にあった国を滅ぼしている。 

 同じことをされたとて文句は言えない。


「分かりました。 ....この案に....承服致します」

 ヘルカ側は致し方なしという形で頭を下げた。 




 その後、案の細かな取り決めがあり....いっそのこと、軍事国家ヘルカを改め、スピールト他民族国家に属するヘルカという名の街に変更しようという事になった。 事実上として、ヘルカ軍事国家は完全に吸収され、スピールト他民族国家の新たな街として合併された。


 テーマを存続できない状態にして滅ぶリスクを背負わせる位なら、いっそのことスピールトへ帰属させてしまった方がいいという両者の判断の末だ。


 その他にも、赤印差別文化の完全撤廃、ドワーフたちの強制労働からの解放と賠償、国の一部の区画整理の上、ドワーフたちの職場と住居の新設、それとは別に大規模な軍の縮小と再編成が行われることになった。 


 ヘルカ軍事国家という国が消滅し、スピールトの一部となるからにはスピールト側も費用の一部を捻出することになるが、その程度ならば問題なしと財政担当の役員も頷いてくれた。







「案外綺麗にまとまりましたね?」

 二人は一度スピールトの首都へと帰る為に


「そうだな。 もっと渋られると思ってたが軍の貴族共とは違い、逆に民に近い立場だったのが功を奏したな....。 正直、兵器やら戦争やらであの貴族共もうんざりしてたんだろう」


「国庫も軍費で貪ってたみたいですしねー」


「この街の新しいテーマは【魔石生産】....しばらく波紋は続くが、民にも割と簡単に受け入れられるハズだ」


「スピールト側も批判はありそうですがね」

 アドニゴは疲れた笑いを浮かべた。


「戦争に勝利して、国を潰して新たな街として再建した。 批判こそあるとは思うが、この街がもたらす将来的な利益はそのリスクを遥かに上回ってるから仕方がない。 そこら辺は新聞屋に期待する他あるまい」


「魔石生産は兵器の国の方が上手いとは皮肉なもんですね」


「今やその技術は酒造の国のモノだ」


「ハハハ、その通りですね」

 二人は廊下を歩きながら笑う。

 笑い声が広い廊下に反響した。


「....帰ったら書類の山だな、警備の配置に残党兵の処遇も頭が痛いな」


「ヘルカ兵どうするんです?」


「詳しくは役所連中と会議だが、できればヘルカ兵の一部をスピールト軍に組み込み、もっと軍を大きくしたいな。 此度の戦で、連中の愛国心が低いような気がしてな」


「リスクはありますが、リターンは大きそうですね」


「街が一つ増えるんだ。 軍の拡張は急務だぞ、休めないと思え」


「マジですか...」


「あぁ」

メイリスは歩きながら煙草に火をつけた。

==☆次回予告☆==


57話の閲覧お疲れさまでした。

事後処理回でした。 リレイはブレませんね、好きなキャラです。 それはそうと、疾風の考えている事とは何なのでしょうか? 察しのいい方なら、分かるかも?


次回は小話を挟んで、本編投稿、いつものおまけ、で新章に突入します。 新章は夜空編、もう一人の主人公です! お楽しみに!!




次回、58話......その勇者 巣立ちにて!


是非次回もご朗読下さい!


ではでは~

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