4話 その国 運送の国にて!
「どこだろーな、どこだろーな~♪」
即席で作った歌を口ずさみながら城内を散策する。
テルテルに聞いた話によると、他の連中の一部はまだあちらの世界に未練たらたららしく、それをなだめたり話し合ったりと忙しいらしく今は単独行動である。 自分に関して言えば、確かに思う所が無い訳じゃないんだが、なんというか...一晩泣いたら色々と吹っ切ることができた。 この世界に春...妹がいるかもしれないという不安はまだ拭えないが、未確定のことに関してずっと怯えていても始まらないし、一緒に情報を集めていくことにした。
勇者召喚に関しては俺なりに色々考え、もうすぐ答えに辿り着きそうな気がしている。 最も重要なキーがまだ自分の中で揃っていない為、確定が取れないからテルテルや大庭先生にも黙っている。
「というかマジでどこに居るんだ?」
しばらく城内を散策していると、前から宰相が歩いてきた。
「おや、これはこれは勇者様...他の勇者の方々の様子はどうでしょうか?」
嫌味言われてんのか...それとも知らないだけなのか。 俺...『昨日の晩を最後にアイツらの顔見てないんスよ!』...とも言えず適当に
「うーん、もう少しかかりそうですかね...? すいませんご迷惑をおかけして」
「いえいえ...突然お呼びたてしたこちらにも、大いに問題がございます」
申し訳なさそうにしながらも、宰相は頭を下げる様子は無かった。 恐らく本心からの言葉ではないのだと夜空は直感的に嫌悪を感じた。 が、それを顔に出すことなく話を続ける。
「失礼ですが少しお伺いしても?」
「勇者様からのおたずねを断る口などございませぬ...なんでしょう?」
「昨日すれ違った、階級の高い騎士に少し伺いたいことがありまして探しています。 どこにいらっしゃるかご存知ありませんか?」
宰相の爺さんは少しフム...と悩んだ後、あぁイスカルのことですか、と答えた。
「オニキス軍軍隊長イスカル、恐らく貴方様の探している男はこの男かと...失礼ながら場所までは分かりかねます」
「イスカル...? 家名ついてないんですね?」
俺が純粋な疑問を口にすると、淡々と...まるで事務的な質問に答えるかのように回答していく。
「勇者様の居た世界ではどうかは分かりませんが、この世界では貴族や王族など位の高い人間には皆、名前の後ろに家名をつけるものです。 最初に【名前・ミドルネーム・家名】というような感じで並んでおります。」
「じゃあ平民などの地位が低めの人間には...」
「聡明ですね、ご想像の通り名前だけの場合がほとんどになります。 社交の場に出席する機会もありません故、その方が何かと都合がいいそうで」
ていうことはイスカルは平民上がりの騎士なのか。 平民なのに軍隊長っていう立場まで上り詰めるとか普通にとんでもねぇな。
「ありがとうございます、少し賢くなった気がします」
「もともと聡明でしょうにご謙遜を、では私は事務があります故失礼いたします」
そこまで言うと、長い廊下をスタスタと歩いていってしまった。
あれが宰相...なるほどね、昨日はあんまり感じなかったが嫌な感じだ。 この国の問題を放置してスラムを作り上げた原因の一人だしな、こんなモンなんだろうな。
夜空は、宰相を目で追うのを止め、再びイスカルを探すために城内を歩き始めた。
こんな国ならいつか反乱分子が沸いてもおかしくはないけれど...あの宰相には大層手を焼くだろうな、とまだ見ぬ未来の反乱分子たちを少し哀れに思った。
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「やっと見つけたよ...訓練場に居たのか」
城内に存在した修練場ともいうべき場所で、彼は木材で作られたカカシに向かって、木刀を使用して剣の修練を行っていた。 夜空の素人目からみてもそれはとても見事なもので、その場で立ち尽くして見入ってしまった。
彼の風貌はさながら若く実力のある剣士、といっても20代後半から30代ぐらいなのだが。 騎士の世界では十分に若いで通用するレベルの騎士がそこには居た。 暗めの金髪でややウエーブ感のあるパーマな髪型をした彼は、陰キャが良く言う金髪はイケメンの専売特許!という奴を絵にかいたような存在だった。
ひとしきり修練が終わった彼は、こちら側に振り向き夜空に気づいて近づいてくる。
「キミは...昨日のすれ違った?」
覚えてたのかこの人、話が早くて非常に助かるな。 自分の説明する手間が省ける。
「イスカルさんでお間違いないですか?」
「ハハハ、イスカルさんだなんて止めてくれ、敬語も僕には必要ないよ。 敬語を使うのには慣れてるが使われるのにはあまり慣れてなくてね。 ...驚いたかい?」
少し驚きでびっくりした夜空の挙動に気づいたのか、そんなことを口にしてきた。
「えぇ軍隊長と聞いていたもんで、もう少し堅物的な感じの方かと」
「帝国の騎士は貴族上がりの連中も多くてね。 そういう連中はこぞって僕が嫌いなんだよ」
「嫉妬ですか、その苦労は俺には分かりかねます」
自分はあちらの世界では、基本的に弱者だった。 学校内のカーストも下の方だったに違いないと自覚している。 だからこそ俺は目立つのがあまり得意じゃないわけだし。
イスカルは、修練場の壁にかけてあったタオルを手に取ると汗で濡れた頭を拭き始めた。
「それで、僕に聞きたいことがあったんじゃないかい?」
俺はイスカルに、魔物を倒してみたいが武器が無い、遠距離武器的なもの、例えば銃とか....何か貸してもらえないかということを伝えて見た。
すると....
「そうだな...確かに君の言うような。 なんだっけな、フリントロック?だったか...こっちでは確かに似たような武器はあるにはあるんだけど...」
「耐久性が無いし精度が悪い、おまけに不発も多いの3点張りだから、結局みんな魔法系統のスキルに戻ってしまうんだよね。 そっちの方が遥かに強力だからね」
そう言うと手から謎の黒色の玉ををギュンッ!と出して握りつぶすようにかき消す。
...この世界において魔法スキルは、現状銃よりお手頃で強力な遠距離攻撃手段だということなのだろう。 しかし剣が使えない以上、そんな贅沢も言ってられんしなぁ。
「それでも銃を使いたいなら、倉庫で埃被ってる安物貸すけど....。 少しお金かかるけど、職人に頼んだ特注品に命を預けた方が安全だと思うよ。 それなら、まぁ耐久性もまぁまぁだし...ね?」
イスカルが言ってることも分かるんだけど、俺には選択肢が無い。
そんなにゴミなら俺に下さい。
「キミは変わり者だな。 素直に魔法を覚えればいいのに...」
「覚えられるのか!? いや...られるんですか?」
一瞬メッキが剝がれかけたが、なんとか持ち直して話を続けようとすると。
「ハハハ、良いよ良いよ無理しないで楽に話してくれ。 そっちの方が僕も気が楽だしね」
「そう言うなら、そうさせてもらおうかな...」
夜空はイスカルとしばらく話し合い、スキルの習得方法を説明してもらった。
★魔法...というよりもスキルと言うべきだろうか。 それらを覚える方法は大きく分けて3つ存在する。
☆一つ目に知識をもった者の教えを受け、時間をかけてスキルを取得すること。
☆二つ目が【スキル手引書】と呼ばれる、スキルの高速習得書みたいなモノを読んで覚える場合。 その場合、手引書は数人の人間に覚えられると燃えて灰になってしまう反面、その場で直ぐに習得が可能らしい。
☆最後にスキルそのものが、置かれた環境で自動で入手されるパターン。 自己研鑽している剣士が、剣技系のスキルを土壇場で取得できるのもこの理屈に基づいてだそうだ。
「まぁ手引書は大貴族のせがれとか、努力しなくても覚えたーいっていうような、世の中舐めてるような人たちが使うものだと、勝手に僕は思ってるけどね。 販売される値段も高いし...軽く見積もっても、40金くらいは行くんじゃないかな?」
「あんた...その貴族を守る立場だろ、大丈夫なのか色々」
「君は言う人には見えないからね、他の騎士に聞かれたら割とヤバいけどね」
そんな信用されても困るんだが...俺もこの国嫌いだから言わないけどさ。
「まぁ何事も頼りすぎるのは良くないって話だよ、手引書の存在自体を否定してるわけじゃない」
「一人が手引書を使える回数は特に決まって無いんだな」
「人によって保有できるスキル数には違いがあるからね。 ちなみに僕は20個近くあったりするけど....ほとんどは魔法系統のスキルかな」
うーん、基準が分からないけど多分20個って凄いんだろうな。 それに比べて俺2個なんだけど...あれひょっとして俺才能ない?
「うーんどうしてもというなら、アイスブレスのスキル位なら、手引書にアテが無いこともないけれども...どうする?」
「面倒だとは思うけど、頼みたい。 今はすぐに使える力が必要なんだ」
イスカルは俺の真剣な目をみてから、分かったと呟いてから少し待っててと言い残して、修練場を後にしてしまった。
...小一時間後
「いやごめんねキミ、少し東区域の実家まで戻っててさ。 はいコレ」
イスカルがそう言って渡してきたのは、同人誌ほどではないが本としては薄い位の本。 汚れた本の表紙には スキル『アイスブレス』の手引書 とタイトルが記されていた。
「これどこで手に入れたんだ?」
「一昔前、僕の才能を買っていた男が実家にコレをもってきてね。 当時、必要ないって突き返したんだけど、貴方様にはこれが必要ですの一点張りで話を聞かなくてね。 一応貰って、今の今までタンスの肥やしになっていたと...まぁ、よくある感じだよ」
「ねーよ、そんな感じ」
「僕はソレ、今もこれからも要らないから遠慮なく使っちゃって構わないよ」
そういうことなら...まぁ遠慮はいらないかな、と夜空は手引書を開き中を見ようとすると、
バチィッ!!!!!
という鈍い電気の音がして、手引書から拒絶されるような感じで軽く吹き飛ばされた。 夜空の手から離された手引書が宙を舞い、地面に落下する。
「大丈夫かい!?」
イスカルもこれは想定外だったようで驚きを隠せずにいる。 混乱している夜空の目の前に、突然人生回廊のプレートが現れて警告文が出る。
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*警告* スキル習得失敗.....天賦の不可項目に抵触しました。
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数秒表示されたのか...あるいは夜空自身が書いてある内容を理解したからなのか。 警告文のプレートはその場から消滅して普段通りの視界に戻る。
「やっぱり勇者だからダメなのかな...こんなの初めてだ」
理解不能というような難しい顔をして唸るイスカルを横目に、夜空は本当にどうしたもんかなと空を仰いだ。
あれから数日後....。
「はー、終わりでーす! やってられねーわクソが!」
イスカルと別れた夜空は、借りている使用人寮の一室に戻り自暴自棄になっていた。 机の上には、一応と思い借りてきた銃が置いてあるが、想像以上にゴミ過ぎて使い物にならなかった。
手引書に拒絶されたあの後、数日にかけて別のスキル手引書をいくつか、イスカルに言って無理言って持ってきてもらったのだが、結果は全て失敗...。
その上、借りてきた銃はというと....。
「まさか! 5.6回発砲しただけで、バレルがぶっ壊れるとは思わないじゃん!?」
イスカルから教わった通りに銃口から火薬と鉛玉を入れて、撃鉄を最大まで起こしてコック・ポジションにしてトリガーを引いて発砲...結果、バレルが損傷し二度と使えなくなったというオチである。
「思った以上にガラクタ過ぎた、まさかこの世界の銃に使われている部品にここまで耐久性が無いとは...イスカルの言ってた、あまり使われてないという意味が分かった気がする」
不良品と言っても、駄菓子屋とかで売られてる安物のエアガンでももっと耐久度あると思う。 それとも東の大陸自体が、銃の開発に切磋琢磨してない可能性も...銃制作を国のテーマとして取り扱ってる所とか無いのかな。
いやまぁ行けないし...そもそも金無いから買えないけどねッ!?
本当にこの世界にきてから思い通りにいかないことばかりだ。
あーいいですよーだ、俺はここでも役立たずですよーだ。
ぶつくさ言いながらベッドでふて寝していると、部屋の扉が数回叩かれた。 どうぞと返事をすると、クル爺がなにやら小さな箱を持って部屋に入ってきた。
「どうしたんじゃ夜空、そんなヘンテコな体制でベッドに倒れて」
「いっそ笑ってくれクル爺、俺はこの世界で他の連中とスタートラインを同じように切れないことが確定したんだ...アハハ...ハァ。 萎えたわ寝よ」
クル爺は机に置いてあった損傷した銃と夜空の様子を見て、大体のことを察したようで。
「まぁそのなんじゃ...あまり気を落とさんでな、あとコレはイスカル様から勇者殿へ...手紙だそうじゃ。」
「んあ? イスカルから手紙?」
クル爺が、銃を少しどけて机の上にもってきた手紙を置く。 手紙にはオニキス帝国の印鑑が押されており、イスカルからというよりかは国からの招待状といったような風貌を醸し出していた。
「確かに渡したからの? 話を聞いてやりたいが、最近子供が生まれたメイドがおってな...その者の仕事のスキを埋めなきゃいけないのじゃよ...構ってやれんですまんな」
へー、使用人でも子供とか生んでいいんだなぁ...。
「いやいいよ、わざわざありがとう。 クル爺も仕事頑張って」
夜空がそう言うと微笑んで、軽くお辞儀をしてから部屋を後にしていった。 夜空はナイーブになった自分の心を癒すようにそのまま目を閉じる。
(もうやだこの世界、早くおうちに帰りたい)
この世界にきて、一晩泣いたあの時よりも強く強くそう思った。
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「夜空氏起きるんですぞ~!!!」
テルテルに叩き起こされて、いつの間にか寝ていた夜空はけだるそうに目を開く。 すぐに今が夕方であることを知る。
トイレとか遅めの昼飯とか食べるために、使用人寮内をウロウロしていただけだったので時間の感覚が無くなっていた。
「んだよ...テルテル、どうしたんだ?」
「どうしたじゃないですぞー! 遅刻してるのは夜空氏だけですぞ!!」
遅刻って何の話だよ。
「とにかく早く来るんですぞ! 勇者召喚の歓迎会ですぞ!」
...あぁ、寝る前にクル爺が手紙持ってきてたっけ。
届くの遅くね?
「ちょっ! おい引っ張るんじゃ...聞けよ!」
寝ぐせを直す暇すらなく、俺はテルテルに引っ張られていった。 歓迎会というと、近々俺達に国側が何か言ってくる可能性が高いという事か?
テルテルに夜空が引っ張られていった場所は、初日に食事が振舞われた城内の広間だった。 広間にはこの国の貴族たちやその息子や娘が数多く出席。 その人たちを護衛するように、広間の壁のあちこちにイスカルを始めとする警備の騎士がそこには居た。
当然、人の輪の中にはいつの間にか吹っ切れた様子の他の生徒たちの姿もあった。
「おいしいものが沢山あるんですぞー!」
手を放し、料理の元へと駆け寄っていくテルテルに夜空は何か気づいたように小さく声を上げた。
「寝起きでよく分ってなかったけど、テルテルだけじゃねぇ。 大庭先生や他の生徒たちも全員簡易的な武装をしてやがる。」
アイツらこの数日間で宰相と何かしらの取引でもしたのか?
俺完全に蚊帳の外過ぎてヤバいんだが。
ていうか俺の装備どこー?
「なんか俺だけ散々な目に合って気に食わねぇな。」
我ながら器がちっさいと思う、こういう所なんだろうな俺がモテないのは。
「楽しんでるかい夜空君」
近場で警備していたイスカルが声をかけてきた。
「理不尽を楽しんでるよ」
イスカルは口元を抑えながら面白そうに笑うと
「混ざってくればいいじゃないか、ほら他の勇者たちみたいにさ」
そう言ってこの国の貴族の息子たちとアホやってる中学男子を指さす。 貴族の男の子たちも無作法ですね、といいながらも満更でもなく楽しそうに笑っていた。
「俺があの中に混ざれると本気で言ってんの? 俺はあそこにいる連中、ほとんどの奴の名前すら知らないんだぞ」
夜空は苦笑しながら自虐ネタを言う。
イスカルはそんな夜空を見ながら少し笑って。
「意外だよ」
「何が?」
「数日君と関わって分かったよ、君は頭がいいって。 だからこそ夜空君なら、人付き合いくらい表面上いくらでも上手くもやれるだろう?」
確かに、愛想笑いを浮かべて、相槌を打つことくらいならできるかもしれないが、そんなことをしても寄ってくる連中は...。
「そんな薄っぺらい関係なら元から要らん」
「...君は自由だな」
自由にできないから絶賛苦労中なんだが、何を言ってるんだこの人は。
「少し外に出ないか? 幸いあちらの騒ぎでこちらに目は無いみたいだからね」
広間からバルコニーに出る、バルコニーからはこの国が一望できた。 ある一部だけは建物の構造上見えなくなっていたが。
「夜空君は、この景色を見てどう思う?」
そう言えば、王城の外を見るのは初めてかもしれないと、夜空はじっくりと城内を見渡す。 暗くて細部までは確認できないが、町中に蒸気で動くベルトコンベアのようなものがこんな夜中でも休まず動き続けていた。 ベルトコンベアは様々な施設に入ったり出たりして、半分以上のレーンは西側に向かっていた。 西側に向かうベルトコンベアからは暗すぎて蒸気を確認できなかった。
これがテーマ...理解はしていたが圧巻だった。
「どう見えるか...か、本音を言っても叩き斬ったりしないよな?」
冗談交じりに夜空は、イスカルに向けて確認を取る。
「僕は、基本的に人に対して剣を抜くのは好きじゃないんだよね。 それに夜空君はもう友人だろう?」
「アンタに友人と言ってもらえると、全然悪い気はしないよ。 そうだな...景色に対しては、気にくわないってのが正直な感想かな?」
まるで、そう言うと思ってましたと言わんばかりに感心してるイスカル、もしかしたらこの人も国の在り方に疑問を抱き続ける一人なのかもしれない。
「ではそれは何故?」
「いちいち言わなくてもアンタは分かってんだろ。 この構図の景色を、わざわざこのタイミングで見せた理由位...察せるさ」
ここの構図には西側が見えないように作られているのだ。 まるで客に醜いものを見せないようにするように...。 ここだけで、国が貧民街をなんとかしようとしていない気が丸見えだ。
臭い物に蓋をするとは正にこの事だろう。
「俺もさ...この数日間にいじけながら色々考えてたんだよ。 イスカル、今からいう事がもし合ってたら嘘をつかずに正直に答えてくれないか?」
「...」
イスカルは少しだけ考えた後『君にだけこんな場所でリスクを負わせて、友人である僕が負わないのも不公平だね』と言って了承してくれた。
「勇者召喚をやったのは、この国だけじゃないんだろ?」
夜空は、真剣な表情でイスカルを見つめそう言った。
==☆次回予告☆==
軍隊長イスカルさんが登場しましたね! 個人的に書いてて凄い楽しいキャラです、イメージとしては優しくて強いイケメンみたいなイメージ(笑) 本編でスキル手引書に触れていますが夜空は今後絶対に手引書を使用しません、理由についてはネタバレになるので伏せますが.....まぁキッツイですよね。 夜空はどうするんでしょーね?
今回のプチ話はこの世界の銃についてです。
まぁとにかく壊れやすい。 本編にも書かれてますが耐久性が貧弱なんですよね....何故壊れるのかについても考えてはいますけどね? 伏線として考察してみてください。
次回、5話......あの光 異世界行きにつき!
是非次回もご朗読下さい!
ではでは~
(※2~4話までは1/18日に連続投稿します。 それ以降は1日か2日おき位に投稿していきます)