魔族一の剣豪
ヨナ、ウィル、ミニルの連携により、ピッキーも倒れ、魔族の三魔将はとうとうアルド1人となり、そのアルドに対しブライアンが呼びかける。
「なあ、もうお前1人じゃあ俺達には勝てねえ、おとなしくここを通しな」
「戯言を、俺は誇り高き魔族一の剣豪ぞ、貴様らを1人でも多く道連れにしてくれる」
「降伏する気はねえってか、仕方ねえ、ならお前をぶっ倒すしかねえようだな」
「貴様が俺の相手か、あの剣士ではないのか?」
ギンと戦うと思っていたアルドに対し、ブライアンは更に言い放つ。
「さっきからお前は何を聞いていたんだ!ギンやエイムはジェファーや、奴が召喚・使役する魔物を倒す為に力を温存しておかなくちゃならねえんだよ!てめえごときに体力を使う必要はねえんだ」
「この俺をここまで愚弄するとは、許さん!まずは貴様から俺の剣の錆にしてくれる!」
「へっ、やれるもんならやってみな」
一連のブライアンとアルドのやり取りからギンはブライアンの狙いを察し、声をかけようとする。
「ブライアン、まさかお前……」
「言うなよ、ギン……お前はジェファーの奴に備えていろ」
ギンとブライアンの会話を遠巻きに聞いていたムルカがルルーにブライアンの行動に着いて導き出した事を話す。
「おそらくブライアン殿はあえてあのアルドを挑発し、アルドのギン殿に対する決闘へのこだわりより自らに対する怒りを大きくしたのだろう」
「そんな……本当にバカな事しか思いつかないんだから……」
ブライアンがアルドにあえて自らに対し怒りを向けた事をムルカから聞かされたルルーはブライアンに呼びかける。
「ブライアン!あなただけではいくらなんでも無謀よ!私も戦うわ!」
「ルルー、お前はさっきのすげえ魔法で魔力を消耗しているんだろう、休んでいろ」
「でも、あなただけに戦わすなんて……」
ルルーも当然、魔力の消耗は理解しているがそれでもブライアンをアルドの一騎打ちをさせることには耐えられず、思わず声を上げるが、そんな中ジエイがルルーに声をかける。
「ご安心をルルー殿、私がブライアン殿に加勢いたします」
「ジエイ……」
「悪いな、ジエイ、恩に着るぜ」
「皆さん、お疲れでしょうし、まだ余力のある私が的確かと」
ジエイが加勢する事に対してブライアンに怒りの言葉をアルドがぶつける。
「貴様、この俺を愚弄しておいて一騎打ちを避けるとは武人の風上にもおけんな!」
「てめえの考えを押し付けてんじゃねえよ、こっちには負けられねえ理由があるんだ!」
「左様、これは決闘などではないのだ」
遂に三魔将最後の1人アルドとの決戦が始まる。魔族一の剣豪相手にブライアン達はどう戦うのか?




