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魔法戦士ギン  作者: burazu
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脱出口より

 一同の意思は魔族の根城に乗り込み決戦をする事に統一され、その様子を見たエンビデスはギンに声をかける。


「どうやらお前達は全員が行く決意をしたようだな、ならばすぐに出発の準備をするぞ」


 エンビデスがそう言うと、ギン達は出発の為に、王宮の外に出て馬車に向かっていく。更にエンビデスとピトリ女王ヴェイシャも出発の準備の為に玉座の間から出る。ヴェイシャが部下と共に外出用の衣服に着替えるため、別室に移動するとエンビデスは玉座の間の外の廊下でトーラスとフィファーナに声をかける。


「トーラス、帝国に戻り、この状況を伝えよ、フィファーナ、王宮は頼むぞ」

「はっ!」

「任せておけ」


 トーラスとフィファーナの返答を聞き、エンビデスも王宮の外へと向かっていく。


 ギン達が馬車に乗り込むと、帝国とピトリの馬車も接近し、ルルーがまずピトリの馬車に駆け寄り、ヴェイシャに声をかける。


「女王陛下、洞窟までのご足労感謝いたします」

「いえ、(わたくし)の力がお役に立てるのなら行かないわけには参りません」

「前方は我らが先導しお守りいたします」

「ならば後方は我ら帝国の魔道師団が警戒し進もう」


 ギン達の馬車が先導しながら前方を固め、後方を帝国軍の魔道師団が守るという形でヴェイシャの乗るピトリの馬車を挟みながら進行する事を決めるとヴェイシャがルルー達に声をかける。


「お願いします」


 その声を聴き、それぞれの馬車に戻り移動を開始する。


 しばらく移動するとギンが洞窟を目にし、馬車内の仲間に声をかける。


「みんな、洞窟が見えて来たぞ」


 そう言ってギンは馬車を停車し、一同は馬車から降りる。そしてピトリの馬車、帝国の馬車も追いつくと、ヴェイシャやエンビデスも馬車から降りて、ギン達に駆け寄る。


 そしてブライアンが思い出したかのように言葉を発する。


「待てよ確かジエイが道を防いでここからじゃあ祭壇まで行くのは時間がかかるんじゃねえのか?」

「だが、俺達が使った脱出口も防いであるな」

「それならば脱出口からの方がまだ開きやすいはずです、近くのはずですからそこに回りましょう」


 更にギン達は脱出口まで移動し、その脱出口に近づくとジエイが手をかざし、埋めた岩を術で取り払う。


「では参りましょう」


 まずジエイが先導し、狭い道であるため1人づつ慎重に入り前方の人物に近づきすぎず、離れすぎずを実行しながら移動し、時間をかけながらも再び祭壇に到着する。


「とりあえず全員無事祭壇までたどり着いたか」

「時間が惜しい、まずはエイムに女王の魔力を取り入れる儀式を行う」


 いよいよ儀式がとり行われようとしている。エイムに宿る新たな力とは?

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