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魔法戦士ギン  作者: burazu
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侵略者の汚名

 ブライアンらがカイス率いる近衛兵を相手にし、カイスに接近を試みるエンビデスとトーラスをギンとウィルがフォローし、ついにエンビデス達はカイスにもう少しで接近という所まで来たが、今度は弓隊がエンビデス達を阻む。


「放てええ!」


 弓隊を指揮しているのはルドルフであり、エンビデス達に放たれた矢はギンとウィルに全て叩き落されてしまう。


「ええい!いまいましい奴ら目!」

「ルドルフと言ったな、お前がカイスを焚き付け、このような状況を招いた張本人だな」

「カイス陛下は帝国が分裂していた事を嘆いておられた、わしはその状況を良くする助言をし、ようやく帝国がまとまりかけたところを貴様らがまた乱しにきおった、かつての我らを侵略者などと批判していたが、帝国の和を乱そうとするお前らこそ侵略者だ!」

「俺達が侵略者だと⁉」


 ルドルフはかつて帝国が侵略行為をしていた事で批判されたいた事を持ち出し、今の状況ではギン達が侵略行為をしていると言い放ち、更にその理由も話す。


「そうではないか、フィファーナ将軍と内通し、手引きさせ帝国内に侵入し、更にはエンビデス魔導師団長、トーラス魔導騎士団長を部隊ごと寝返らせたではないか」

「彼らは今の帝国の状況を良くない、そう思っているから俺達がカイスの説得をする事に協力してくれているんだ!」

「彼らの不満を利用し帝国を裏切らせた、これはもはや侵略行為の足がかりではないのか」


 ルドルフは手引きしたフィファーナ、そして部隊ごとギン達についたエンビデスとトーラスを寝返らせたと考えており、それを侵略行為の足がかりだと吐き捨てる。


「やはり、フィファーナ将軍が我らを手引きした事はすでにばれていたか」

「ええ、しかもあのルドルフという男、このまま私達を侵略者として始末するつもりなんですね」


 ルルーとムルカが話しているとカイスの方からエンビデスとトーラスに声をかける。


「エンビデス、トーラス本当にお前達は帝国への不満からギン達についたというのか?答えろ!」

「まさかお前から我らに話しかけるとは好都合だ、カイスお前が本心から今の状況を望んでいるならば協力は惜しまん、だがお前は帝国をまとめることのみの固執している」

「何を言うか!お前とて帝国の分裂には嘆いていたはず!また帝国の分裂をこの私に容認しろというのか!」


 ついにエンビデスとカイスの対話が始まる。エンビデスはどのような言葉をカイスに投げかけるのか?

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