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第9手

 「で、どうするんだ? そっちの兄ちゃんが代打ちするってことでいいのか? 絶対隷属の誓約を姉ちゃんが受け持つんだな」


 こちらの事情を全く知らず、それでいて、冴香の要望を完璧に理解し、フルトンは話を進めてくる。

 いつの間にか、手に辞書のような仰々しい本を持ち、何かを調べている。

 どうやら、本は魔導書のようだ。

 無限収納を使ったのだろう。

 何から何まで、敵に対して、優遇が過ぎる。


 「ったく、俺は魔法剣士上がりだっての。条件付き儀式魔法の行使なんてやったことねえよ。最高位儀式魔法の改編なんてできんのか? あった。これか」


 苛立った声でフルトンが一人、空に向かって悪態をつく。

 

 「我は請う、棋界の主に。我等、己が全存在を賭して、対等に決闘をす。願わくば、敗者の余生を代価に、勝者の懇願へ耳を傾き給え」


 フルトンが祝詞を唱えるとオレ達の直下に魔法陣が生成された。

 その魔法陣をフルトンが今、修正している。

 代打ち用の儀式魔法とやらは一般的ではないのだろう。

 そして、魔法陣の構築・改編というのはかなりの重労働なのだろう。

 フルトンは魔導書を見ながら、ずっと、悪態をついている。

 思えば、この男は遭遇してから、ずっとイライラしている。

 精神のコントロールが下手なのだろう。

 確かにこんな奴が相手なら、勝機が見えるかもしれない。

 だが、オレは…


 「覇局解放!!!」


 そうフルトンが叫ぶとオレとフルトンの中間位置に将棋盤が生成された。

 本当に将棋で決着をつける気だ。

 まだ、どこか他所ごとのようだった気分が盤を前にして、一気に吹っ飛んだ。


 読んで頂きありがとうございました。次回の投稿もなんとか頑張ります。

 ブックマーク、感想、評価、メッセージなど有りましたら何でもお待ちしております。

 分量少なくてすみません。なぜか時間が全くない。なぜだ〜

 次回も多分、日曜日、月曜日、火曜日のどこかで更新すると思いますので何卒よろしくお願いします。

 伊藤匠先生、最年少四段獲得おめでとうございます。

 藤井聡太先生の記録を抜くとは凄い。

 異世界将棋覇局伝を書き始めて、初めてのルーキー登場なので注目させて頂きます。

 頑張って下さい。


 

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