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つらたん  作者: 補給兵
2/5

マイクサイド

冷めた目をしたやつがいる。ルースってやつだ。巡回の時も前を見ているだけでサボってるのかと思えば自由時間はずっと訓練している。よくわからんやつだ。

戦争が始まった時皆悲しんだ。いつ死ぬか分からないからだ。でもルースは無反応だった。

砦攻めの時、矢の雨が降っていた。俺は怖くてずっと盾の後ろに隠れていた。ルースは盾から飛び出し、小高い丘の木の裏から矢を射っていた。白兵戦の時、ルースは一際目立っていた。ルースは恐れることなく、最低限の動きで敵に致命傷を与えていった。ルース1人で50人は切り伏せていた。でもルースは戦いの後、自分が斬り殺した相手をじっと見つめていたんだ。きっと思うことがあったのだろう。俺はルースの戦績を讃えようと思ったがそっとしておいた。あいつの葛藤を邪魔すべきではないだろう。

その晩あろう事か、兵長がルースに喧嘩をふっかけた。自分が砦を制圧したのにルースのおかげになっているのが癪に触ったんだろう。ルースは剣を取るがどこか上の空だった。

兵長が騒いでいると、ルースの切れ長な目が兵長の顔を見つめスッと表情が消えた。兵長がそれを見て「なんだ!その目は」と激昂した。

ルースの木刀が兵長の顔に迫るのが辛うじて見えた。瞬きをすると兵長は倒れていた。ルース強すぎるだろ。あの剣速は化け物すぎる。兵長もさすがだ。不意打ちに剣を合わせていた。どうやら防御を通り過ぎるほど威力が強かったようだ。

ルースは木刀を捨てるとすぐ弓の訓練に向かった。あいつは凄いな。

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