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Fight club

Fight Club


モッシュってさ俺にとって社交場だと思うようになって来たんだよ。俺は性格が不器用だから人付き合い下手だけどモッシュで大暴れしてる時に友情が生まれた感じになるのはマジな話だと思うんだ。そうだな、あそこの中ってある意味楽しむ反面戦いの場所だと思うんだよね。

大好きな激しい曲が流れたら、ドーンと突っ込んで暴れにいく。そこで、好きな音楽で暴れてる奴らと感情をぶつけ合うみたいな、そりゃ仲良くなれるよな。と勝手に思ってるよ。


俺はロックのイベントが楽しみになっていた。相変わらずバンド不在で暴れてるのを考えると不気味の一言だと思うんだが、いざ行って好きなバンドが流れるだろ?アドレナリンが噴出して意識不明だ。酒は飲めないが、あのクソでかい音で脳が吹き飛ぶんだよ。


俺の好きな事の一つに人間観察をするってのがある。自分がモッシュピットから出て友達や他の人達が暴れるのを見るのも大好きなんだよな。知らない曲で友達が暴れるのを見るのも大好きなんだ。どう自分を表現してるのかとか動きはどうかとか観察するんだ。


もう一つ思ったことがあるんだが、イベントの回数と共に多くの人が来るようになったと思う。暴れに来る人やナンパ目的とか色々な人がいるって何か面白いと思うようになってきたんだ。あるカッコいい男が凄い可愛いロックな女の子を口説いてる時にフロアでは俺達みたいに大暴れしてる奴がいるだろ?そう思うと思わず笑いがこみ上げてこないか?


あのボブヘアのクールな女の子とどうなったかだって?これが面白い展開になった。長くなるが良いか?


普段はいつのまにか来ていたので分からなかったが今回は好きな曲がまだ掛かって無くて水を飲んでたら彼氏?みたいな男と来てたんだよ。ああ、彼氏出来たんかな?と思ってたんだ。何か寂しさを感じたものの、俺は彼女と話すチャンスが何回もあったのに話さずにいただろ?だから、他の男の元に行っただけの話だ。と言い聞かせはしたものの、あの子が隣に来てくれ無くなるのを考えたら途端に凄い寂しくなった。


と思ってたらだ、いつも通り暴れて帰って来て、一人でいつもの席に座って少し目を瞑ったんだ。目を覚ました時何とあの子が隣に居たんだ!クソ!こんな事言うのは何だが凄い嬉しかったな!でも、良いのか?君に彼氏いるんだろう?と思ったな。


と思ってたんだが、話そうかと思ってたらお気に入りのバンドがかかったんで、彼女に会釈してモッシュピットに向かおうとした。そしたら笑顔で手を振ってくれたんだ。ニヤつくのは当然だろ?この時の曲は俺の大好きなblink182の

The rock showだ。タイミングが良すぎだった。沢山の人がモッシュに来て楽しい時間だったよ。曲が終わった後ヒロキがコーラを奢ってやると言ってくれたのでバーカウンターに向かった。彼はこう言ってきた


なあ、あの子お前の事気に入ってんじゃね?

話してみたら?


うーん、そうだな。そろそろ俺もそう思ってたよ。 そういうとヒロキは頷いた。


ヤッたら教えろよ! そう言って笑ってコーラを差し出してくれた。そう言ってくるヒロキは俺は好きだな。実際俺は彼女とやりたいと思ってたけどな!まあ、それは良いとして最初は会話だ。


いつもの場所に座って彼女を探したら、彼女の好きな曲がかかってたらしくフロアで友達と音楽にのってた。曲名は分からんけどクラブに似合いそうな曲だったな。思わず見とれたしまったな。彼氏らしき男はいなかった。フロアの光の所為もあるんだろうな。時折彼女が凄い輝いて見えた。映画とかで回りの音が聞こえなくなって男が女の子を見惚れる場面あるだろ?まさにそれが俺の目の前で広がってる感じだ!


彼女がフロアから帰って来て、ついにお疲れ様!って喋った。彼女からもお疲れ様!今さらだけど、名前聞いていい?なんて言って来たんで名前を言った。俺も名前を聞いた。


ナミ。ナミで良いよ。


こうして、俺とナミは繋がったんだ。一緒に来ていた男についても何気なく聞いてみた。彼女曰く友達らしい。嘘かホントかは分からないがどうでも良かった!今まで何でお互い喋らんかったのかとか好きな音楽とかお互い話合ったんだ。彼女はロック以外にも色々聞くらしいだ。

連絡先も聞いたし一気に何かが進展した気がした。


じゃあ今回はここまでにしておこうか。またな














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