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白い桜貝

あなたとそう 出逢ったのは 春の日の昼下がり

海が好きだって言って それだけで盛り上がったね

浜大根の花畑 灯台の森の

お話をしたりして


夢の話をしたり 冗談を言ったりもした

好きなものがいっしょで

嫌いなものもいっしょで

運命の人なんて 案外簡単に

見つかるものなのね


あなたと歩く浜辺は 潮騒も華やいで

あなたがくれた 白い桜貝

いつまでも大事にすると 春色のかばんに入れて

胸にぎゅっと 抱いていたんだよ



いくつも季節は巡って いくつも愛を重ねて

海が好きだってことは 言わなくてもわかっている

浜撫子の花畑 灯台の夕陽の

お話はもうしない


夢じゃなく現実に しあわせは続いていく

過ごす場所がいっしょで

歩む時間(とき)がいっしょでも

さよならのひとことは 案外簡単に

言えるものなのね


あなたと歩いた浜辺は 人影もまばらで

波間に消える 白い桜貝

思い出のかけらだけは 透明のケースに入れて 

心の奥に しまっておくからね



あなたと歩いた浜辺に 悲しみはいらない

遠ざかる日々に 笑顔でさよなら

思い出のかけらだけは ありがとうの気持ちを込めて

心にしまう 白い桜貝

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