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俺はアンデッドとなり世界を救う

作者: 福太郎スマイル

昨日の夜になんとなく小説書いてみようかなと思い1話限定で書いてみました。

初投稿なのでお試しって感じです。

「あぁ!くそったれ!また負けた!!もう一回!!」


時刻は午前11時。

平日の昼間からゲームセンターで遊ぶ1人の少年がいた。

少年の名前は『島風 瞬太』高校2年生の17歳。

喧嘩っ早く、めんどくさがり屋。でも約束や決めごとは絶対に守る。

好きな言葉は有言実行。

そんな瞬太は今日の授業をさぼり朝からゲームセンターで格闘ゲームをしている。

朝起きたときの気分で学校に行くか行かないかを決める瞬太にとって

授業はそれほど大切なものではないのだ。

もちろん、学校には連絡をせずにさぼっているので、担任の先生からの着信が

何件もケータイに来ている。だがすべて無視だ。

翌日学校に行けばこっぴどく怒られるだろう。

だが、そんなものは気にしない。怒られるのには慣れている。

今日も朝から先生からの着信がすごいので

電源を切ったままポケットに入れて格ゲーに夢中になっている。



「はぁ、もういいや。勝てねぇわ。格ゲーは終わり!

さぁてお次はなにをしよっかな。・・・って、ん?」



格ゲーを終えた瞬太が椅子から立ち上がり、くるりと

後ろを向いた瞬間、長い黒髪の日本人には見えない顔立ちで

透き通ったような真っ白な肌をした幼女がジッと瞬太がしていた格ゲーの画面を見ていた。



「お、お主!も、もう終わりかのう?妾もっと見たいぞ!!」



目をキラキラ輝かせながら幼女は言った。

現代の子どもが使わないような言葉遣いに疑問を覚えた瞬太だが

特に気にする様子もなく答えた。



「なんだ、お嬢ちゃん。格ゲーがそんなにおもしろいのか?

だが、ごめんなもう1時間以上もしていたから飽きっちゃった。

まぁそんなことより一人か?それとも迷子か?」



幼女の目線に合わせしゃがみ込み優しく喋りかける。

瞬太は子どもは嫌いではない。むしろ好きな方だ。

ましてや、まだ幼いが将来は確実に絶世の美女になるだろうこの

可愛らしい美幼女に話しかけられ若干ニヤニヤしている。



(・・・・・はっ!いかんいかん!今すごい気持ち悪い顔をしていたな。

いや!俺は決してロリコンではない!逆にこんな可愛い子に話しかけれて

ニヤニヤしない奴なんていない!俺は正常だ!!)



そんなことを思い、ニヤニヤしていたその顔をすぐさま

元に戻した。



「・・・お主。今、とてつもなく気持ちの悪い顔をしておったぞ。

この妾をそんな薄汚い眼で見るでない!!この変態がぁあ!!」



「・・・っごふ!!!」



幼女の右ストレートが

ちょうど同じ背の高さにしゃがんでいた瞬太の顔面に直撃し

後ろに倒れこんだ。瞬太はいきなり殴られ、わけがわからない様子で立ち上がった。



「っつ!こんっのくそガキが!!何しやがる!」



瞬太の怒りを無視するかのように幼女はつぶやいた。



「ぬぅ。妾の鉄拳もこっちの世界じゃ鼻血を出させる程度にまで力が落ちている

のじゃ。あっちの世界なら顔のパーツなんて粉々になるのじゃがのう。

これは参ったのう。」



「無視かこの野郎!・・・・・って、あ?鼻血?」



気づいたときには瞬太の鼻から鼻血がドバドバと出ていた。

喧嘩はよくしているので、痛みにはなれている。

鼻血を出すことだってもちろんある。時には顔が腫れあがるまで

殴られたときもある。だが相手は同じ高校生だ。

そして、たった今瞬太を殴ったのは小さい幼女だ。

男の子ならまだわかるかもしれないが、そこにいるのは幼女だ。

何度も言うが幼い女の子なのだ。

瞬太は思った。

まさかこんな小さい幼女に顔を殴られただけでこんなにもダメージが

あるのかと、この歳でそこまでの力があるはずがない。

そういえば喋り方も気になる。この子はなんだ?わけがわからない。



「お、おい!そこの幼女!

お前は一体なんなんだ?!普通は幼い女の子に殴られただけで

こんなに鼻血が出るわけがない。てか超痛いんだけど?!

あーーー!!意味わかんねぇ!くそっ!」



瞬太は怒鳴り声のように大きな声で

幼女に向かって叫んでいる。

第三者から見たら、高校生の男の子が鼻血を

垂れ流しながら幼い女の子を怒鳴りつけているという

とても危ない状況だ。通報されてもおかしくはない。

だが、幸いここはゲームセンターなので周りの音が瞬太の声より大きく

しかも平日の昼間なので人が全くいないのだ。

瞬太は学校がさぼっているのがバレないように

あえて人気のない小さなゲームセンターで遊んでいたのだ。

もし、ここが大きなゲームセンターなら状況は違っていただろう。



「うるさいのう。落ち着け少年よ。何事も冷静に対処できないと

いざという時に大変な目に合うのじゃぞ。そうじゃな・・・まずは、

とりあえず便所に行ってその鼻血を止めてこい。話はそれからじゃ。」



「なんでそんなに上から目線なんだよ!

でも・・・まぁ、わかった。とりあえず言うとおりにする。待ってろ。」



トイレに向かった瞬太は血でベトベトになった口周りを水で洗い流し

鏡を見ながらトイレットペーパーを鼻に詰めこんでいる。



(全く。なんなんだよ。なんでいきなり幼女に殴られなきゃいけねぇんだよ。

しかも、その辺の高校生のパンチより重いってどんだけ馬鹿力なんだよ・・・。

いやー、信じらんねぇ。これは夢なのか?いや、それはない。だって痛いんだもん。

・・・よし、これでOKかな。血も止まったし。あの幼女ちゃんと待ってるかな。)



トイレから出てきた瞬太は殴られた場所。格ゲーの置いてあるところにコーナーに戻った。



「・・・・・いねぇし。」



先ほど待ってろと言ったのに、その場に幼女はいなかった。

冷めたはずの怒りが徐々に湧き上がってくるがそこは堪える瞬太。



(まだ、ゲーセンは出ていないはずだ。とりあえずUFOキャッチャーのコーナー

を探そう。)



瞬太は格ゲーコーナーから、UFOキャッチャーコーナーに移動した。



「見つけたぞ。このくそガキ。」



そこには、背が届かなくて必死に背伸びをして

UFOキャッチャーのケースの中を見ようとする

見覚えのある黒髪ロングヘアーの幼女がいた。



「おい!鼻血少年や。これはなんじゃ?妾、背が届かんくて

中がどうなっておるのか見えんわい!ちょいと抱っこせい。」



「だれが鼻血少年だ!抱っこなんてするかアホ!

・・・はぁ。幼女に殴られ鼻血を大量に出したあげく、その幼女に

鼻血少年呼ばわりされるなんて・・・今日は学校行けばよかったかなぁ。」



いまだに必死に背伸びをしている可愛らしい幼女を

横目に瞬太は小さい声で嘆いた。

そこで、思い出したかのように、先ほどから聞きたかった

この馬鹿力幼女が何者なのかを尋ねた。



「おい。お遊びはその辺にするぞ。

で、なんであんなパンチをこんなちっこいガキが出せる?

俺だって高校ではよく喧嘩するから痛みや殴られるのにはなれているが

お前のパンチは正直その辺の高校生より重かった。まじで痛かった。

お前は一体なんなんだ?」



幼女はUFOキャッチャーの中を見るのを諦め

背伸びしていた小さな体を瞬太に向けると一呼吸をして口を開いた。



「妾は、この世界とは違う世界からやってきた。

種族はアンデット。そしてその中の頂点。

死者でも生者でもない者。

死霊神レヴァナント・メルクリア。その人じゃ!!」



「・・・・・は?」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



この物語は、喧嘩好きの不良少年。島風瞬太が

アンデッドの頂点こと、死霊神レヴァナント・メルクリアと

契約を結び、アンデット(死霊)となり

殺されても生き返るという能力を武器に

同じ契約者の仲間たちと、全てを支配しようとしている

強大な悪から世界を救う一人の少年の物語である。



『・・・・・俺だって死ぬときは死ぬさ。だが、何度だって蘇ってやる。

そのたびに何度だって俺は強くなってやる。さぁ・・・俺を、殺してみろ!!』



ーーーその男殺すべからず。

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