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レボリティー・レポート  作者: アルフ
イギリス革命編
28/55

邂逅と再開と激情と

 城下町アポトンゲルスはレジスタンスにより壊滅的打撃を受けていた。


「見えてきたぞ! おそらくあれがこの天界の中心だ。この勢いのまま突っ走れ―――!!」


「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」」」」


 ジャックたちは真っ直ぐに天界城ギラトンを目指す。

 そのレジスタンスの中にいるたった一人の和の人間、柊晴人はいつまでたっても戻ってこない相方にうんざりしていた。


「エルさんめ、どこまで行ってんだよまったく。強いからいいんだけどアイツ自分が女の子だって自覚あんの? いや強いからいいけど、てか今見た目男だからいいけど!!」


 なんだかすべてが嫌になって頭をぐわんぐわんさせていたら、ある建物の屋根にいた少女が目に入った。


「あれ……今の」

「ヘイ兄ちゃんぼさっとしてたらおいてかれちゃうよー?」

「おわっ!?」


 後ろからタックルしてきたのは見知らぬ金髪の少女だった。


「およ? 兄ちゃんジャック君といつの間にか仲良くなってた謎の兄ちゃんじゃん。会いたかったんだよ~! あっ! あたしリリィって言うんだけど兄ちゃん名前は?」


 リリィに一気にまくしたてられて押され気味になる晴人。


「もうリリィさん、そんな剣幕で迫ったらドン引きされますよ」


 リリィの後ろからさらに一人の女の子が現れる。

 彼女はリリィとは対照的な落ち着いたふうの子だ。


「あーらそうかしら? あたしみたいな可憐な少女に迫られてドン引きするなんてありえないわ。むしろガッツキよガッツキ!」


 ねっ!? とリリィが晴人に同意を求める。


「ハァ……うん。ソウデスネ」


 晴人氏渾身の棒読みが炸裂。


「ほーらねー! 彼もそう言ってるわ! あたしが可愛くて仕方ないってよ!?」

「いや俺そんなこと言ってないって!」

「いやーんもう照れちゃって~♪」

「……」


 晴人はリリィが自分の冗談を真に受けていることに衝撃を覚えていた。


「気にしなくていいです。彼女、リリィさんは天然なので」


 リリィの傍付きの少女が晴人にこっそりと伝えた。

 コイツは馬鹿だ、と。


「辛い! あたしモテすぎて超辛い!!」

「ホラもう行きますよ! あなたがそんなだったら隊のみんなに示しがつかないです!」


 傍付きの少女がリリィの後ろ首を掴み、戦線へと連行していく。


「わかった、わかったからこれやめて!」

「駄目です、本隊はもう城前で戦ってるんですよ? 私たちも早く追いつかないと」

「んもう……じゃーねー!! えーっと……」


 リリィはその時ハッとなった。


「あーーっ!! 名前聞きそびれたーーー!!!」


 どんどん遠ざかっていく彼女らを晴人は疲れた笑顔で見送った。


「なんだったんだアイツら……」


 どっと疲れが押し寄せてきた。

 しかしすぐ、先程のことを思い出す。


「……いなくなってるな」


 さっき知った顔の少女がいた屋上をもう一度見たが、そこにはもう人の姿はなかった。


「誰だったんだ……気になるな」


 しかしさっきリリィの傍付きの少女が言っていたことを思い出す。

 本隊はもう城前で戦っている。


「なのに俺だけ天界散策なんて、やる暇も時間もないよな……ん? あれは」


 晴人は建物の中から誰かに見られていた。

 一人だけじゃない。他の建物からも自分が覗き見られているのが確認できた。


 彼らは怯えていた。

 平和だったはずの日常がたった数時間で崩れていくのだ。

 ましてやその元凶の一人がすぐそこにいるのだ。そんな状況で平常心などそうそう保てるものじゃない。


「……クソッ!!」


 しかし、晴人も一人の人間だ。複数から冷たい視線が送られていると理解したうえでジッとしていられるほど強くない。

 彼ら天界人の化物を見るかのような視線に耐えきれずに走ったのだ。いや、逃げた。と言った方が正しかったのかもしれない。


「これが本当に正しい道だったのかよ……!!」


 走りながら晴人は葛藤する。

 もっと良い未来があったのではないか。

 晴人にはもうこの革命の意味も理想の未来もジャックの心情もわからず頭がぐちゃぐちゃになっていた。


「うわぁ!? 現界人だ!! まだここに残っていたなんて」

「殺せぇぇぇぇ!! じゃないと、俺たちが殺されるぞ!!」


 武器を構えた複数の人間が見えた。

 彼らには羽があった。天界人だ。

 しかし兵士ではないようだ。


「俺たちの……子供たちの明日は絶対に奪わせないぞ!!」

「っ!!」


 晴人は彼の言葉で気付くことができた。

 彼らも、家族がいるのだ。

 彼らが死んだら悲しむ者もいるのだ、と。


 晴人は猛ダッシュしていた身体を全力で停止させた。

 そして、晴人は……


「お願いしますッ!! おれっ、私の話を聞いてください!!」


 堕天武装もデュオライフルも放り捨て、彼ら天界人に土下座した。


               ☆


「了承した。あとは俺たちがなんとかする」

「あ、ありがとうございます!!」


 晴人は思いが通じたのがうれしくて思いっきり頭を下げて礼をした。


「そうとなれば一番危ないのはサラトリアか……こうしてはいれない、急がねば!!」


 天界人の男が今後の方針を決める。


「サラトリアには天界の総人口の八割が集まっているはずだ。もし暴動でも起こったら大変なことになる……!!」

「だったら早く行こうぜー? この兄さんが折角教えてくれた『真実』ってやつを教えによォ」


 天界人の若い青年も晴人の話を聞いて状況が把握できたようだった。


「みなさん、ありがとう……本当に……!」

「少年、喜ぶのはあとでだ」


 天界人の男の一人が先程放り捨てた武器を晴人に手渡した。


「俺たち天界人の天上の存在、イカレた連中を止めてやってくれ」


 手渡された武器を握って晴人は返答する。


「はい、現界と天界。どちらもこれ以上の被害を出さないために……俺が死力を尽くします」

「バカヤロウ」

「いてっ」


 ゴツン、と晴人は頭にげんこつを食らう。


「死力尽くすなんてそれ、死んでもやり遂げるって言ってるようなもんじゃねーか」

「俺が頑張らないと「だからそうじゃねーって、気負いすぎなんだよお前。人間一人にできることなんて気持ちだけで大して変わりゃしねーんだよ……だからお前はお前にできることをすりゃいーの、わかった?」

「……ですけど」

「要するに死なない程度にできることやって戻って来いっておっさんは言いたいんだよ。スゲー遠回しだけどな」


 納得のいかない晴人に痺れを切らして若い青年が言った。


「オイおまっ! ……もういい、少年。生きて帰ってこい……『間』の守護天人たちは簡単には通してくれないぞ」


 天界人の男はそう言い、くるっと身を翻してサラトリアへと歩き出した。


「絶対――絶対生きて帰って来ますから……あなたの、名前を教えてください!!」

「俺の名前はミスタービーン。呼び方はビーンでもタービーンでもいい」

「よっ! タービーンさん」


 欠かさず青年がそういうと、ミスタービーンは恥ずかしそうに「オホン」と咳をした。


「……冗談だ。ビーンでいい」


 ビーンは気を取り直して歩き出した。


「俺の名前は――」

「言うな少年……それを聞くのはすべてが終わってからだ。そのほうが、燃えるだろ? 行くぞお前たち!!」


 走り出した彼らに晴人は最後に一言漏らす。


「ありがとう、タービーンさん……!」


 ビーンだ!! というツッコミが遠くから聞こえた気がした。


「いいぜ、いいじゃねーか……俺にできることは何だってやってやるよ。何だってな……」


 晴人の闘志が煮え滾る。


「とりあえず天上の意志ってやつは粉々に叩き潰してやらぁ。それが俺のできることだ」

 

                 ☆


 天界城ギラトン入り口。


「ここが敵の本丸か……」


 ジャックらレジスタンスはほとんど欠損することなくここまで辿り着いていた。

 第五~八部隊の士気も最高値。


「もうすぐだ……あとちょっとだけ待っててくれ」


 ジャックは、門の、扉を、開けた。

 そこに広がっていたのは――。


「っ……眩しい」


『天界大聖堂へようこそ。私は天上案内人。天の神にまみえるものを選別するための案内をするものです』


 ジャックたちの目の前には無機質な造形の、まるでマネキンのような物体が直立していた。


「おいお前! ここに天界三賢者がいるのはわかっているんだ。そいつらのところまで連れていけ」


 ジャックの要求に、天上案内人なる物体は疑問を浮かべた。


『エラー。天界三賢者? 私にはそのような言葉はプログラムされていません』


 天上案内人の返答に一瞬疑問を浮かべるジャックだったが、すぐその意味に気が付いた。


「チッ、そうだったな。天界三賢者ってのは俺たちレジスタンスが勝手に呼んでいただけだった……言葉を変える、今現在天界で一番強いやつのもとへ連れていけ。そいつはこの城にいるんだろ?」


『検索します。完了、結論だけ申しますとこの城には一番強いヒトはいません』


「なっ……」


 今度こそ天上案内人の回答に面食らう。


「ふざけるな! ここにはアイツが……グリフォンがいることはわかってんだよ!! いいから、そいつのとこに連れていけよ!!」


『思索します。完了、別にグリフォン様が天界で一番強いというわけではありませんが……あなたの偏見と現実を一緒にしないでもらいたいです』


「っ!? この……!!」


『それと、グリフォン様の所在ですが、それに関しては私にもわかりかねます』


 ただ、


『私に天神より授かった指令はあなた方を正しき道へ導くこと……レジスタンスの皆さん。こちらへ』


 天上案内人は一つの扉の前まで歩き、立ち止まった。



『さあ、この先が最初の試練の間、聖霊の間です。存分に戦ってくださいね』


 

                   ☆


 英国紳士風の男、エルは自らが故郷と自称した天界を優雅に散歩していた。

 彼の周りではレジスタンスの第二部隊が天界の兵士たちと交戦中だったが、そんなこと彼が気に留めることはない。

 恐らく自身が攻撃されない限り関心を示すことはないだろう。


「久しぶりに天界の食事にありつきたいところだが、この惨事ではそれもままなるまいな……まったく、俺様には故郷を満喫することも許さぬというのか」


 ぐちぐちと文句を垂れながら店の立ち並ぶ通りを練り歩く。

 言葉とは裏腹に表情は穏やかである。

 それほどまでに故郷が懐かしいのだろう。


 そもそも彼の故郷が天界というのは本当なのだろうか。

 彼ないし彼女はもともと柊家の奥深くにしまわれていたネックレスだ。

 そのネックレスが今では人間となって一人で勝手に行動しているのだから面白い。

 しかしエルは、晴人にここが自分の故郷だと教えなかった。秘密があるとしたらそこなのかもしれない。エルの中で晴人に隠していることがあるとしたら自分の出生が大いなるヒントになるのだろう。


 まあそれはについては今はおいておこう。


「む……あの女……」


 少し荒い金髪にすらりとした体……何より、


「この場に不釣り合い過ぎだろうあの服は……間違いない」


 完璧な超人に一つはあるみたいなデメリットの存在を持つ彼女にエルは心当たりがあった。

 エルは自覚している。自他ともに認めるその欠点を、


「我が兄弟にして姉妹の決定的服装センスの無さは俺様が一番理解している! お前、俺様と似てダサい格好だな」

「あーらあらあらあらあら……言ってくれますわねぇ。このあたくしが誰なのかを知っての狼藉ですの?」


 壊滅的センスの彼女は不意にあることないこと、いやあることあること知らない男に駄目だしされてイライラのボルテージを振り切らせながらその男のほうを向いた。


「知っているとも……この俺様の可愛い可愛い妹、サクリファイスだろう?」

「その名前で呼ばないでくださる? エルナお姉さま[#「エルナお姉さま」に傍点]」


 サクリファイスと呼ばれた少女は言うや否やエネルギー弾のような光球の雨でエルに攻撃した。

 その威力は強く、エルの周囲は粉塵で霧に包まれた。


「口の悪い殿方は粛清しますの……ざまあないですわ」

「はっはっは!! 久しく顔を見せていないと思ったら……随分とやんちゃになったものじゃないか!! 昔はあんなに可愛かったというのになぁ。サクリファイス!!」


 キッ、とサクリファイスはエルを睨む。


「どうして……ですの……」


 宙に先程の光球が再び出現する。


「あたくしにはッ!! ルイスという愛称があるじゃないですか!! それを、どうして姉さまは読んで下さらないの――っ!!」


 怒りに任せて光球を連射する。

 数十回の爆発の後、サクリファイスはぽつりと、エルにも聞こえないほどの小さな声で洩らした。


「ご自分が……エルナお姉さまが考えて下さったじゃないですか……」


 エルは意気揚々と猛煙の中から這い出てくる。


「妹よ、もう一度あの名前で呼んでほしいのなら俺を納得させてみろ。勿論……」


 決闘で――。


「わかりましたわ……戦います。絶対に勝ってお姉さまを……」

「ん。先手は譲ってやる……来いよ。手加減してやるから」

「舐めないでくださる? 本気で来ないと――」


 サクリファイスの体の周りに巨大な砲台が現出する。



「死にますわよ」



 轟ッッ!! とサクリファイスの砲台が唸りを上げ、始まった。

 壮絶すぎる兄妹喧嘩が……。


                 ☆


「こ、ここは……?」

「けっこう広い空間だな」

「何が起こるんだ!?」


 天上案内人に連れてこされた場所は、どことなく神聖な雰囲気の大広間だった。


「お前ら下がれ!」


 ジャックがざわつくレジスタンスを制する。


「誰か……いる」


 ジャックの目は、広間の奥でコーヒーか何かを飲んでくつろいでいる羽の生えた人間を見ていた。


「あぁーあ! 何だよ何だよ……結局俺が一番手かよ」


 羽の生えている人間は今の状況をとてつもなくめんどくさがっていた。

 羽をふわふわさせ、足をばたつかせる。

 それだけ見るとまるで彼は年端のいかない子供のようだ。


「ったく、えー話は聞いてると思うんだけど、ここは『聖霊の間』っつーんだけど……話聞いてる?」


 彼はこの場所の説明を始めた。わざわざ丁寧に、相手がレジスタンスだということは知っているのに。


「お前……天界三賢者か?」


 ジャックはそんな彼の話に一片の興味も見せず、ただ質問した。


「質問に質問で返すなーって言いたいところだけどね、一応名乗っておく。俺はここ、『聖霊の間』の……なんだろ、守護者みたいなことやってるガーナード=エルリックだ。ついでに言っておくと俺は三賢者でもシンケンジャーでもないから」

「そうか……」


 ジャックは視線を落とす。


「まあそうガッカリするなよ。もっと奥まで行ったら会えるかもだぜ? 三賢者」

「なんだと」

「まっ、お前が会いたがってるのが誰かはしらねーし知る必要もねー」


 エルリックが羽を羽ばたかせ飛翔する。よく見たら羽は背中から生えているのではなく、背の部位にある輪から伸びていた。

 

 何故なら――とエルリックは獰猛に笑みを浮かべた。


「お前ら全員俺が殺っちゃうから、知っても意味がねーからなぁ!!」


                ☆


 現界にてカリータは政府の頂、トロイト=カーツと交戦していた。


「さすがに大統領ってだけはあるね……その辺の雑魚とは大違いだ」


 カリータは劣勢ながらも、紙一重のところでカーツの攻撃はすべて避けていた。


「あまり甘く見すぎないことだ。まだまだ勝負はこれからなんだからな……」


 カーツはいまだに汗すら掻いていない。


「どれ、一つ面白い技を使ってやろう」


 そういってカーツは髪の毛を一本毟り取った。


「ダーツゲームだ」


 彼はそういって一本の毛をカリータに向かって投げた。


「っ!?」


 反応に遅れたカリータは、自分の耳の真横でマッハの音を聞いた。

 とんでもない速度だった。堕天武装なんて目じゃない。あの一撃だけですべての生物が恐れをなすような気さえした。

 くらってはまずい……掠ることすら危険なレベルだ。


「おいおい、今ので終わりと思うなよ」

「なっ!」


 カーツの手には、びっしりと毛が溜まっていた。


「驚いている暇はないぞ!!」


 数十本の毛が針となってカリータに襲いかかる。


「っこのッ!」


 カリータはギリギリのところで斧を使い、襲いかかる針を吹き飛ばした。


「この技、さっき使ったやつじゃない!?」

「フフフ……」


 MSS小隊のロニーを貫いた針……それを投げた人物はカーツを除いて他にいるはずがない。


「あれを吹き飛ばすとは貴様、やはり只者ではないな。俺の攻撃にもついていける身体能力もさることながら、何よりその精神! 強大な者に恐れることなく立ち向かう根性は並大抵のものじゃない」

「……何が言いたい」

「簡単な話よ。」


 ――俺の(しもべ)に成れ


「俺は今人材が不足して困っているんだ。屑共が勝手に反乱なぞ起こしたせいで総合的な戦力が五分の一は削られてしまった。まああんなメカ程度なら時間をかければどうとでもなるが生憎それに掛ける時間もないんだ……どうしても三〇〇〇年になるまでに行動したい。貴様がいれば世界を獲ることすら容易だ」

「……」

「俺一人で世界を敵に回すのは流石に無理がある、しかし貴様がいたらどうだ? アメリカは勿論エデンやアグレシア、あの巨大国家ユーラシア大宗国すら簡単に制圧できるだろう……貴様がいないだけでこれを全部俺が相手にしなければいけないんだ。めんどくさいだろうそんなのは」

「うるさい……」

「――なんだと?」


 カリータは静かに、しかし確実に言い放った。

 カリータの反応に怒りを見せるカーツ。

 怒りの総統にカリータは自分の内からくる激情を暴露した。


「ペラペラペラペラうっせーって言ったんだよ、この腐れ天使風情がァァアアアア!!!!!! シモベだぁ!? 身を弁えろよ畜生以下の蚤野郎、テメーら蚤蟲は巣に帰ってシコシコ一生寂しく暮らして腐りながら死ねッ!!」


 カリータは堕天武装の斧をブレイクモードで巨大化させながらカーツに突撃した。


「フン……やはり人間程度が天人と共存は初めから不可能、か」


 カーツは怒りを露にする。

 残念、ただただ残念だと思いながら口元を歪にゆがめていった。


「実に哀れな人間よ!! このトロイト=カーツの世界掌握のちっぽけな手掛かりとなって誰にも気付かれないまま惨めに惨たらしく死んでいけッ!!!!」

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