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第二章~初めての敗北~
階段を下っていくうちに、光が見えてきた。俺は今まで以上に静かに、一段、また一段と下っていく。辺りは暗い景色から明るい景色に変わった。そこは部屋のような場所だった。そこでは六人の男たちが大きいテーブルを中心に会議をしていた。話していることを聞こうと耳を澄ますと、[侵入者]という言葉が聞こえた。俺は自分のことだと気づき、地上に戻ろうと後ろを向くと、三人の男たちが立っていた。俺は生まれつき変な力を持っていた…。自由に火を操る力だ。俺はこの力で負けたことがないので、男たちと戦うことにした。男たちも
「ここの場所を知られたら生きて返す訳にはいかない。」
と戦闘の姿勢をとった。だが、一対九では圧倒的に不利だと考え、俺は会議をしていた六人を炎の渦で閉じ込めた。