プロローグ
俺の名はアレン。今、みんなとはちがった環境に俺はいる。小さな窓から見渡す景色は黒い空間に無数の星たちが輝いているだけ…。ついこの前宇宙航空許可をとった。しかしその頃は宇宙に飽きるのがこんなにも早いなど思ってもいなかった。そんなことを考えている最中、あるものが目に入った。目の前には見たこともないくらい大きなものが俺を乗せた宇宙船へ近づいてきたのだ。
「隕石だ‼」
あまりに突然のことで俺の体は数秒の間動かなかった。しばらくしてなんとか動けるようにはなったが、そのときはもう手遅れだった。
「っ!」
もうおわりだと思って目をつぶったが、俺を乗せた宇宙船は揺れもしていない。目を開けて小窓をのぞくと、隕石は起動をずらし、俺の乗っている宇宙船の真横を通っていた。どうやら運が良かったらしい。そんななか、宇宙船の後ろに違和感を感じ、気になってもう一度小窓をのぞくと、さっきまでなかったはずの地球に似た惑星が現れていた。なぜかはわからないが、俺はさっきの隕石とこの惑星が関係している気がして、その現れた惑星へと宇宙船を操縦した。そのときの俺は、これから先あんなことにまきこまれることを知る余地もなかった…。