3度目の人生、開幕!!
「やめて!!殺さない…
…は?」
何で、私ベッドの上?
殺されたはずじゃ…まさか…?
体、縮んでる。てか、これじゃあ、某探偵みたいじゃないか!
見たところ、これは5歳の私かな?
ちょっと待って、情報量多すぎ!!一回整理しよう。
私現在3度目の人生を歩んでいる。
1度目の人生、私は冬宮 苳としてアニメやゲームを愛す、高校生だった。
元々私が6歳の時に父親が交通事故で亡くなってから、母親はホストに金を費やし、私をストレス解消方法だと思ったのか、サンドバックのように扱われていた。
そんな状況を見た祖父母が私を叔父の家に連れて行ってくれた。叔父と叔母は外見の為に養子縁組をしたが、家では結果だけを求められ、愛情というものを教えてくれなかった。だから、血の繋がらない両親の為に、両親の操り人形として中2までは暮らしていた。
中2のころ、ゲームとアニメに出会い、人生で初めて趣味ができ、のめり込んでいった。そして高校に入り、これからもゲームとアニメを愛すと誓った翌日事故に巻き込まれ死んだ。トラックに轢かれたというテンプレでね!
そして、この身体、ロナリー・フェルローゼに転生したのだ。綺麗な水色に白い肌、二重に長いまつ毛。完璧な美少女であり高い身分に高い魔力。そして、これは、イラレス王国のスメリクト学園を題材とした、乙女ゲームだったという、アニメのテンプレだ。
転生したときは本当に思ったよ?
これ、アニメみたい!!嬉しい!って。
しかもこの乙女ゲームは私がやっていた作品なんだよ!!
ようやく、あそこから出れたって。
そう、嬉しかった…
自分が悪役令嬢だと言うことに気づくまでは!
では皆さん気になるではないか?
何故、この乙女ゲームをやっていた私が、死んだのか…
話は戻るが、この乙女ゲームには色々なエンドがある。
そう、エンドを簡単に言う主人公と攻略対象5人が恋に落ちる5つのエンドに加え、逆ハーレムルート、友情ルート。そして、私の前回の死因である、裏ルートの虐殺ルートがある。大体のルートで私は死刑か国外追放だったよ。扱い酷いよね!!こんな美少女なのに。
ちなみに私は裏ルートの存在しか知らなかった。何故って?虐殺ルートやろうとしたら、トラックに轢かれたんだよ!!
だから、実際はどんなルートか知らずに学園に通った。この学園には貴族がほとんどだが主人公であるクロエは平民だった。平民の中で偶に私達貴族のように魔力を持った者が現れる。クロエはその中でも強い魔力を持った、金髪で明るい少女だ。
そんな少女を前回いじめていた私達、最低すぎない?!
クロエ以外にもミオルという少年が居た。この人は魔力が低すぎる理由でいじめられていた。前世、私は主人公達の為に生きていた。主人公が私の婚約者のこの国の第一王子エリックの事を好きなら身を引くと。わがままな第二王子の相手も笑顔でした。全ての人に尽くす、自分でも胸を張って言えるレベルの聖人だったよ!!
そして、ミオルのいじめからも助けていた。原作では、主人公はいじめにきずいていなかったからね。
そうしたら卒業式前日、教室に入るとミオルが…
魔力でクラス全員を殺していた。
クラスだけではなく、クロエもエリックもそして、他の攻略対象も殺していた。
魔力が低いと思われていたミオルは実は、世界で3人しかこれまで居なかったし闇属性の魔法使いだった。
みんな!!何でミオルは殺したと思う?
クイズだよー?考えてみてね!
ちなみに、正解はー
唯一優しくしてくれた、私を自分の物にしたいから。だって!まじでそれを笑顔で言われた時。本当怖かったよ。トラウマだよ…
私の姿を誰にも見せたくない。って言ってた…。
その時に私は怖がってしまった。
それが一番の死因だ。
彼はそれを拒絶だと思い…
「なんで?何で理解してくれないの?
…そうだよね。僕の味方なんて、誰も居ないよね。
はは、大丈夫。優しく殺してアゲルから。」
だって…
それで殺されたんだよねー
ヤンデレを越えて、なんだろ。サイコパス?
私は1度目の人生は義理の両親の為に、2度目人生は周りの人や主人公の為に生きていた。
3度目。勿論、私は自分の為に生きていく!
だからこそ、
私の人生を邪魔する人は容赦しない。
自由は自分の手で掴んだやる!
てか、
そろそろ使用人が来るかもしれない。
よし、寝たふりをしよう。
初投稿の藤宮冬希です!情報量がかなり多かったかもです。すみません。悪役令嬢系の作品か゚好きで書いてみました!面白かったら幸いです。