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動物園蔵

「ふあぁ」

変な夢を見た影響か、眠気を取るために欠伸が出る。そして、いつも通りの彼の声が聞こえてくる。

「朝っぱらからおねむぅかなー?」

「ばぶぅー」

「頭大丈夫か?」

「はっ倒すぞ?」

学校で会うや否やしょうもないやり取りをして、魔白と徹はいつも通り教室に着く。

「そういえばお前今日の夜空いてる?」

唐突に徹が質問を投げかける。

「夜?何時くらいの話?」

「9時くらい」

「多分空いてる、なんかあんの?」

「いやこの前モンスポのレクチャーしてやるって言ったろ?今夜オンラインでやらん?」

「いいよ、バフォメットの強さ見せてもらうわ、ちなみにだけど俺はこの前ラファエル当てたんで」

「うわまじか!バフォメットとラファエルで最強パーティーになるから欲しいんだよなー」

「普通に考えて悪魔と天使が組んで最強パーティーって意味わからんな」

「ハハッ確かに」


「席着けー!」

先生の言葉で会話は中断となる。

(悪魔...)

今日の夢を思い出していた。

(近い内にーとか言ってたけどまさかね…)

バフォメット兼サタンである悪魔はそう言った。その言葉の真意を考えながら、朝を過ごすのだった。


「はい、じゃあホームルーム終わりー!今日は夕方から雨降るらしいから身体濡らして風邪ひくなよー」

ホームルームを終え、日課ならぬ週課であるサムの見物をしに、少摩動物公園へと足を運ぶ。

(今日も元気で何より)

相変わらず木曜日のサムは元気そうだと感心していると、園蔵が後ろを通った。

「おーい!園蔵さーん!」

いつもは自分から声をかけにくる園蔵が今日は素通りしそうだったため、魔白から声をかける。

「あぁ...魔白ちゃん」

「なんか元気ないけど…大丈夫?」

「そう見える?もしかしたら仕事の疲れかなー?」

仕事の疲れと言ってしまえば話は終わるのだが、昨日の一件があったために、魔白は引っかかる何かを感じていた。

「そういえば先週、園蔵さんいなかったよね?」

「あれは...ストレスで体調崩してたから休んでたの」

「ストレスって...借金とか家族の事とか?」

聞いてしまった。途端に園蔵の瞳孔が開き、いつもの温厚な顔は消え失せていた。

「何でそんなこと...もしかして昨日...」

「うん、たまたま占い屋に寄ろうとしたら園蔵さんがいた」

「魔白ちゃんは知らなくていいことだから、醜い大人の事情なんて気にしちゃダメ」

魔白の肩へと手を当て、これ以上は聞くなという警告と、貴方には純真なままでいて欲しいという願いをその眼差しで伝える。

「うん...」

聞きたくても聞けなかった。気圧されたように了承する。

「よし、じゃあもう行くから!」

「うん...」

そうやって見送った園蔵の背中は、いつもより小さかった。


閉園時間になり、少摩動物公園を出ると...

「やばっ、雨!?」

ポツポツと降ってきたかと思えば、短時間で土砂降りというレベルになる。

魔白は急いで雨宿り出来る場所、少摩動物公園駅へと走った。

「そういえば夕方から雨とか言ってたっけ…」

傘は持っていないので、必然的に雨が止むのを待つこととなる。

「天気予報は...」

スマホの天気予報アプリを開き、雨が止む時間を確認する。

「2時間後には止むって書いてある…2時間ってマジか...」

魔白はモンスポを開き、時間を潰すことにした。

ほへ

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