第二章第三話:脱獄③『脱獄を行った神になった男』
作者より「おくれてずみませんでじた!」
本文3,671文字
そうだ、私はエクソシストだった。
そして、私の名前は替春沙尾御。
能力は『空間錬金』。何もない空間から錬金することができる唯一無二のエクソシストだった。
2年上の先輩の青山圭吾に、同期の修道律と宮下圭一郎がいた。
私は、唯一無二の錬金術でサポートに回らなかったエクソシストだ。
しかし、いつも評価されたのはいつも青山や修道だった。
そうなることはわかっていた。
しかし、いつも誰かが失敗した時はいつも皺寄せが来るのは、私だった。
「なぜ修道や、青山は成果を上げて『修羅』や、『魍』になっているのに、なぜお前だけ『魅』なのだ」父親はそう言って私を認めてくれない。
私の家族は、錬金術で名を馳せた名門だった。
エクソシストだと知らない奴はいない。
他人と比べるな、それは自分への甘えなんだ。そう言ったのは父だった。
自分の考えは否定せずに世間に飲まれる人たちだ。
少なくとも私の家族はそうだった。
エクソシストの任務で小規模の村に行き、悪魔祓いをした後。
老夫婦たちは喜び泊めさせてくれた。
朝になり村を出る日になったすると、町民全員が集合していた。
その瞬間町民全員から「死ね」などの暴言をかけられながら石やゴミなどをぶつけられる。
あの老夫婦でさえも、私にやってきた。
そんな家族や町民に耐えたが、怒りが爆発した時もあったが耐えた。
そして、そんな日にの一つに私の従兄弟とやらに会いにいった。
その日はエクソストで、一年の最後にやる忘年会みたいなものだった。
どのランクでも行けた所で、私も参加した。
しかしその場で一番ランクが高かったのは『魎』だった。ちなみに、修道は任務で参加しなかった。
そこで、そいつが「やっぱり一番成果がなかったのは換春だな」
私は愛想笑いをしながら堪える。
「しかし、お前は名門なのにお前はゴミより使いようがないな」
「確かに、お前より役につかえない木偶の坊はいないな」
「死ね」
「カス」
「ゴミ」
「生きている価値などお前なんかににない」
歯を食いしばって耐える。
そんな時に天の声が聞こえた。
『お前は憎くないのか、殺したくはないのか?』
振り返ると、そこのいたのはあの従兄弟だった。
「俺は、人を殺したくない。悪魔は殺しても、人を殺しくない」
『あいつらが人だと。笑わせるな、こいつらは、肉の皮をかぶった汚物の塊だ。お前ならできる。やるんだ』
その言葉に自信がみなぎってくる。
未知の力が湧いてくる。
勇気も湧いてくる。
私は能力の欠点を使うことにした。
能力の欠点は一つだけ。空間に混ぜたり、途中で解くと破裂してバラバラになることだ。
私は、何も感じずに先輩の前にいき手をかざした。
「おいどうした俺に何か言いたいことでもあるのk」
そいつの言葉なんて聞こえない。
先輩だったやつは頭がトマトを手で潰したようになった。
モロに頭から返り血を浴びる。
どんどん能力を使い無数の肉片と赤い液体になっていく。
あるものは、臓物が飛び出し泣き叫びながら死に。
私の元友人は、跡形もなく消え去った。
私のことを化け物と言い襲ってきた一年年下の後輩は、首から下は消滅した。
暴言を言い罵ったものは死に、怯えたものも死んでいく。
私の采配によって死んでいく。
私の中で決定的な何かが壊れた。
「ははははははははははは」
狂ったように笑い人を殺し漁る。
宴会場は、赤に染まった。
赤くなった俺は笑い続ける。
次の愚かな処刑人を探すために。
これを見た先輩と修道はどう思うか。
などの考えは思っただけで儚く消えていく。
最後の戻れるチャンスを潰した。
そんな感じがした。
宴会場はエクソシストの寮につながっている。
廊下をヒタヒタと音を立てて歩いていく。
「はははは。あはははははは」
もう何も怖くない
あるのは俺の持ってなかった全てだ。
赤くなった衣服を纏い笑い続ける。
コツコツと音がして振り返ると。
謎の表情をした2年先輩の青山と同期の修道が立っていた。
この状況でも、厨二病ファッションか。
警察もバックにいた。
ああ俺はもう終わったのか。
死刑は確定か。
俺はされるがままに、捕まった。
死刑者専用監獄『デス・アイランド』に連れていかれ。
記憶を抜かれた。
ああ、今全てを思い出した。
「私、いや俺は、この世界を憎んでいたんだ」
「お前も思い出したか。俺の名前は第56代狩野永徳。歴史の授業で聞いた事ないか?あの狩野永徳の末裔だ」
氷里は、自分の記憶で◯ナニーしていた。
もうこいつなんでもありじゃん。
俺たちは、2階にある放送兼システム室に入っていった。
『今から、お前たちが入っている独房に鍵を開けようと思う。しかし、多分俺についていくしか、脱出することはできない。ここに残り看守と自分の“正義”で死ぬなら死んでもらう。しかし、自分の正義を捨ててまで俺についていく者たちには祝福しよう。俺は君たちを信じることしかできない。俺についていきたいやつだけこい。では、スイッチを押す』
情報では、1階と2階だけ、電子ロックらしい。
ガチャと音が聞こえた瞬間。
「「「「「うおおおおおおおおおおああああああ!!!!」」」」」
と何重にも聞こえ始める。
俺が外に出たら、全員が拝み始める。
上のエレベーターにはすぐついた。
上に上がると同様に、俺を拝んでいた。
俺は神になった男だ。
神は悪魔を簡単に殺せる。
そうなったらもうエクソシストなんかいらない。俺の家族もいらない。
出口に出ようとした時に、看守長が来る。
「お前らなどを一人とも逃がさん。逃げるなら俺を殺してみろ」
俺は、手をかざして言う
「さようなら看守長。あなたに対しての恨みはそこまでないですが、こう勘弁しましょう」
まず俺は看守長の手と脚を爆散させ、心臓を取り出し壁と融合させる。
その激痛を、脳に記憶させ、永遠にその痛みを思い出させる。
作業を一瞬で行う。
「ぎゃあああああああああああああああああああ俺の手と足がああああああ!!」
「おいおい、こんなので騒ぐのか。次に行うことはさらに残酷だぞ」と言いつつ、2本の鉄格子であった鉄を切り取
り、能力を使い鉄の鋸を作成した。
次の瞬間ズボンを下ろし、ギコギコと看守長の男性器を削る。
ゆっくりじっくりと、今までの恨みを晴らすために。
その途中に人は痛みになれるであろうと思い、脳に永遠に初めての痛みにしっかり馴染ませ、ついでに叫び声もうるさいから、なくす。
「おっともう無くなっちまったかなぁ、じゃあ次は玉にするか。もうこの際ないほうがいいし」
ギコギコと削っていく。
氷里がドン引きしている。
お前だけにはされたくない、そう思いつつ、さっき看守長から奪った鍵で出入り口から出る。
外の灯りといっても夜空だが、そこに人がいる。
俺はそいつに話しかける。
「やっぱりお前だったか。かけた保険が働いたわけか、えっと名前は」
「伊馬、伊馬悟史です。久しぶりですね、換春さん」
なんというか、女みたいな顔だな。男の俺でも見惚れそうだ。
ちなみに氷里は、めっちゃこっちを見てくる。
「ああ。ところで、お前の上に浮いているやつ誰だ。そもそも、男なのか女なのかどっちだ」
「どちらでもないですよ、簡単に言うとゼロなりですね」
「はぁ」
「この方とは、ある任務で会って利害が一致した人です。名前は倉内武尊さんです。堕天使ルシファーと契約を結ぼうとして些細なミスを犯し魔界に落とされ、そこにいた七つの大罪暴食ベルゼブブと契約を結び、神に近い状態になった元人間です」
「悪魔ベルゼブブ…確か、蝿の王だったけ」
「いや今は現役時代だった至高の神です」
「ほう、そうか。で、その神様が俺たちに何の用だ?」
「ここに、能力が無い者がいるようだと聞いたのですが」
「まぁちらほらいるな、氷里とか」
「そのために、脳を弄って能力を与えます」
「じゃあまず、おい氷里もうお遊びはもう終わったか?ちょっとこっちに来いありがたい神様が、能力をくれるってよ」
「おっなんだ。ロリがいるだって」
「違う違うの・う・りょ・くをくれるといったんだ」
「ああそう言うことか」
近づいてくる。
「で、ロリはどこだ」
「能力な」
「頭をゼロなりに向けてください」
「こうか」
頭を向けてくる。
頭に、ズブズブと音を立てながら倉内が指を立てて氷里の頭に差し込んでいく。正直に言うと気持ちが悪い光景だ。
「ううんこの脳の形か。それになんだこの記憶は酷すぎる見てられない。綺麗な僕には似合わなさすぎる。じゃあ記憶と形でこの能力にするか。能力名は『性冥力』。能力は制欲を貯めるほど、比例して力を強くする能力。しかし、静欲を放出してしまうとまあたゼロに戻る。簡単に言うと、欠点だらけの能力だね」
なぜ、こいつにとっての最悪の能力なんだ。
「さて、どう隣の島に移動するんだ」
「俺の能力『空間移動』を使う。そして、一年で一回しか使えない。『情報操作』も。世界ごと換えることもできるが俺はこの世界が気に入っているから少ししんどい。だから、監獄自体の人数を307人なかったことにする。あと監獄の名前はどうする」
「うーん悩むなぁ。そうだ『ラビリンス』にしよう。かっこいいだろ」
こう会話している間にも、ナルシストゼロなりが囚人の記憶を読んで能力を与えていく。
次回更新は2024/1/8以降です。
というのもこれから僕とshineの学校は冬休みに入ります。オバクロは冬休み中もいつも通り更新しますが、shineは冬休み中に書いた物を纏めて三学期始めに公開するそうです。
ミスレコの息抜きに書き始めたサイタンは冬休み中に執筆せず、ミスレコのみを書くつもりだそうです。目標は三話。頑張れ。