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新_ショートストーリー2  作者: ノーリターン新
2/3

最前線報告書

ドドーン!!


ズズーン!


バリバリバリ!


チーン!


「軍曹殿!」

「敵軍の火線が集中しています!」


「ひるむな、撃ちまくれ!」

「次弾装填!弾倉をくれ!」


「軍曹殿!」

「もう弾薬がありません!」


「かまわん!」

「足元にあるもの、なんでいいからぶつけろ!」

「士気で負けたら死ぬだけだぞお!」


ポイポイポイ!


「ああ!」

「そんなアホな!」


「どうした二等兵!」

「もっとよく観測しろ!」


「信じられません!」

「敵兵がわが軍が投擲したジャガイモなどの食料を」

「泣きながらかじっています!」


「そんな馬鹿な!」

「あれ?」

「良~く考えたら、わが軍も交戦が続いて食事とってないぞ?」



ぐるるる・・・


「軍曹殿!」

「自分も腹が減りすぎてて戦意が疲弊しております!」



「え~い構わん!」

「腹が減っては戦が出来ん!」

「敵軍が投擲してきた食料を喰え!」



むしゃむしゃむしゃ


お~いおいおい・・・



食事をとる事も忘れて戦いに明け暮れた両軍陣営は戦争を忘れて、互いに投げ合った食料を、

泣きながらほおばった。


その日のディナーは、両軍の異文化料理のフルコースだった。

憎み合った対立は、楽しいダンスと料理の異文化交流になった。


人を殺すより、仲良く飯を喰ったら、争いなんて忘れるよね?





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