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身長差50cmの恋  作者: Last Life
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第七話 対決!


*直也は晴美と別れたその日の夜に優子との約束の時間(23時)に電話がなるのを待っていた。時計の針が23時をさした時、電話が鳴った。

ワンコールの約束が、3回も鳴っておかしいと思い受話器を取ると、「もしもし」

優子さん?と直也が話すと、直也私だよ。晴美だよと言われ直也はびっくりした。

晴美から、優子って?誰?と聞かれた。直也は、晴美には、関係ないだろ誰でもいいだろと言った。こんな時間に何かようか?と聞いた。

直也から借りていたCD返すとの電話だった。直也はCD捨ててくれと言った。

もう電話寄越さないでくれと言って、一方的に電話を切った。

直也は正直動揺を隠しきれなかった。晴美は優子の事を気付いただろうか?

別れた後だし、付合っている訳でもないから、問題ないと自分に言い聞かせる直也であった。



*晴美との電話で時間が過ぎて、23時10分になる時に、ワンコールで電話が切れた。今度こそ優子さんだと思い、優子に電話する。



<直也>

・優子に電話すると2回コールすると出た。

<優子>

・もしもし、直也君?こんばんは。23時にワンコールしようと電話したけど、話中だったから、約束の時間ギリギリになってしまったの。

(優子は直也に話相手の事を聞きもしなかった)

<直也>

・こんばんは。優子さん。ごめん。受話器が外れてたみたいで・・・。

(晴美と電話してたとは、優子には、とても言えなかった)

<優子>

・そうなんだ。受話器がね(笑)ところで、晴美とはどうなったの?

(優子は晴美との事が気になるらしい)

<直也>

・今日ちゃんと晴美と話して別れたよ。

<優子>

・直也君。後悔してないの?晴美すんなり別れてくれた?

(優子は、晴美がすんなり別れた事が疑問に思う)



<直也>

・思っていたより、すんなり別れてくれたよ。別れた事も後悔してないよ。

俺の事は、これくらいでいいから。優子さんの方を進めよう。

<優子>

・うん。今度は私の番だね。

<直也>

・俺はどんな流れで、優子さんの彼に話したらいいの?

<優子>

・私なりに考えて見たけど、彼の電話を直也君に教えるから、電話で彼の気持ちを聞いて欲しいの。休みは基本的には、土日だから夜ならいると思うから。

いいかな?

<直也>

・いいよ。土日の夜ね。優子さんが聞いて欲しい事の最終確認をしようか?

聞いて欲しい事、俺今からメモするから話して頂戴。

<優子>

・聞いて欲しい事は、2つだけ。

1つ目は、私の両親にいつ挨拶にきてくれるのか?

2つ目は、結婚の事、どう考えているのか?私にちゃんと話して欲しい。

この2つだよ。

<直也>

・ちゃんと忘れないようにメモしたから。早い方が良いだろうから、明後日の土曜日の夜に彼に電話して聞いてみるから。彼の電話番号教えて頂戴。

<優子>

・直也君ごめんね。嫌な事お願いして。彼の電話番号は、○×△―○×△―○×だよ

<直也>

・分かった。多分彼と話してはっきりしなかったら、喧嘩になるかもよ?

そしたら、優子さんの立場はもっと悪くなるかも知れないけどそれでもいい?

<優子>

・いいよ。直也君にお願いした時に、ある程度の覚悟はしてるから。多分彼、きっと直也君を怒ると思うよ。迷惑かけちゃうね?

<直也>

・気にしなくて大丈夫。俺に任せて頂戴。ただ俺の役目は、彼に優子さんの気持ちを伝えて終了だから。その後はちゃんと彼と話して頂戴ね。



<優子>

・うん。そうするよ。

<直也>

・じゃ~。明後日の土曜日に彼に電話して聞いて、その日の夜の23時にいつも通り、結果を電話するからいいかな?


<優子>

・迷惑かけるけど、宜しくお願いします。明後日電話待ってます。

<直也>

・うん。優子さんもう遅いから休もう。

<優子>

・そうだね。おやすみなさい。では明後日。

(優子は電話を切る)



*直也は電話を切った後、布団には入ったが、中々眠れなかった。晴美が優子の事に気付いたら、別れたとはいってもおかしな行動をしなければいいと思う直也である。

優子の彼への電話を明後日に控え、自分の父親位歳の差がある人に聞かなければいけないというプレシャーは多少感じている直也であった。



*時間は過ぎ、優子の彼に電話をする土曜日が来た。

直也は、その日は勤務で19時まで仕事をして、車で近くの駅の公衆電話ボックスまで行った。車をとめ電話ボックスの中に入ったとたん。物凄い緊張に襲われた。

深呼吸を3回して、気持ちを落ち着かせ、ポケットから小銭を取り出す。

途中で切れると厄介だから、予め100円玉を用意しておいた。

メモした紙を広げて、電話番号と聞く内容をもう一度確認して、受話器を持ち、小銭を入れて、番号を回した。呼び出しコールが5回目の時・・・・。



<優子の彼>

・もしもし。どちら様ですか?といかにも職人気質の声が聞こえた。

(この声間違いなく優子の彼だと直也は確信)

<直也>

・もしもし。直也です。覚えていますか?

(ちょっと間があく)


<優子の彼>

・直也?どちらの直也さん?

(優子の彼は、声だけでは分からない様子)

<直也>

・今年の5月に4人で旅行に行った。直也ですけど?覚えていますか?

(あまりにも無愛想な彼の声に直也は動揺)

<優子の彼>

・5秒くらい間が空き・・・あ~?思い出したよ。優子の友達の彼だよな?

(友達の彼ではもうないけど・・・)

<直也>

・覚えててくれてました?

<優子の彼>

・何の用だ?

<直也>

・今日電話したのは、ちょっと聞きたい事があって電話しました。

<優子の彼>

・俺に何聞きたいんだ?

<直也>

・あの~。優子さんとの事です。結婚の事、ちゃんと2人で話し合ってくださいよ。それと優子さんの両親の挨拶いつ行くのですか?

<優子の彼>

・何だって?優子との事、お前に関係ねえだろうが~?お前にそんな支持されなきゃねえんだ?

答える義務ねえだろう?

(大きな声で怒鳴られる)

<直也>

・優子さん凄く悩んでるんですよ?知ってますか?

(直也は声振るわせながら話す)

<優子の彼>

・お前優子に頼まれたのか?

<直也>

・そんな事はどうでもいいじゃないですか?男ならはっきりしてくださいよ。

<優子の彼>

・俺と優子の事だ! 口挟むな! このガキが!

(電話を切られる)


<直也>

・もしもし・・・。応答なし・・・。切れている。


*直也は予測していたが、あまりにも一方的で優子の彼の気持ちを引き出す事に失敗したのであった。優子に何て報告しようか?と悩みつつありのままを報告しようと思う直也である。



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